「感染症対策」の記事一覧

新型コロナ根絶は理論的に可能…集団免疫なくとも NZ研究

<天然痘の根絶よりも難しいが決して不可能ではない、と研究チームは分析している> 長期化する新型コロナだが、根絶を諦めるのはまだ早いようだ。ニュージーランドの研究チームがこのたび、コロナ根絶は難しい試みではあるが不可能ではないとの試算結果を発表した。 研究チームは根絶の可能性を評価するため、17の指標を評価項目として取り上げ、それぞれを3点満点で評価した。指標は、ワクチンの入手可能性や長期的な免疫の実現性、公衆衛生対策による影響などの疫学的要因から、政治上のメッセージと国民の関心など、社会的要因までを...

やりすぎてしまった? 残酷すぎるコロナCM動画に賛否 豪

<息も絶えだえの重症患者を描いた政府CMが、「無神経」「軍国主義的」との批判を呼んでいる> 薄暗い病床にコロナ重症患者と見られる若い女性が横たわり、少しでも酸素を取り込もうと、悲痛な声を上げながら必死で呼吸を繰り返す。このような生々しいCMをオーストラリア政府が製作し、物議を醸している。 CMはオーストラリアでの感染拡大を受けて放送されているもので、ステイホームとワクチンの接種を呼びかける内容だ。動画終盤では「誰もがコロナにかかり得ます」と告げ、「ステイホームを。検査を。ワクチンの予約を」と促す。出...

ロックダウン解除のイギリス、変異株で20万人感染予測 マスク義務も民間任せに

<人口の半数以上が完全なワクチン接種を済ませたイギリスだが、新型コロナの感染が爆発している。そうした中、積極的な経済再開政策を打ち出している...> 感染者数が増加の一途をたどるイギリスは19日、イングランドのロックダウン解除に踏み切る。リモートワークの推奨が打ち切られるほか、ナイトクラブなどの営業が可能となる。これまで屋内の公共の場において着用が義務づけられてきたマスクは、引き続き着用が推奨されるものの法的規制は廃止し、店舗や交通機関に指針づくりを委ねる。 変異株の影響を受けるイギリスは現在、世界...

風邪をひいているとコロナを予防できる可能性がある 米イェール大研究

<先に風邪をひいていると免疫系が直ちに反応でき、体内でのコロナウイルスの増加を食い止めてくれるのだという> 日頃不便に感じる風邪も、気づかないうちにコロナウイルスから身体を防御してくれているのかもしれない。アメリカの研究により、風邪をひいているとコロナに感染しにくいという可能性が示された。 風邪の原因にはさまざまなウイルスがあるが、最も多いのはライノウイルスによるものだ。風邪の症例のうち2割から5割程度のケースで原因になっており、とくに春と秋のシーズンに多くを占めるといわれる。 イェール大学で免疫生...

ワクチンが不足すればテロが増える──アフリカのコロナ禍

<ワクチン接種の遅れるアフリカでは、コロナ対策が必然的にロックダウン頼みとなり、経済不安と貧困がテロ組織を勢いづけている。世界の責任とワクチン確保に努めるべき理由とは?> アフリカ諸国の指導者は5月中旬、パリにおいて、新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)後の経済復興について話し合った。この国際会合で浮き彫りになったのは、コロナワクチンの不足がロックダウン(都市封鎖)と深刻な不況、イスラム過激派のテロ復活に直結するという共通認識だった。 アフリカ大陸の人口は約13億人。世界全体の約16...

市販のマスクは効果なし? コロナ対策めぐるファウチのメール公開に物議

<メールの内容にマスク懐疑派の不満が爆発。共和党議員や保守派の著名人からは「国民をだましていた」との批判も> 複数の米メディアが先週、アメリカのコロナ対策を率いる米国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長の昨年初めからのメール数千通を、情報公開法に基づき入手。その内容が物議を醸している。 例えば、彼が昨年2月5日にバーウェル元保健福祉長官に送った個人的なメール。飛行機での移動を控えたバーウェルからの質問に対し、ファウチは市販のマスクは非感染者の身を守るものではないと説明し、マスク着用は必要ないと助...

コロナ禍を上手く乗り切っているのはどの国か?-50か国ランキング(2021年5月更新版)

*この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年5月12日付)からの転載です。 1.結果の概要:20年の1位は台湾、足もとでは中国の評価が高い 2020年7月に新型コロナウイルスの感染拡大に対する影響について各国の状況を概観するために、「コロナ被害」および「経済被害」を数値化した上でランク付けし、10月および今年2月に更新版を作成してきた1。本稿は2021年5月上旬までの状況を踏まえたランキングの更新版である。 前回の更新版で言及した通り、コロナ禍は長期化しすでに1年以上が経過している。 そこで...

欧州各国、コロナ検査キット無償配布 一方で製薬会社の「暴利」批判も

<日本からすれば無償配布があるだけで十分な話だが、実際に開始された国では問題も──> フランスやドイツでは、短時間で結果がわかる新型コロナウイルス抗原検査が医療機関や薬局などで無料で受けられる。オーストリアでは、3月から15歳以上の国民に、この抗原検査キットが薬局で無償配布されている。 4月9日からは、イギリスでも、イングランド地方において全市民に抗原検査キットの無償配布が始まった。自分で検査を行い、陽性の判定が出た場合はPCR検査を受けることが必要となる。 スイスでも4月7日から、全国民860万人...

うちわ会食より安全! 飲食時のコロナ感染対策「鼻マスク」ってどう?

<うちわやマウスガードよりも感染効果が高いマスクが開発されたが、専門家や一般からも反応は今ひとつ> 日本では新型コロナウイルスの感染予防として、口の部分だけ開いたり、顎の部分にゆるみをもたせたり、手で持ったりする食事用マスクが発表され注目を集めている。感染が拡大し始めたとき、フェイスマスク着用に強い抵抗があったヨーロッパ人が見たら「さすがはマスク好きな日本人だ」とか「食事で、そこまで気を遣うのか」と、きっと驚くだろう。 一方、メキシコでは、食事用のマスクとして鼻のみを覆う「鼻マスク」が考案され、広く...

コロナ禍の今こそ知りたい世界の病院トップ200

<コロナ禍で多くの人が痛感した、身近にある優れた医療のありがたさ。どの病院を選ぶかは時として、あなたや家族の生死を左右する> 定評のある世界的なデータ調査会社スタティスタと提携して、本誌米国版が世界中の病院ランキングを発表し始めてから3年目。皮肉なもので、今回は最も注目を集めそうだ。 新型コロナウイルスの世界的な感染爆発で、私たちは今さらながら思い知らされた。私たちの、そして私たちの愛する人の命は「どこで、どんな医療を受けられるか」に大きく左右されることを。 このランキングは、膨大なデータと専門家の...