「映画俳優」の記事一覧

『オフィシャル・シークレット』イラク戦争直前に米英の嘘をリークした元諜報機関員が語る「真実」

<少々異なる点もあるが、「残念ながらかなり近い」と当の記者が語る『オフィシャル・シークレット』。告発の行方は> アメリカの現職大統領が自分の政治的利益のために他国の政府に圧力をかけたとされ、弾劾裁判が行われた今にふさわしい映画かもしれない。 舞台は2003年。イラク戦争開戦の直前に、イギリスの諜報機関である政府通信本部(GCHQ)で通訳として働いていたキャサリン・ガン(キーラ・ナイトレイ)が、機密情報をマスコミにリークした。 それは、イラク侵攻に有利な国連安保理決議を引き出すために、米国家安全保障局...

「永遠のよそ者」ブルース・リーの知られざる苦悩

<スポーツ専門チャンネルESPNが描く往年のアクションスターのドキュメンタリー『ビー・ウォーター』は詩的な秀作> アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNがこのほど制作したドキュメンタリー『ビー・ウォーター』は、往年のアクションスター、ブルース・リーがテーマ。バオ・グエン監督の手腕が光る、多面的で時に詩的な秀作だ。取材対象に気を使う必要さえなければ、ESPNにも優れたオリジナル作品が作れるという証明にもなっている。 リーは大衆文化において孤高と言っていい存在であり、時代を超えたアクションスターだ。だ...

アイスマンが振り返る『トップガン』の熱い日々

<作品への思い、監督の情熱、仲間との絆...... 不朽の名作の撮影秘話をバル・キルマーがたっぷりと> 俳優バル・キルマーの代表作と言えば、1986年の映画『トップガン』だろう。数々の出演作(『トゥームストーン』『ウィロー』『バットマン フォーエヴァー』など)の中でも特に大きな位置を占める作品だ。当然、4月に出版された本人の回顧録『アイム・ユア・ハックルベリー』にも、当時の撮影秘話が登場する。 永遠にノスタルジーをかき立てる大ヒット作(テーマ曲「愛は吐息のように」を聞けば誰でもぐっとくるはず)だが、...

コロナ危機の今こそ見るべきパンデミック映画7選

<『コンテイジョン』『ワールド・ウォーZ』『復活の日』──今こそ見るべき7つのウイルス映画を紹介する> 新型コロナウイルスの感染拡大で、ゴールデンウイークも引きこもり生活確定。ここで鬱屈としないためには総合エンターテインメントの王者である映画を見るに限る。それもテーマはあえてウイルス・パンデミック(疫病の世界的流行)。パンデミックは映画の一大ジャンルで、これまで多くの作品が作られてきた。つらい現実を忘れるのは難しいかもしれないが、映画が生み出すスペクタクルにコロナ禍からの救いとカタルシス(魂の浄化)...

ハリウッドとエンタメ業界を直撃した最悪のコロナ危機

<全米の映画館の80%以上が閉鎖、新作映画のスケジュールもメチャクチャに> 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ドナルド・トランプ米大統領が国家非常事態を宣言したのは3月13日。アメリカのエンターテインメント業界では、その直後から状況が急激に悪化した。 例えば当日の朝、CBSの人気長寿番組『ジャッジ・ジュディ』の撮影現場では「ミニ暴動」が発生した。同社幹部が従業員に自宅待機を求めるメールを送っていたにもかかわらず、プロデューサーが出社を要求したためだ。 「誰もが怒鳴り合っていた」と、騒動を目撃した...