「日本政治」の記事一覧

権力を私物化する政治家が「保守」派とは思えない──に納得した

<「真の保守派こそ、誇りをもっていまの政治を叱り飛ばすべき」と主張する憲法学者の著書が教えてくれること> 『「人権」がわからない政治家たち』(小林節・著、日刊現代)は、2017年10月から2021年3月まで『日刊ゲンダイ』に掲載されたコラム「ここがおかしい 小林節が斬る!」の中から主要原稿を抜粋し、加筆・修正してまとめた書籍。 「現実の政治的な課題について、民主主義と人権を守る」という観点から評価を加え、解決策を提案しているのだという。 などと聞くと難しそうにも思えてしまうが、決して堅苦しいものでは...

福岡市長が、「福岡市から日本を変える」ことにこだわる合理的な理由

<福岡市の高島宗一郎市長は、なぜ福岡市での改革が「日本を変える」近道になると考えているのか。挑戦の核心と展望を聞く> ※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。 史上最年少36歳で福岡市長に就任し、福岡市という現場で10年もの間、改革をリードしてきた高島宗一郎市長。福岡市の改革の実績をベースに日本を最速で変える方法を提示し、チャレンジャーたちの背中を押すのが新著『日本を最速で変える方法』(日経BP)です。 福岡市は、国に先駆けてハンコレスを実現するなど「データ連携」を...

コロナ脱出『特別便』めぐり混乱 インドネシア在留邦人「私は乗れるか?」「料金は」

<1日あたりのコロナ感染者が5万人を超えるなど、東南アジアで最悪の感染状況となっているインドネシア。約2万人いるという日本人の安全は?> コロナ感染が拡大し、連日感染者や死者が記録的に増加し続けているインドネシア。現地に滞在している在留日本人の間では「一時帰国」に関する情報が錯綜、混乱したことによる不安が急速に拡大している。 インドネシアではジョコ・ウィドド政権による後手後手の感染防止対策やデルタ株の猛威に有効な対応策が不十分なこと、さらに医療現場の疲弊、病床不足、医療関係者のコロナ感染や死亡などに...

医療崩壊寸前のインドネシアに残された在留邦人の不安はピークに 外務省、特別便で救出へ

<医療体制のぜい弱さやワクチン接種が見通せず帰国もままならない異国にいる邦人の不安はいかばかりか──> 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国の中でコロナ感染者数・死者数が最悪を記録し続けている大国インドネシアが医療崩壊の瀬戸際に立たされている。 7月12日には一日の感染者数が4万人を超えて過去最大を記録、医療関係者や県知事の感染死亡も伝えられている。 ジョコ・ウィドド政権は首都ジャカルタなどにこれまで以上に厳しい制限を課す「緊急公衆活動制限(PPKM Darurat)」を7月3日から施行して...

針が怖くて献血を嫌がる日本の学生にワクチン接種は広がるか

<新型コロナウイルスとの戦いは、いかにワクチン接種を進めるかにシフトしてきている> 日本で新型コロナウイルスが最初に確認されてから長い間、都道府県ごとの感染者や重傷者の数がニュースの常連項目だった。しばらく前からはそこに都道府県別のワクチン接種率が表示されるようになったことをみて時代の変わり目のようなものを感じた。メディアも今後ワクチン接種関連ニュースに軸足をシフトしていくに違いない。世の中の変化を確実に感じる。 世の先を占う株式市場を見てもコロナ明けを見据えた業種の株価が場合によってはビフォアコロ...

政治家・菅義偉の「最大の強み」が今、五輪の強行と人心の離反を招く元凶に

<庶民派政治家を首相に押し上げた最大の武器である「緻密な情報に立脚した判断の隠密性」と「決断後の猪突猛進性」が、自らを追い詰める> 菅義偉氏が第99代首相の座に就いて9カ月になる。これまでにデジタル庁創設を柱とするデジタル改革関連法案や、2050年までの脱炭素社会実現を図る地球温暖化対策推進法改正案などを成立させ、携帯電話大手各社の格安料金導入も実現した。 しかし、発足時に70%を超えた「国民のために働く内閣」の支持率は、5月に入ると30~40%に急落した。国民が厳しい視線を送る背景には、コロナ禍対...

政治家・菅義偉の「最大の強み」が今、五輪の強行と人心の離反を招く元凶に

<庶民派政治家を首相に押し上げた最大の武器である「緻密な情報に立脚した判断の隠密性」と「決断後の猪突猛進性」が、自らを追い詰める> 菅義偉氏が第99代首相の座に就いて9カ月になる。これまでにデジタル庁創設を柱とするデジタル改革関連法案や、2050年までの脱炭素社会実現を図る地球温暖化対策推進法改正案などを成立させ、携帯電話大手各社の格安料金導入も実現した。 しかし、発足時に70%を超えた「国民のために働く内閣」の支持率は、5月に入ると30~40%に急落した。国民が厳しい視線を送る背景には、コロナ禍対...

外国人を犯罪者予備軍とみなす日本の入管の許されざる実態

<性善説で成り立つ日本の社会で、なぜ白人以外の外国人は性悪説をもって扱われるのか> しばらく前から「お悔やみ申し上げます」「ごめんなさい」「申し訳ない」や「日本を嫌いにならないでね」と、心優しい日本の人々からメッセージが届いている。 今日本で「スリランカ」が最も話題の国の一つになった。私の出身地でもあるスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(享年33才)が、今年3月6日に名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)の収容施設に収容中に亡くなった。入管収容所で命を落とした人間は2007年以降だけでも21人と...

成績不良が非行に繋がる割合は、70年代より今のほうが高い

<大学進学率が過半数を超えた現在の日本は、学業不振と非行の因果関係が昔より強くなっている> 未成年者による法の侵犯行為は非行と言うが、それが起きる過程は3つに分けられる。①生活態度が不安定化する過程、②非行を誘発しそうな環境に遭遇する過程、③行為が非行として当局に認知される過程、だ。少年を非行に押しやる過程(push)、非行に引き込む過程(pull)、行為が事件化する過程(recognize)、と言い換えてもいい。 非行防止の上で特に注意しないといけないのは、最初のプッシュ過程だ。思春期にもなれば子...

「庶民派」菅首相を突き刺した、家族スキャンダルの破壊力

<「夜の銀座」、森発言に続き、長男の官僚接待問題が......総務省との深い関係は「政治家・菅」の本質を物語る> 昨年9月、菅義偉氏は無派閥ながら巧みな政略で自民党総裁選を制し、第99代首相に就任した。秋田の農家出身で苦学の末に議員秘書から首相に上り詰めた、という成功譚は好意的に受け止められ、世間は久しぶりの庶民派宰相の誕生に沸き返った。 ところがそれから半年。新型コロナウイルス感染拡大が続くなか、誰が政権を担っても批判されて当然という困難な状況にあることを差し引いたとしても、現在の菅政権はまさに満...