「子供」の記事一覧

6歳で殺された息子の死に「意義」を…社会と政治を動かした父親の闘い

<子供を失った悲しみと警察の不十分な対応が、犯罪捜査番組と多くの正義を生んだ> 1981年7月27日、私の家族は永遠に変わってしまった。その日、妻のルベは6歳の息子アダムと、フロリダ州ハリウッドのデパートで買い物をしていた。正午過ぎ、見本の家庭用ゲーム機で遊ぶ子供たちを見ているアダムを置いて、妻はその場を離れた。安全な場所のはずだった。 だが数分後に戻ってくると、アダムはいなくなっていた。 後に判明したことだが、子供たちがけんかになり、アルバイトの17歳の警備員がアダムもその群れの1人だと誤解したと...

11歳で大学を卒業した天才・物理少年、夢は「不老不死を実現すること」

<史上2番目に若くして学士号を取得したけれど、資格よりも本物の知識を得ることのほうがずっと重要だ> 幼い頃の記憶はあまりないけど、いとこのディランとよく遊んだことは覚えている。両親はオランダで3つの歯科医院を経営していて忙しかったから、9歳まではベルギーの祖父母の下で暮らしていた。 祖母はいつも両親に、僕が年齢のわりにとても賢いと言っていた。でも、両親は本気にしなかった。誰だって実の孫は特別だと思うから。 4歳でベルギーのオーステンデにある小学校に入学し、6歳で卒業した。当時受けたIQテストでは、測...

難民としてアメリカに来た少年の人生を、チェスが一変させるまで

<ニューヨークのホームレス施設で先生と出会い、今は史上最年少のグランドマスターを目指している> チェスを初めて知ったのはナイジェリアにいたときだった。兄が紙の駒を作って、動きをいくつか教えてくれた。でも、そのときはチェスのことを何も知らなかったので、あまり面白いと思わなかった。 家族でナイジェリアからアメリカに難民として渡ってきたのは2017年。ある牧師さんのおかげでニューヨークのホームレス向けシェルターに入ることができた。 僕は兄と同室で、母と父は上の階の部屋だった。そこはとても清潔な場所で、人々...

難民としてアメリカに来た少年の人生を、チェスが一変させるまで

<ニューヨークのホームレス施設で先生と出会い、今は史上最年少のグランドマスターを目指している> チェスを初めて知ったのはナイジェリアにいたときだった。兄が紙の駒を作って、動きをいくつか教えてくれた。でも、そのときはチェスのことを何も知らなかったので、あまり面白いと思わなかった。 家族でナイジェリアからアメリカに難民として渡ってきたのは2017年。ある牧師さんのおかげでニューヨークのホームレス向けシェルターに入ることができた。 僕は兄と同室で、母と父は上の階の部屋だった。そこはとても清潔な場所で、人々...

三人っ子政策に中国国民の反応は冷ややか 「二人目さえ欲しくない」理由

<今後の人口減を危惧して中国政府は少子化対策に大きく舵を切ったが、この政策が機能しない理由が3つある> 中国の出生率が下がり続けている──そんな懸念すべき傾向が、5月半ばに発表された国勢調査の結果で確認された。中国国内では以前から、日本のように人口減に伴う労働力不足に見舞われるのではないかと危惧されていた。 中国政府は少子化対策として2016年、それまで30年以上続けてきた「一人っ子政策」を廃止した。だが効果が芳しくなかったため、この5月31日、第3子までの出産を許可するとした。「三人っ子政策」の導...

将来の理数系能力を左右する「幼児期に習得させたい」5つのスキル

<将来の学習に向けてしっかりした土台を築くために、早い段階で子供と一緒に取り組んでおきたい日常生活の工夫は> 早期の算数教育で親が果たす役割は非常に大きい。学習の役に立つおもちゃやゲームを与えることにとどまらず、日々の生活の中で算数を活用し、子供にお手本を示すことも重要だ。 親が算数を活用しているのを見て育った子供は、自らもよく算数を用いる。そうした活動が早い段階で算数のスキルを育み、それが将来の発展的な学習の土台になる。 子供が4歳くらいまでに身に付けさせたい算数のスキルが5つある。これらのスキル...

男の子は読書が苦手(OECD調査)…でも本好きに変えられる6つの方法

<OECDの調査では「女の子のほうが読書力も情報要約力も高い」とされるが、親として子供を読書に導く方法はある> 読解力では女の子のほうが男の子よりはるかに優秀――OECD(経済協力開発機構)でおなじみのこの調査結果は、オーストラリアの全国一斉テストNAPLAN でも見られる傾向だ。研究では、読書量が多いほど識字能力のさまざまな指標での成績も高くなることが示されている。典型的に、女の子のほうがより頻繁に読書し、本好きも多い。 両親も、娘のほうにより多く読み聞かせをするようだ。これは女の子を有利にするだ...

立ち直る力を持つ「強い子供」に育てる、正しい失敗のさせ方とは

<親としては子供に失敗させたくないと思ってしまうものだが、それでは失敗の経験から学ぶ機会を奪うことになる> 子供たちの繊細な自尊心を傷つけないために、彼らを失敗から守ってやろう――最近ではそんな風潮が強い。これは一見すると、理にかなっているようだ。失敗は嫌なものだし、格好悪いし、失望を味わう上にまた最初からやり直さなければならなくなる。 だが、子供たちを失敗から守ることは大きな逆効果をもたらす。それまで以上に困難に対処できなくなってしまうのだ。問題は、子供を守ろうとして彼らから学びの機会を奪ってしま...

研究で見えてきた「知能の発達」を促す絵本の選び方と、読み聞かせ方

<絵本の読み聞かせが大切なのは、もはや常識。効果を高めるために心がけたいのは、成長に応じた本選びと親の語り掛け> 本の読み聞かせは子供の知能の発達にとってプラスになる──これはもう、子育ての常識。近年では0歳児の健診時に絵本をプレゼントする活動なども広がり、多くの家庭に読み聞かせの習慣が浸透している。12 年の米教育省の調査では、3〜5歳の子供の83%が週に3回以上、家族の誰かに絵本の読み聞かせをしてもらっていた。 ただ気になるのは、親が子供のために絵本を選ぶとき、何を基準にしたらいいかについて、ほ...

幼児期の英語教育に効果あり コツは歌と遊びと親子で楽しむこと

<発音や文法のルールを自然に身に付けられる早期の英語学習は、親子で会話しながら「楽しんで」進めよう> わが子が英語に堪能になることを夢見る親は少なくない。その一方で、早期からの英語教育に躊躇する人も多い。日本語もままならない幼児に英語を教えることに意味があるのか、日本語の習得の邪魔になるのでは、などの不安があるからだ。 確かに、過熱する一方の早期英語教育ブームには、懐疑的な見方も多い。赤ちゃんが1万時間以上かけて母語を覚えるのに比べれば、週にほんの数時間の英語学習など「ゼロに等しい」という専門家もい...