「日米関係」の記事一覧

中国の環球時報「日本が台湾問題でアメリカに付くなら重大な結果に直面する」

<来週に予定されるバイデン米大統領と日本の菅首相の会談を前に、アメリカとの防衛協力強化をめざす日本に中国が反発> 台湾をめぐる中国とアメリカの対立が激しさを増すなか、中国共産党系機関紙人民日報系のタブロイド紙「環球時報」が日本に向けてメッセージを発信した。台湾問題でアメリカの側につくならば、日本は「重大な」結果に直面することになるだろうと警告したのだ。 Nikkei Asiaの報道によれば、日本の菅義偉総理大臣とアメリカのジョー・バイデン大統領は、4月上旬にワシントンで開く日米首脳会談の際に出す共同...

米バイデン政権初の外国訪問で国務・国防両長官が携えてきた対日不満

<中国に対抗する上で日本の防衛力強化が遅れていることを米側は懸念。たとえば米軍基地の強化は韓国のほうが日本より進んでいるという> 3月15日、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官が、バイデン政権発足後初めての外国訪問として日本に到着した。2人は日本の茂木敏充外務大臣・岸信夫防衛大臣と外務・防衛閣僚会合を行う。背景には、影響力を拡大しつつある中国への対応と、ドナルド・トランプ前政権の4年間で揺らいだ同盟諸国との結束強化という2つの課題を早い段階で解決しておきたいという...

米中関係は「多次元方程式」に、日本外交のサバイバル戦略は?

<バイデン政権発足で多次元かつ重層的になる米中関係──菅政権が生き残るためにすべきことは両国間のバランス取りではない> (本誌「バイデンvs中国」特集より) 中国がアメリカの「戦略的競争相手」の筆頭になって久しい。されど、バイデン新政権の対中政策に関する識者の見方は割れている。オバマ政権時代の苦い記憶からか、ジョー・バイデン新大統領は「中国に甘い」とみる向きもあるが、ちまたでは「米中の対立基調はトランプ政権時代と変わらない」とする声のほうが多いようだ。もちろん、こうした分析は一般論としては正しいのだ...

RCEP締結に習近平「高笑い」──トランプ政権の遺産

RCEPの締結は中国のコロナ禍早期脱出とトランプ政権の一国主義のお陰だと、中国は大喜びだ。日中韓FTAまで内包してしまい、インドの不参加、台湾経済の孤立化も中国には有利だ。インドやロシアとはBRICSで結ばれている。 「多国間主義と自由貿易の勝利」と中国 中国共産党の機関誌「人民日報」やテレビ局CCTVは、アジアの自由貿易協定であるRCEP(アールセップ=東アジア地域包括的経済連携)締結を「多国間主義と自由貿易の勝利」と一斉に讃えた。これはトランプ政権が唱えてきた「一国主義と保護貿易」の反対側の立場...

来日中の米国務長官ポンぺオ、来年の五輪開催全面支持 菅首相を表敬訪問

来日中の米ポンぺオ国務長官は6日午後、首相官邸で菅義偉首相を表敬訪問した。日本政府の発表によると、ポンぺオ氏は2021年の東京五輪・パラリンピック開催への全面的な支持を表明したほか、両氏は北朝鮮の拉致問題についても意見交換を行った。 ポンぺオ長官はオーストラリア、インドをを含めた4カ国外相会談出席のため5日夜に来日。菅首相としては就任して以来初の対面外交で、国務長官と午後2時15分から15分間、対談した。 冒頭、菅首相はポンぺオ氏の訪日を歓迎するとともに、官房長官として米国で会談した昨年5月以来の再...

米中対立で試される菅外交のバランス感覚──超大国の狭間で日本が決断を強いられる日

<象徴的な意味合いの習近平訪日より、米中対立絡みで近くアメリカが求めるであろう「技術」「安全保障」に関する2つの要求によって、日本ははるかに難しい局面を迎えることになる> 安倍晋三の突然の首相辞任は、彼のレガシーについて多くの不透明な問題を残した。その1つが、米中の対立が激化するなかで地政学的なバランスを取ってきた安倍の戦略を、後任の菅義偉が受け継げるかどうかだ。 米中両国は日本の平和と繁栄にとって極めて重要な存在だ。アメリカは日本の安保の「保証人」であり、2番目に大きな貿易相手国。中国は最大の貿易...

菅=トランプ初会談 同盟強化やコロナ対策の連携で一致

菅義偉首相は20日夜、就任後初めてトランプ米大統領と電話会談し、日米同盟の強化や北朝鮮問題、新型コロナウイルスで緊密に連携していくことで一致した。 菅首相は会談後、記者団に対し、「トランプ大統領から日米同盟を一層発展していこうと要請をいただいた」と説明。「私からも、日米同盟は地域の平和と安定の基盤だと申し上げ、お互いに連携していこうということで一致した」と述べた。 さらに、「北朝鮮問題、新型コロナウイルス対策でも緊密に連携することで一致した。大統領からは24時間、いつでも何かあったら電話してほしいと...

安倍流「抱き付き」作戦の外交成果と、新首相が問われるトランプ操縦術

<「猛獣使い」安倍の巧みなトランプ対応が日米同盟の崩壊回避に役立ってきたが> 2016年11月にドナルド・トランプ米大統領の誕生で不意打ちを食らった中に、日本政府の外交政策組織もいた。大統領選から数日間、安倍晋三首相の非公式の代理人はニューヨークにいながら、トランプ・タワーにいる誰とも接触できずにいた。 それでも最後は交渉がまとまり、11月17日に安倍は外国の首脳として初めて、当選後のトランプと会談した。トランプ・タワーでの会談には、長女のイバンカ・トランプとジャレッド・クシュナーの夫妻も姿を見せた...

トランプが宇宙開発を重視する理由……米大使、NASAアジア代表インタビュー

<トランプの宇宙政策からデブリ問題、注目の日系宇宙ベンチャーから宇宙での軍拡競争まで、米代理大使とNASAアジア代表が最新の宇宙事情を明かす> 宇宙開発が世界で花盛りだ。特に今年の夏はアメリカ、中国、そして日本のH2Aロケットを利用したUAE(アラブ首長国連邦)が相次いで火星探査ロケットを打ち上げるなど、各国の宇宙に懸ける熱量が実感される季節となった。なかでもメディアの注目度が高かった宇宙関連ニュースといえば、5月に打ち上げられた米宇宙開発ベンチャーのスペースXの宇宙船「クルー・ドラゴン」が国際宇宙...

安倍晋三の真価とは……日本は「あまり愛されなかったリーダー」を懐かしく思い出すかもしれない

<米中との関係を改善しつつ同時にバランスを取る離れ業をやってのけた安倍に代役はいない。また首相が次々に入れ替わる「回転ドア」の時代に逆戻りするのか> 日本の安倍晋三首相は8月28日に辞任を表明し、歴代最長政権の幕を引いた。在任中の安倍は世界第3位の経済大国を一定の成長に導き、トランプ米大統領と特別な関係を築き、強大化する中国を意識して防衛力の増強に努めた。 突然の辞任表明は側近にとっても驚きだった。同盟国アメリカと最大の貿易相手国である中国との対立が激化するなか、日本の将来は不透明さを増すことになる...