「抗議デモ」の記事一覧

「顔撮影・拡散は禁止」警察守る法案に、パリ市民は断固NO

フランス与党が提出した警察権限を強化する法案に対して、パリの国会議事堂前で3月16日、人々が抗議の声を上げた。 監視カメラやドローンの使用によって捜査能力が増強される一方で、市民が警察官の顔を撮影して拡散することは制限される。 成立すれば警察による暴力を告発しにくくなるとの不安から、昨年末以来、デモが激化。人々の怒りは静まらず、今も各地で抗議行動が広がっている。 ===== 思い思いのプラカード、シュプレヒコール、発煙筒で猛抗議するパリ市民(3月16日) Ruptly-YouTube...

ミャンマーで中国資本の工場に放火、クーデターや弾圧を非難しない中国に反発も

<軍事クーデターに反対する人々に対する激しい弾圧が続くミャンマーで、国軍を支持していると疑われる中国に対する怒りも燃えている> ミャンマーにある中国資本の工場が複数放火された事件が3月14日に起きたのを受け、中国外務省は翌15日にミャンマーの軍事政権に対し、同国に住む中国人たちの安全を確保するよう要求した。ミャンマーでは、民主化と反クーデターを訴える抗議デモに対する弾圧が強まっている。 3月14日には、デモ隊や警官など少なくとも38人が死亡した。国民によって選出された民主政権を退陣させるためのクーデ...

マスクを燃やせ!米アイダホ州で着用義務化に抗議 小さな子供も

<アメリカの一部で新型コロナ対策としてマスク着用が義務化されるなか、反発してマスクを燃やすデモが行われた> 3月6日の朝、アイダホ州の州都ボイシにある州議会議事堂の階段で何十人もの親が、新型コロナウイルス対策としてマスク着用を強制されることに反発する「マスク着用反対」の抗議運動を行い、幼い子供たちにマスクを燃やさせた。 6日に行われたマスクを燃やす運動「#フリーアイダホ」のイベントに先立って、アイダホ州議会下院で、共和党議員が提案したマスク着用の義務化を将来にわたって違法にする法律が僅差で可決された...

【世論調査】ロシア反政府デモ、肯定派は半年で半減?

ロシア政府による抗議デモへの弾圧は、人々の意志をくじくのに成功している。 反体制派の指導者アレクセイ・ナワリヌイの釈放を求め、1月23日~2月2日に3度行われたデモでは1万1000人以上が逮捕され、デモ隊に暴力を振るう警察の動画も拡散された。 そんななか世論調査会社レバダセンターが1月29日~2月2日に行った調査では、今後の抗議行動に参加すると答えた人は15%と、昨年11月の19%から4ポイント減少。政治的抗議を肯定的にみている人も、昨年8月の47%から22%に激減している。 反政府デモの機運がしぼ...

ロシアの政権転覆が成功しない理由──ナワリヌイとエリツィンは違うから

<毒殺されかけ、ロシア帰国後に逮捕された反政府活動家ナワリヌイの釈放を求めて、何万もの市民が抗議デモを行っている。しかし、それがプーチン独裁の終焉につながる可能性は極めて低い> 厳寒のロシアで、何万もの市民が街頭に繰り出した。去る1月23日のこと、反政府派の著名活動家アレクセイ・ナワリヌイの即時釈放を求める抗議デモだった。 ナワリヌイは5カ月前、化学兵器に使われる神経剤ノビチョクで毒殺されかけ、ドイツで治療を受けていたが、1月17日に帰国した途端に逮捕された。今は首都モスクワ市内に収監されており、こ...

シリアの希望はそれでも死なず──民主化を夢見たアラブの春から10年

<内戦とテロの嵐が吹き荒れ、腐敗体質と独裁が復活──大量の難民が発生したが自由を求める戦いは終わらない> 小学5年生のときだった。学校当局の指示で授業を早めに切り上げ、シリアのバシャル・アサド大統領をたたえる歌を歌いながら首都ダマスカスの通りを行進することになった。この日の集会には大統領その人も姿を見せた。 長い行事が終わり、家に帰ると、私は興奮気味に父に話した。「大統領はね、サルみたいに耳がでかかったよ!」 軍の将校だった父は笑うどころか、私に平手打ちを食らわせた。このとき父に言われたことは一生忘...

黒人住宅街「富裕化」に猛抗議するレッドハウスの住民たち

米オレゴン州ポートランドの街角でソファに座るのは、黒人居住区からの強制退去に抗議する人々だ。 この地域では「都市の富裕化」が進んでおり、裁判所も差し押さえを理由に、黒人と先住民の一家に65年間住んでいた家から退去するよう命令。 その家は「レッドハウス」の名で、住民たちによる激しい抗議活動のシンボルとなっている。 <2020年12月29日/2021年1月5日号掲載> ===== 抗議活動のシンボルとなっている「レッドハウス」 KGW News-YouTube...

BLM支持のBTSを生んだ韓国で、反差別運動が盛り上がらない訳

<世界的なBLM運動に韓国人が連帯しないのはなぜか──その理由は、長い間直視できていない自国の差別の現実にある> この夏、世界中の人々が街頭でデモに加わり、アメリカのBLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大事)運動に対する支持を表明したとき、私は1人の韓国人として、韓国でも連帯のデモが行われるものと思っていた。 なにしろ、韓国の民衆が大規模デモにより当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領を退陣させたのは、わずか数年前のことだ。それに韓国は、Kポップの人気ボーイズグループ、BTS(防弾少年団)を生ん...

再ロックダウンのバルセロナで不満爆発 コロナ規制に住民は悲鳴

新型コロナウイルスの感染者数が再び急増し、2度目の緊急事態が宣言されたスペイン。 夜間の外出制限やレストランやバーの営業禁止が課されたバルセロナでは悲鳴と反発の声が上がっている。 10月30日にはデモ隊の一部が暴徒化して警察と衝突。 政府は緊急事態宣言を来年5月まで延長したが、感染爆発が懸念される冬の到来は間近だ。 <2020年11月17日号掲載> ===== 暴徒化したデモ隊と警察が激しく衝突(10月30日、バルセロナ) Global News-YouTube...

無法地帯と化すハイチ 警官が暴徒化する理由とは?

ハイチの首都ポルトープランスで、警官とその支持者らによる抗議運動が過激化。 武装した数百人が車に次々と火を放つなどして、治安が著しく悪化している。 彼らが要求するのは警官の賃上げと、殺人などの容疑で拘束されている麻薬取締官の釈放。 政府とギャングの癒着もささやかれるなか、無法地帯から脱却できる日は当分訪れそうにない。 <2020年10月6日号掲載> 【関連記事】ハイチの治安は最悪レベルの無法状態、ギャングと当局の癒着疑惑も 【関連記事】抗議デモに参加した17歳息子の足元に新品の靴 略奪に加わった可能...