「子育て」の記事一覧

人生の「成功」を左右する子ども時代の読書活動

<30〜40代男性の高収入層では、子ども時代によく本を読んだと回答する人の比率が飛び抜けて高い> 「成功している人は、どういう子ども期を過ごしたか?」。雑誌でこういう特集をよく見かける。子育て中の親は非常に関心があるだろうし、「こういう教育をしたら、こういう人間になる」とは、教育学の観点からしても興味深いテーマだ。 この手の主題に接近する場合、長期にわたる追跡調査をするのが望ましいが、費用や手間の点で現実的でない。そこで、大人の対象者に子どもの頃を振り返ってもらう回顧法がよく用いられる。やや古いが、...

家族のケアで勉強する時間もない「ヤングケアラー」の中高生は全国で4万5000人

<自分をヤングケアラーと自覚せず、他人に相談するほどではないと思い込んでいる生徒が多い> 最近、ヤングケアラーが注目を集めている。幼き介護者のことで、家族の世話をしている子どものことをいう。病気の親・祖父母の介護をしている子、幼い弟妹の世話をしている子などがイメージされる。数としては後者が多いだろう。 昔は、こういう子どもはたくさんいた。生産力が低い時代では子どもも立派な労働力で、下の兄弟の世話を大人同様に任されていた。明治時代の初期、子どもを学校にとられてはたまらないと、各地で「学校焼き討ち」が起...

かわいい赤ちゃんの「怖すぎる」声に、両親もスタジオも爆笑

<アイルランドの家庭で撮影された動画が大きな話題に。生後16カ月の赤ちゃんが発したあまりに意外な「ママ」の声> 小さな子供を持つ親にとって、子供が初めて言葉を口にする瞬間は待ちきれないものだろう。しかし、アイルランド東部ウィックローに住むある夫婦にとってその瞬間は、彼らが思い描いていたものとはかなり違うものだったようだ。 母親のマイケン・ウォル・エイドが撮影した動画の中で、生後16カ月の息子エイデン・ジェームス(AJ)は父親のジュリアン・ブロフィーの膝に座り、幸せそうにベリーを食べていた。そこで母親...

メーガン処女作「父子の絆を描く絵本」にあの著名司会者が「偽善だ!」

<実父を容赦無く絶縁したメーガンに「父子の絆」を描く資格なしと批判> 夫のヘンリー王子と息子アーチーをモデルに、父子の絆を描いた作品で絵本作家デビューをすることになったメーガン妃に、イギリスの情報番組の元人気司会者が早速かみついた。 父親と縁を切ったメーガンが、父子のつながりを描くのは「偽善」もいいところだ、というのだ。 出版社ランダムハウス・チルドレンズブックスは5月4日、メーガン妃の処女作『ベンチ』の刊行を発表した。メーガンは声明で、子供向けのこの絵本は「温かく、喜びに満ちた、心安らぐ」父親と息...

親の働く姿を見ていないために、職業へのイメージを持てない日本の子どもたち

<日本では、父親の職業を知らない生徒、将来の志望職が明確でない生徒が他国と比較して多い> 昨年12月の第一生命の調査によると、小学生男子の志望職1位は「会社員」となっている。例年はユーチューバー、スポーツ選手、プロゲーマーなどが挙がるのだが、会社員という現実的な回答が首位にくるのは珍しい。 コロナ禍で在宅勤務が増え、親が働く姿を目の当たりにすることが多くなったためだろう。「百聞は一見に如かず」というが、子どもは特にそうだ。職住一致(近接)は、子どもの職業観の形成に寄与する「隠れたカリキュラム」と言っ...

子育て年齢の上昇で日本社会の何が変わる?

<家族の介護を担う子ども「ヤングケアラー」の支援が差し迫った課題となっている> 晩婚化・晩産化が進んでいる。40歳を過ぎてからの出産となれば、子育ては60代まで続く。子どもが大学院への進学を希望したら、定年後もかなりの費用負担が必要になることが考えられる。 こうしたケースがどのくらいあるかというと、2019年に生まれた子どもは86万5239人だが、このうちの5万840人(5.9%)は母親が40歳以上だった(厚労省『人口動態統計』)。これはまだ少数派だが、母親が35歳以上の新生児は29.1%にもなる。...

50代男性の体罰の許容率が他の年代より高い理由

<子どもの頃に体罰を受けた人は、それを愛情表現と歪んで認知し、自分の子どもにも体罰をしてしまうことがある> 2012年末に大阪の高校で教師から体罰を受けていた生徒が自殺する事件が起きて以来、学校現場での体罰が社会問題化している。昔なら不問に付されていた行為も懲戒処分の対象となり、最近では警察沙汰になる頻度も増している。 学校は、治外法権が認められる「聖域」ではなくなりつつある。学校の外で子どもを叩いたら即110番だが、こうした一般社会のルールが容赦なく適用されるようになっている。小・中学校でも条件付...

熱烈なBTSファンの娘に、親として言いたいこと

<日本在住の作家デイヴィッド・ピースが、娘のBTS愛は「異次元の愛」だと気付かされた理由。娘よ、愛する才能を失うことなかれ──。本誌「BTSが変えた世界」特集より> アンパンマン、スポンジ・ボブ、『オシャレ魔女♥ラブandベリー』、ジャクリーン・ウィルソンの児童文学、ワン・ダイレクションとメンバーのゼイン・マリク、ノルウェーのドラマ『スカム』、ティモシー・シャラメ、ファイブ・セカンズ・オブ・サマー(5SOS)......。 生まれてから20歳になるまでの私の娘の人生はさまざまな意味で、情熱の対象とい...

急増する小学校での暴力の背景にある、幼児期の「母親との距離」

<小学校から始まる厳格な集団生活に馴染めない子どもが、2010年代に入って目立って増えている> 学校で荒れる子どもは、いつの時代も教師の悩みの種だ。2019年度の小・中・高校における暴力行為の発生件数は7万8787件となっている。学校がある日を10カ月(300日)とすると、全国で1日あたり263件も起きていることになる。 だが昔はもっとひどかった。全国的に校内暴力の嵐が吹き荒れたのは1980年代初頭、『3年B組金八先生』(TBS系列)が放映されていた頃だ。暴力行為は長期統計がないので変化を可視化でき...

子供だってコロナストレスを感じている

<自宅待機による子供への影響は性格や年齢によってさまざまだが、大事なのは親が精神的に安定していることだ。本誌「コロナストレス 長期化への処方箋」特集より> 今年3月、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、自宅待機に入った6日目のこと。3歳の娘との散歩から戻るなり、夫が言った。「お隣さんに会ったんだけど、この子のおしゃべりが止まらなくてね。どうやら僕らが相手じゃ物足りないみたいだ!」 コロナ禍で子供同士の「付き合い」が断たれたことに、罪悪感と不安を覚えているのは、筆者たち夫婦だけではない。無理もな...