「教育」の記事一覧

誰にも悩みを相談できない日本の子どもたち

<「人に迷惑をかけるな」と言い聞かされているためか、特に男子は諸外国に比べて誰にも悩みを相談しない比率が高い> 新学期が始まったが、子どもの自殺は毎年9月1日に最も多発する。理由は言うまでもない。学校が始まることへの恐怖からだ。子どもの不安や自殺願望はインターネット上に吐露されることから、この時期、ネットパトロールが強化されている。 加えて昨今の自殺対策の特徴は、「SOSの出し方教育」に力が入れられていることだ。「命や暮らしの危機に直面した時、誰にどうやって助けを求めればよいか具体的かつ実践的な方法...

自己肯定感が低くても悩まずにいることは可能、心を惑わす「ノイズ」との付き合い方

<『「自己肯定感低めの人」のための本』の著者で心理カウンセラーの山根洋士氏に聞く、もっと楽に生きるための「エクササイズ」> ※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。 長引くコロナ禍で、心身の不調を自覚している方も多いでしょう。このような状況において、多くの読者から支持を集めているのが『「自己肯定感低めの人」のための本』(山根洋士、アスコム)です。 そこで今回は、心理カウンセラーとして8000人以上の悩みを解決してきた山根洋士さんに、自己肯定感の低い自分を受け入れるた...

「社会は変えられない」と思い込む日本人に必要な主権者教育

<社会に関与して変えられると考える日本の若者の割合は、他の先進国と比較すると格段に低い> 社会は静態的なものではなく常に変化する。事実、日本社会は時代と共に大きく変わってきた。19世紀の半ばに明治維新で封建社会から近代社会に移行し、20世紀半ばには敗戦を経て人権を尊重する国民主権の民主社会となった。 ただ日本の場合、欧米と違って外圧によって社会の変化がもたらされてきた。そういう経緯があってか、日本人は「社会を変えよう」という意識が薄い。とくに若者はそうで、主権者教育の充実が必要と言われる。 内閣府の...

90年代以降に急増した博士号取得者に、活躍の場はあるか?

<今や日本の人口の209人に1人いる「博士号」を取得した知的人材は、日本社会でどう活用されているのか> 「末は博士か大臣か」という言葉がある。将来有望な子どもが言われたことだが、学位令が公布された明治中期では、博士号学位は国の大臣と同じくらいの稀少性があった。だが時代とともに授与数は増え、年間1000、2000、1万となり、最近では毎年1万5000人ほどの博士が生まれている。 長年にかけてこれが累積し、今の日本社会にはどれほどの博士がいるのか。文科省の『博士・修士・専門職学位の学位授与状況』には、1...

オンライン授業を受けようと電波を探して…インドの村で少年が滑落死

<コロナ禍で学校にいけない子供たち。インドではリモート環境の整わない遠隔地で悲劇的な事故に子供が巻き込まれてしまった> コロナ禍に見舞われているインドで8月17日、オンライン授業を受けようとしていた少年が電波を求めて登った丘から転落して死亡する痛ましい事故が起きた。タイムズ・オブ・インディア紙によれば、少年はモバイルネットワークの電波を探して住んでいる村近くにある丘に登ったものの何らかの理由で滑落し、現地時間の17日夜に死亡したという。 インド東部オリッサ州のパンドラギューダ村に住む13歳のアディラ...

11歳で大学を卒業した天才・物理少年、夢は「不老不死を実現すること」

<史上2番目に若くして学士号を取得したけれど、資格よりも本物の知識を得ることのほうがずっと重要だ> 幼い頃の記憶はあまりないけど、いとこのディランとよく遊んだことは覚えている。両親はオランダで3つの歯科医院を経営していて忙しかったから、9歳まではベルギーの祖父母の下で暮らしていた。 祖母はいつも両親に、僕が年齢のわりにとても賢いと言っていた。でも、両親は本気にしなかった。誰だって実の孫は特別だと思うから。 4歳でベルギーのオーステンデにある小学校に入学し、6歳で卒業した。当時受けたIQテストでは、測...

日本は学校中退者の7割以上が「希望」を持てない社会

<欧米諸国と比較すると日本の学校中退者のフルタイム就業率はかなり低い> 小田急線の車内で今月、乗客が無差別に切りつけられる事件が発生した。犯人は36歳の男で、「自分の人生はクソみたい」「幸せそうな女性を見ると殺したくなる」と語っている。それで凶行に及ぶとはまったくもって身勝手だが、メンタルの屈折が当人の境遇に由来する可能性もある。 大学を中退し、不安定な職を転々としていたとのことだが、日本では学校を中退、すなわち標準コースを外れた者への風当たりは強い。では日本の中退者がごくわずかかというと、そうでも...

性教育は妊娠・避妊だけじゃない。「性犯罪から身を守る方法」何歳からどうやって教える?

<家庭で性の知識を身につけることが必要だと、性教育サイト「命育」代表の宮原由紀氏。子どもたちはネットを性の教科書にしてしまっているし、性教育は防犯にもつながるからだ。年齢ごとに必要な知識と伝え方とは?> 「性教育を学校に丸投げしてはいけない」と、性教育サイト「命育」を主宰する宮原由紀氏は言う。 「学習指導要領」(平成29・30年改訂)によると、学校で教える性教育は、小学校4年生で思春期の体の変化を学び、5年生では男女に分かれて、体の悩みや生理用品など、より丁寧な指導を行うというもの。 学校は性教育に...

中国政府の学習塾への厳し過ぎる新規制は、逆に親と子供を苦しめるだけ

<受験戦争の激化に歯止めをかけ、教育費の負担を減らすことで少子化対策の効果も期待する中国政府だが、逆効果になる可能性が高い> 中国政府は7月24日、学習塾に関して新たに厳しい規制を設けることを表明した。学習塾などを運営する教育サービス企業は非営利団体にする、試験に備えて週末や休み中に学校の教育課程を教えることは禁止、さらに外国の教育課程を教えることや国外の外国人を雇ってリモート教育を行うことも禁止される。 この規制で、中国の1200億ドル規模の教育産業は大打撃を受けている。英語教育サービス最大手の新...

ドラァグクイーンと子供のふれあいイベントが抗議殺到で中止に、殺害予告も

<ドラァグクイーンが子供たちに絵本の読み聞かせをするイベントに、暴力的な脅迫が殺到。安全上の懸念から中止に> 米ネブラスカ州リンカーン市にある子供博物館は7月26日、予定されていた「ドラァグクイーン・ストーリー・アワー」を中止すると発表した。これはドラァグクイーンが、子供たちに絵本の読み聞かせをするイベントだが、中止の理由は「暴力的な脅迫が殺到したこと」だった。 子供博物館のインスタグラム投稿によれば、このイベントは数週間前から予定されていたもので、7月31日(土)の閉館後に参加希望者だけに向けたイ...