「新型コロナウイルス」の記事一覧

ワクチン3回目「ブースター接種」の有効性をバイデンがアピール

ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種が始まったアメリカで9月27日、バイデン米大統領も注射を受けてワクチンの有効性をアピールした。 「ブースター接種」の対象者は2回目の接種から半年以上たった65歳以上や医療従事者など。 今後、モデルナ製やジョンソン・エンド・ジョンソン製についても判断が下される見込みだ。 ===== 記者の質問に答えながらブースター接種を受けるバイデン NBC News-YouTube  ...

中期経済見通し(2020~30年度)──新型コロナ以降の世界経済

*この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年8月27日付)からの転載です。 1. パンデミックで急停止した世界経済 (収束が見えない感染拡大) 世界経済は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて急停止した。中国・武漢で発生した正体不明の肺炎は、2020年2月に欧州で急拡大、その後は日本や米国を含め世界全体に広がり、3月にはWHOが「パンデミック」との認識を示した。 各国では当初、外からウイルスを持ち込まないよう、水際対策を中心とした措置を導入した。しかし、結果的には国内における感染者数が急...

北朝鮮がWHOからコロナ対策物資受け入れ──「感染者ゼロ」なのに

<ワクチンについてはいいまだ受け取りを拒否。接種状況の監視要員の受け入れに難色か。中国製シノバックは効き目が悪いと選り好みしたフシも> WHO(世界保健機関)が北朝鮮に、新型コロナウイルス対策の支援物資を送り始めたとAP通信が報じた。北朝鮮は、新型コロナ感染者は一人も発生していないと主張しているのだが。 WHO平壌事務所のエドウィン・サルバドール所長は、北朝鮮がWHOをはじめとする国連の各機関に対して、救急医療キットや薬などの医療物資の送付を許可したことを明らかにした。 サルバドールはAP通信に対し...

オンライン授業の拡大を妨げる家庭のIT環境格差

<全国的に各家庭でのPC端末、通信環境の不足がオンライン授業の支障となっていて、都市部と地方での格差も大きい> 昨年は新型コロナウイルスの影響で、全国の学校が一斉休校を迫られた。それに伴いオンライン授業などが導入された。初めての試みだったが、なかなか一筋縄ではいかなかったようだ。円滑な実施を妨げたのは、十分な通信環境がない家庭が少なくなかった実態だ。 これを受け、今年の『全国学力・学習状況調査』では、2020年4月以降の臨時休校中、家庭でのICT(情報通信技術)学習に際して支障となったことを問うてい...

マスク不注意で搭乗拒否、激昂する客と石になる客室乗務員

<公共交通機関でのマスク着用が義務付けられているアメリカでは、航空機内のトラブルが頻発。激昂して罵詈雑言を撒き散らす客に対し、訓練された乗務員の態度はさすが> 昨今のアメリカではよくある話だ。9月9日に新しい新型コロナ対策を発表したジョー・バイデン大統領は、航空機のマスク着用義務をめぐって頻発する暴力沙汰に触れ「少しは敬意を払え。テレビで、自分の務めを果たす客室乗務員たちに怒りをぶつける様子をよく目にするが、間違っている。醜い」 この演説の前後、あるカップルがまた事件を起こした。フロリダ州フォートロ...

所得格差と経済成長の関係──再配分政策が及ぼす経済的影響

<コロナで露呈し、拡大した貧富の格差を各国はどう是正するのか> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年8月27日付)からの転載です。 1――はじめに コロナ禍による格差拡大への懸念は、世界共通の課題として意識されつつある。世界に先駆けて景気回復が進んだ米国では、富裕層に対するキャピタルゲイン課税率を引き上げ、その徴収分を子育てや教育支援などに充てようという構想が議論されている。日本では、コロナ感染の抑止という緊急課題への対応を未だ余儀なくされているが、その課題に目途が立つ頃には、生活困...

コロナ禍で考えた日本人の正義感と「他人への忍耐の強要」

<名古屋入管でのスリランカ女性死亡事件やコロナ禍の「自粛警察」を見て、日本人の正義感について考えさせられたが......> 文化摩擦という現象は研究していて心が弾むものではない。そもそも、文化摩擦と呼ばれる現象の多くは、互いの文化特有の物の考え方や見方をめぐる独断や理解不足などが原因とされる。日本を訪れた外国人に日本人のイメージを尋ねると、 優しい、親切、真面目といったプラスのイメージのほか、人見知りとか冷たいというマイナスのイメージも聞かれる。 なぜこのような両極端なイメージがあるのだろうか。私と...

「パンデミックは未接種者によるもの」、ワクチン義務化に舵を切ったバイデン政権

<ワクチン接種の「義務化」に舵を切った米バイデン政権だが、共和党からは早くも「憲法違反」との声が上がっている> ジョー・バイデン米大統領は、独立記念日の2021年7月4日、国民に対して、新型コロナウイルスから独立する日は近いと呼びかけた。しかし、それから2カ月後の9月9日、バイデン政権はワクチン接種の「義務化」を否定するこれまでの方針を180度転換した。急増する感染率と入院者数に対応するためだ。 バイデンはすべての連邦政府職員に向けて、今後数カ月以内のワクチン接種を義務付ける命令を発出し、従わない場...

<最新研究>モノクローナル抗体で重症化率と死亡率が大幅に低下

米ピッツバーグ大学医療センター(UPMC)がホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームと協力して実施した研究で、新型コロナ感染症の患者に早い段階でモノクローナル抗体を投与することで、重症化率や死亡率を大幅に低下させることができるという結果が出た。この結果、UPMCの臨床試験でこの治療を受けられる患者は7.5倍に増えたと、UPMCの感染症専門薬剤師エリン・マクリーリーは9月8日のプレスリリースで発表した。 モノクローナル抗体は、通常の抗体と同じようにウイルスと結合することで効果を発揮するが、ウイルス...

「ヒュブリス」だった東京五輪が日本に残す教訓

<「安全・安心」とは何だったのか。IOCは「上から目線」だったが、政府はそれを事実上支持した。五輪関係者向けに厳しいルールを定めたが、非現実的で、ほとんどチェックされなかった。今大会はいわば「ヒュブリス五輪」だった> いったい何回、聞かされたのか。「安全・安心な大会」と。 2020年3月に東京五輪・パラリンピックの延期が決まってから大会組織委員会の全ての記者会見で、1時間に少なくとも10回は耳にした。スローガンのようになっていた。 「安全・安心」とは何か? と私は何度も責任者に尋ねたが、確かな答えを...