「宗教」の記事一覧

イエス・キリストは白人から黒人に戻る?

<世界で人種差別に関わる像や記念碑の撤去が広がるなか、ついにイエス・キリストを白人として描く肖像の見直しを英国国教会の大司教が指示した> イギリスのカンタベリー大司教ジャスティン・ウェルビーは6月26日、英国国教会をはじめ世界中の宗教機関は、「白いキリスト」について「当然」再考すべきだと語った。 制度的な人種差別を終わらせろと抗議する行動が世界中で勢いを増す中、世界の165を超える国にまたがる数百万人もの信者の頂点に立つアングリカン・コミュニオンの大司教が、イエス・キリストを白人として描くことは人種...

キリスト像の撤去まで求める過激な主張の根拠──黒人差別反対運動

<南軍の将軍や建国の父の彫像が次々に破壊・撤去されるアメリカで、キリスト像こそが白人至上主義のプロパガンダと攻撃される理由> 人種差別に対する抗議デモの広がりに伴い、南北戦争の記念碑などが次々に撤去されているアメリカで、ついにイエス・キリスト像までが槍玉に上がっている。 制度的な人種差別の象徴だとして、ツイッターでイエス像の撤去を呼びかけたのは、市民活動家のショーン・キング。脅迫コメントの殺到を受けて、「キリスト教白人至上主義者」の暴力を糾弾している。 「イエス像を撤去したら『おまえを殺す』という脅...

韓国、大規模感染起こした「新天地イエス協会」のコロナ回復者数千人が血漿提供希望

韓国で新型コロナウイルスの大規模な集団感染に見舞われた新興宗教団体「新天地イエス教会」で、回復した信者ら約4000人が血液の成分である血漿(プラズマ)の提供を希望している。 韓国の保健当局はこれまで、ワクチンなど他の治療法がない場合、血漿療法は特に重症患者の死亡率低下につながる可能性があるとの見方を示している。 同団体の広報担当者はロイターに対し、血漿の提供は教祖である李萬煕(イ・マンヒ)総会長の指示によるもので、回復した多くの信者が提供を希望していると述べた。 韓国疾病予防管理局(KCDC)による...

サウジ、今年は海外のイスラム教徒による大巡礼受け入れ中止 新型コロナ対策で

サウジアラビア政府は22日、イスラム教徒の同国聖地への大巡礼(ハッジ)について、2020年は海外からの信者の受け入れを中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた措置で、国内の信者も感染対策を行った上で受け入れる。 ハッジは、経済と体力に余裕があるイスラム信者が一生のうち1度は参加するよう義務付けられている儀式。サウジが海外からのハッジ受け入れを中止するのは近代では初めてとみられる。 政府は、公衆衛生の観点に基づき、ハッジが安全な方法で行われることを踏まえた決定だとし、人々の命を守るとい...

構想から5年──ダライ・ラマ14世のデビューアルバムとは

<「音楽は意見の相違を超え、人間を本来の姿と善意に立ち返らせてくれます」。ダライ・ラマによるマントラの詠唱と音楽が融合すると...> チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、85歳の誕生日に合わせてデビューアルバム『Inner World(インナーワールド)』を7月6日にリリースする。インナーワールドは、チベット仏教のマントラやチャント(聖歌)とアンビエントミュージックをミックスさせた幻想的な11曲で構成されている。 このアルバムの構想はニュージーランドのミュージシャン、ジュネル・クニンと夫の...

韓国、極限の修行強要する教会 奴隷となった信者が見たものは

<街を歩けばあちこちで十字架が見える韓国。だがなかにはあるまじき行為を強要する教会も──> 今年2月、韓国・大邱市から発生した新型コロナウイルスの集団感染は、その原因となったクラスターとして、宗教団体「新天地イエス教会」の名を全国に知らしめた。この教団の布教活動によって新型コロナも一緒に広めていたという実態が明るみになると、教団に対して多くの非難の声が集まったのは記憶に新しい。 そして、その3カ月後、またしても宗教がらみの衝撃ニュースが韓国を駆け巡った。今度は、「光と真理教会」という宗教団体の行き過...

米経済再開でレストランは解禁でも教会はまだダメ

<カリフォルニア州の一部では経済再開が進み、飲食業も含む多くの業態が再開する見込みだが、トランプが再開を命じた教会での礼拝はまだ禁止のまま> 南カリフォルニアのオレンジ郡では、州の公衆衛生当局の承認をうけて5月23日にレストランでの着席型の食事提供の再開が認められた。 カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は州内の学校と経済活動再開に向けて4段階のガイドラインを制定している。オレンジ郡は5月23日に第2段階に移行し、それとともにいくつかの業種の営業制限が緩和された。 第2段階では、小売業、製造業...

新型コロナ対策の規制緩和した韓国 感染症と暮らす「新しい生活様式」とは

<感染拡大からの抑え込み、規制緩和とクラスター発生。先行する韓国に日本が見習うところは?> これまでユニークなアイデアと、徹底的な感染ルートの情報公開で新型コロナウイルスの抑え込みを成功させ、世界から注目を浴びていた韓国。しかし、今月6日に「緩和した社会的距離の確保」から「生活の中の距離確保」に切り替え、規制を緩めたとたんに梨泰院のクラブからのクラスター発生が明るみになってしまった。これまで減少していた感染者数も残念ながらまた増え始め、感染第2波も囁かれる始末だ。 一方、日本でも今月末まで延期された...

聖地メッカもがらんどう コロナで不気味なラマダン

イスラム教の宗教行事であるラマダン(断食月)期間中、各地のモスクは大勢の信者でにぎわう。 だが新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、イスラム諸国は4月下旬に始まる今年のラマダン期間中のモスクでの礼拝を禁止。 例年、多数の巡礼者が押し寄せるサウジアラビア西部の聖地メッカのカーバ神殿も不気味な静寂に包まれている。 <2020年5月19日号掲載> 【参考記事】リモート礼拝で異例のラマダンを迎えるインドネシア 【参考記事】ソーシャルディスタンスを守らない市民に警官が暴力を振るう国 ※画像をクリックす...

新型コロナウイルスの猛威に「聖域」はない

<コロンビアの首都近郊にあるキリスト教会も、新型コロナの感染防止のために消毒された> コロンビアの首都ボゴタ近郊にある塩鉱山の洞窟内に造られたキリスト教会「塩の教会」が消毒された。 政府は3月25日~4月13日としていた全国の強制自宅待機措置を5月11日まで延長。違反者には禁錮刑や罰金も科せられる。 ボゴタでは食料品や日用品の買い物などの外出について、偶数日は女性のみ、奇数日は男性のみと制限されている。 <本誌2020年5月5日/12日号掲載> 【参考記事】韓国で集団感染を起こした新興宗教団体は、今...