「抗議デモ」の記事一覧

キリスト像の撤去まで求める過激な主張の根拠──黒人差別反対運動

<南軍の将軍や建国の父の彫像が次々に破壊・撤去されるアメリカで、キリスト像こそが白人至上主義のプロパガンダと攻撃される理由> 人種差別に対する抗議デモの広がりに伴い、南北戦争の記念碑などが次々に撤去されているアメリカで、ついにイエス・キリスト像までが槍玉に上がっている。 制度的な人種差別の象徴だとして、ツイッターでイエス像の撤去を呼びかけたのは、市民活動家のショーン・キング。脅迫コメントの殺到を受けて、「キリスト教白人至上主義者」の暴力を糾弾している。 「イエス像を撤去したら『おまえを殺す』という脅...

警察を占拠したデモ隊の「自治区」に流れる不穏な空気

<デモ隊が「自治区」を宣言したシアトルでは、自治区内で2度も銃撃事件が発生し、市長は警官隊を突入させることも辞さない構えを見せている> アフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイドを白人の警察官が死亡させた事件以来、全米に人種差別への抗議活動が広がっているが、その一環として、ワシントン州シアトルでは、デモ隊が警察署の周辺を封鎖、警察官の立ち入れない「自治区」の設立を宣言した。 シアトルのジェニー・ダーカン市長は、この周辺で2度にわたる銃撃事件が起きたことから、自治区の解体を宣言。一方、デモ参加者は自治区を...

警官隊との衝突で倒れた両足のない男性の動画が拡散

<見境をなくした警察は障害者にも暴力を振るうのか、とデモ参加者とネットユーザーに抗議が広がっている> オハイオ州コロンバスで行われた黒人差別反対するデモで、数十人の警官が唐辛子スプレーでデモ参加者たちを追い散らした。その様子を撮影した動画によると、追われた参加者のなかには、両足のない男性も含まれていた。 ソーシャルニュースサイト「レディット」やその他のソーシャルメディアに投稿された複数の動画を見ると、抗議デモ参加者たちが医師の助けを求めて叫んでいる。その横には、義足が2本とも外れた男性が倒れている。...

空席だらけのトランプ選挙集会は落ち目のしるし?

<トランプ陣営の事前予想100万人が大はずれで会場はガラガラ。選挙集会を必ず満員にしたトランプの力は過去のものか> 動画投稿アプリ「TikTok」の動画で、マカレナというダンスを踊る若者たち。彼らはオクラホマ州タルサで6月20日に行われたドナルド・トランプ大統領の選挙集会の妨害に成功した、と主張している。 その主張が本当かどうかはまだわからない。だが、20日にタルサのオクラホマ銀行センターアリーナで行われた集会の空席だらけの映像を見れば、2016年の選挙で見せたトランプの強さはもはや失われたのではな...

木に吊るされた黒人男性の遺体、4件目──苦しい自殺説

<FBIと連邦機関が調査に乗り出した矢先、4人目の遺体が発見された> 人種差別に抗議するデモが広がるアメリカで、黒人男性の遺体が木から吊り下げられた状態で発見される事件が相次いでいる。5月31日以降、少なくとも4人の遺体が発見され、捜査当局はいずれも自殺との見方を示したが、拙速な判断に怒りの声が上がっている。 6月16日、テキサス州ヒューストンの北に位置するスプリングで、10代と見られる身元不明の黒人男性の遺体が小学校の駐車場で吊り下げられた状態で発見されたと、同州ハリス郡保安官事務所が発表した。同...

黒人男性の遺体が吊るされて発見された件でFBIが再調査、一方で3人目の遺体も発見 

<絞首刑のような状態で見つかった黒人男性はこれで3人目。自殺なのか、おぞましい過去のリンチがよみがえったのか> ロバート・フラーとマルコム・ハーシュという2人の黒人男性が相次いで亡くなった件をめぐる捜査に関して、米連邦捜査局(FBI)と司法省、カリフォルニア州司法長官事務所が再捜査を行うことになった。2人は、50マイル(約80キロ)ほど離れたカリフォルニア州の2つの町で、ハーシュは5月31日に、フラーは6月11日に、どちらも木に吊り下げられた状態の遺体として発見された。 今回の再捜査の決定に先だって...

自殺かリンチか、差別に怒るアメリカで木に吊るされた黒人の遺体発見が相次ぐ

<白人警官に黒人が射殺されて新たな怒りに燃えるアメリカで、木に吊るされた黒人男性の死体が連続して発見され、慎重な捜査が進んでいる> カリフォルニア州ロサンゼルス郡の保安官事務所は、6月11日に木に吊るされた遺体で発見されたパームデール市の黒人男性ロバート・フラーの死因に関する捜査状況を発表。その後、近くのサンバーナーディノ郡の当局が、同じように木に吊るされた状態だった別の黒人男性の遺体について、捜査を進めていることを認めた。 サンバーナーディノ郡保安官事務所の広報担当者ジョディ・ミラーは本誌にあてた...

ガーナ、人種差別に苦しむアメリカ黒人に「帰還」を呼びかけ

<奴隷貿易の拠点だったガーナは黒人のふるさと。「今の場所で必要とされていないならとどまることはない、アフリカは皆さんを待っている」> 黒人男性ジョージ・フロイドの拘束死事件を受けて巻き起こった人種差別をめぐる議論は、海を越えて世界中に広まっている。西アフリカのガーナの観光相は、アメリカをはじめ世界各地のアフリカ系市民に「今いる場所に自分が必要とされていないと感じたら」戻ってきなさい、と呼びかけた。 6月5日、ガーナの首都アクラにあるW.E.B.デュボワセンターでは、フロイドの追悼式が開かれた。式に出...

トランプ、突き飛ばされた白人男性は「アンティファの一味」警官は「はめられた」

<トランプの卑劣な法螺なのか、それとも何か根拠があるのか。米黒人差別反対暴動の闇> ニューヨーク州バッファローで行われたデモ参加中に警官に突き飛ばされて倒れ、鼻から血を流したまま放置された白人男性の映像は、警察の暴力の例として世界中を駆け巡り、全米を覆う抗議デモの一つの象徴にもなっている。ところがドナルド・トランプ大統領は、そのマーティン・グジーノ(75)は、被害者どころか、極左集団アンティファの工作員だと言い出した。 グジーノは6月4日夜、黒人男性ジョージ・フロイドの死に抗議する市庁舎前でのデモ参...

フェイスブックのザッカーバーグ、倫理観の欠如に社内外から批判噴出

<ツイッター社が暴力賛美にあたると警告したトランプの問題投稿「略奪が始まれば銃撃も始まる」に対し「中立」の立場を堅持していたザッカーバーグだが> 白人警察官が黒人男性の首を抑えて死なせた事件に関するドナルド・トランプ米大統領の投稿をめぐり、フェイスブック社が揺れている。暴力を奨励するかのようなトランプの投稿を「中立」の立場からそのまま放置しているマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)を、現役と元の投稿監視担当者が厳しく批判した。 6月8日にオンラインで発表された公開書簡で彼らは、5月25日に...