「感染症」の記事一覧

日本人が知らない新型コロナワクチン争奪戦──ゼロから分かるその種類、メカニズム、研究開発最前線

<知っておくべきワクチンの基礎知識と世界で進む開発・獲得競争──最前線で何が起きているのか。乗り越えるべき課題は? 感染症対策の第一人者・國井修氏が徹底解説する。本誌「日本人が知らないワクチン戦争」特集より> ワクチン、またそれを用いた予防接種とは何か。簡単に言うと、病原体、すなわち「敵」をヒトの体内で認識・学習させ、それに対抗できる「特殊部隊」を作り、本物の「敵」の来襲に備えるものである。 ヒトの病原体に対する抵抗力を「免疫力」(「疫(えやみ、やまい)」から「免れる」)と呼ぶ。敵の特徴や武器に応じ...

集団免疫は人口の60%ではなく47%で獲得できる?──米研究

<「人が均一に交わる」ことを前提とした従来の数理モデルと異なり、「人々が親しい人とのみ交流する」ことを前提に集団免疫の獲得に必要な感染レベルを算出> アメリカは人口の約47%が感染した段階で、新型コロナウイルスの集団免疫を獲得する可能性がある──米医療保険会社ユナイテッドヘルス・グループ(ミネソタ州)の研究部門のチームが、このような推定を発表した。 研究者たちはプレプリント(ほかの研究者による査読が済んでいない段階の)の研究報告の中で、アメリカが同ウイルスのパンデミック(世界的大流行)を切り抜けるの...

あなたが触ってるスマホは大丈夫? コロナウイルス、ディスプレーのガラス面で28日感染力持続も=オーストラリア研究

豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究チームは、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルス「SARSーCOV―2」について、プラスチックを用いた紙幣や携帯電話用ディスプレーのガラスの表面上で最長28日間感染力を持続できるとの研究結果を発表した。 室温20度の環境下で研究は行われ、ステンレススチールでも同様の結果を得た。インフルエンザのウイルスよりも長期間、感染力を保てることを示しており、感染予防における手洗いと掃除の重要性を裏付けた。研究結果は学術誌「ウイルス学」に掲載された。 インフルエンザA型...

韓国ウルサン市33階建て高層ビルで火災 住民など88人病院に搬送、対応できる消防車なく消火遅れる

韓国南東部の蔚山(ウルサン)広域市にある33階建ての高層ビルで8日深夜に火災が発生し、住民など88人が病院に搬送された。 釜山日報など韓国メディアの情報によると、火災が起きたのは蔚山市南区新亭洞にある33階建てのサンファンアールヌーボーマンション。火災は8日午後11時7分に12階バルコニーで発生し、通報を受けた消防当局が午後11時20分、現場に到着して鎮火に乗り出したが、火の手が瞬間秒速15mの強い風に乗って外壁に沿って延焼、一瞬に33階まで広がったという。 大きな炎は約2時間ほどで消し止められたが...

インドの感染者数は公式発表の10倍? 6300万人以上が感染した可能性も

<陽性者の割合が特に高いのは、都市部のスラム街に暮らす人々> インドで確認されている新型コロナウイルスの感染者数は、アメリカに次ぐ世界2位の600万人以上。だが9月末に発表された研究結果によれば、実際の数字はその10倍の6300万人以上に上る可能性があるという。 インド医学研究評議会が8月半ば~9月半ばにかけて21州の2万9000人を対象に抗体検査を実施したところ、10歳以上のおよそ15人に1人に新型コロナの感染歴があることが明らかになった。抗体検査の陽性者の割合が特に高いのは、都市部のスラム街に暮...

東京都、6日の新型コロナ新規感染177人 入院患者2カ月半ぶりに1000人下回る

東京都は6日、都内で新たに177人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。 この日確認された新規陽性者のうち、20代と30代が82人で約46%、40代と50代が53人で約30%を占めているほか、70代が9人、80代が9人、90代が2人と高齢者の感染も依然として少なくない。また、感染経路が不明な人は64人で約36%にのぼっている。 これで都内で確認された陽性者の合計は26,727人、9月に入ってから確認された陽性者の合計は812人となっている。また、入院患者は2カ月半ぶりに1000人を下回り...

トランプの新型コロナ感染が安全保障に及ぼす4つのリスク

<健康問題から国民の目を逸らすためなら他国に軍事攻撃も始めかねないが、アメリカの主な敵国はトランプ政権の4年の間に好き勝手なことを始めている> 新型コロナウイルスに感染したドナルド・トランプ米大統領の病状が、今後どうなるのかは誰にも分からない。だがトランプの感染が、アメリカの安全保障に幾らかの影響を及ぼすことは避けられないだろう。外交政策に及ぶ影響については、さらに予測が難しい。トランプ政権にはそもそも「正常な基準値」がないから、それが狂った時のひずみが推測できないのだ。いずれにせよ、トランプの新型...

トランプ、ホワイトハウス到着後にビデオ公開「新型コロナを恐れるな」 医師団「まだ全快ではない」

新型コロナウイルス感染で入院していたワシントン郊外の米軍医療施設を退院し、ホワイトハウスに戻ったトランプ米大統領は5日、国民向けのビデオメッセージで「新型コロナを恐れるな」と呼び掛けた。ホワイトハウス到着直後に公開したビデオで、トランプ氏はマスクを着けず、「(新型コロナに)支配されるな、恐れるな」と強調。「われわれは元に戻っていく。今の状況から抜け出せ」と呼び掛けた。トランプ氏の医師らは、同氏はまだ全快したわけではないとしている。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャ...

WHO「10人に1人がすでにコロナ感染か、厳しい時期に突入」

世界保健機関(WHO)の緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は5日、世界人口の10人に1人がこれまでに新型コロナウイルスに感染した可能性があり、残りの90%の人が依然感染リスクにさらされているとの認識を示した。ライアン氏は、こうした試算は国ごと、さらに都市部と地方など地域ごとに異なるとしつつも、「世界は厳しい時期に差し掛かりつつある。コロナウイルスの拡大は続いている」と述べた。さらに、東南アジアの一部で流行が拡大しているほか、欧州の一部や地中海東部では感染者および死者が増加傾向にあると警鐘を鳴ら...

ノーベル医学生理学賞に米英の3研究者 C型肝炎ウイルス発見に対して

スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2020年ノーベル医学生理学賞の受賞者に、C型肝炎ウイルスを発見した米国人2人、英国人1人の研究者3人が選ばれたと発表した。数十年におよぶ研究は、感染拡大の抑制や感染者を治療する抗ウイルス薬開発に役立った。 受賞者は米国立衛生研究所(NIH)のハービー・アルター氏と米ロックフェラー大学のチャールズ・ライス氏、カナダ・アルバータ大の英国人マイケル・ホートン氏。3人の研究結果により、世界保健機関(WHO)が2030年までの目標とするC型肝炎ウイルス根絶を達成する可...