「宇宙探査」の記事一覧

太陽圏の境界を三次元でマップ化することに世界で初めて成功

<太陽圏観測衛星IBEXは、太陽系と星間宇宙との境界付近の地図の作成を目的として2008年に打ち上げられていたが、太陽圏の境界を三次元でマップ化することに成功した> 太陽圏(ヘリオスフィア)とは、太陽から吹き出す極めて高温で電離した粒子「太陽風」で生成される太陽系の周囲の泡であり、有害な星間放射から地球を守る役割を担っている。 太陽風は星間物質と相互作用すると減速しはじめる。この地点を「末端衝撃波面」といい、低速度の太陽風と星間物質が混じり合う領域「ヘリオシース」を経て、太陽風と星間物質との圧力が均...

NASAが40年ぶりの金星ミッションへ 気候変動で何が起きるのかを探る

<2つの惑星探査ミッションが始動。地球とほぼ同時期に誕生しながら高温と硫酸の惑星となった、金星の謎を解き明かせるか> NASAはこのほど、金星探査プロジェクト2つを同時に発表した。1978年のパイオニア・ヴィーナス計画以来およそ42年ぶりの金星探査機として、2030年度の打ち上げを目指している。プロジェクトはそれぞれ、比較的低予算での惑星探査を想定したコンペ「ディスカバリー2019」から選定されたものだ。低予算とはいえ、NASAはそれぞれに約10億ドルを投じる。 選定されたミッションの1つ目は「DA...

「三体」? 3つの恒星を持つ系外惑星が特定される

<1800光年先のはくちょう座にある三重連星系『KOI-5』のうちの1つの星を公転する系外惑星「KOI-5Ab」が、検出から約10年を経て、ようやく特定された......> 2009年に打ち上げられたアメリカ航空宇宙局(NASA)の系外惑星探査機「ケプラー」は、2018年までの運用期間中に、系外惑星2394個、系外惑星候補2366個を検出している。 これらの系外惑星候補のうち、運用当初の2009年に検出された1800光年先のはくちょう座にある系外惑星「KOI-5Ab」が、検出から約10年を経て、よう...

月面の宇宙放射線は地表の200倍、月面滞在は2ヶ月が限度か?

<中国とドイツらの研究チームは、月面で放射線の時間分解測定を初めて実施し、研究成果を発表した......> アメリカ航空宇宙局(NASA)が「アルテミス計画」において2024年に有人月面着陸を目指すなど、各国で月探査への動きが活発となっている。宇宙飛行士にとって重大なリスクとなるのが、宇宙放射線の被爆だ。これによって、白内障やがん、中枢神経変性疾患などが引き起こされるおそれがある。 地表の200倍以上、国際宇宙ステーション内部の2.6倍 中国科学院国家空間科学中心(NSSC)と独キール大学らの国際研...

火星の大気中に神秘的な緑の光が初めて見つかる

<火星の大気中の微量気体を観測している探査機「トレース・ガス・オービター」が火星の大気中で緑に輝く光を初めてとらえた......> 欧州宇宙機関(ESA)と露ロスコスモスによる火星探査ミッション「エクソマーズhttp://www.esa.int/Science_Exploration/Human_and_Robotic_Exploration/Exploration/ExoMars」のもとで火星の大気中の微量気体を観測している探査機「トレース・ガス・オービター(TGO)https://explora...