「朝鮮半島」の記事一覧

脱北者、北に逃げる。物語で描かれないその素顔

<命がけで韓国に渡ったはずなのに何が彼を出戻らせたのか?> 今年、ネットフリックスの配信がきっかけで、世界的大ブームにまで発展した韓国ドラマ『愛の不時着』。このドラマでは韓国と北朝鮮を越える男女の愛を描いているが、現実にはあり得ない両国を行ったり来たりするアイデアが新鮮で、分断国家だからこそ描けるストーリーだと感じてしまう。 韓国の国家行政機関・統一部によると、朝鮮戦争休戦協定が締結された1953年より去年末までで、北朝鮮から脱北し韓国に定住している脱北者数は、3万3500人に上るという。その数は2...

奇妙な北朝鮮「戦勝記念日」写真 金正恩の名を刻み込んだ自動拳銃「白頭山」

北朝鮮は朝鮮戦争の休戦協定が締結された7月27日を、「戦勝記念日」と位置付けている。 67周年の今年は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が新たに銃身に自らの名前を刻み込んだ国産の自動拳銃「白頭山」を軍の指揮官ら約30人に授与し、「革命の道」を進み続けるよう鼓舞した。 金と周りで銃を構える軍高官はただならぬ雰囲気だ。 <2020年8月11日/18日号掲載> 【関連記事】「感染症で死ぬ前に餓死する」対中貿易が途絶えた北朝鮮で悪化する人道危機 【関連記事】発熱症状を隠した男性を処刑......北...

コロナ感染疑いの「出戻り」脱北者、性的暴行容疑で逮捕状 下水管経由の越境、韓国軍に衝撃

北朝鮮が発表した新型コロナウイルスに感染した疑いがある脱北者について、韓国当局は2017年に韓国に亡命し、先週、北朝鮮に戻ったと説明している。この脱北者には、韓国で性的暴行で逮捕状が出ていたとされるが、詳しい背景などはまだ分かっていない。 北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は26日、新型コロナ感染が疑われる脱北者が北朝鮮に戻ったとし、金正恩朝鮮労働党委員長が南北境界線付近の開城(ケソン)市を封鎖、非常事態を宣言したと報じた。 韓国は、北朝鮮に戻った脱北者の男について、名字を「キム」と特定。排水管...

金与正「米朝首脳会談は米に有益なだけ」 米国を脅す意図は否定

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は、米朝首脳会談は現時点では米国に有益なだけだと指摘し、今後の会談の可能性に含みを残した。また、北朝鮮に「米国を脅す意図はない」とも述べた。 北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が10日、伝えた。 与正氏は、米朝首脳の再会談について、個人の見解として、年内に行われることはないかもしれないが「(どうなるかは)分からない」と述べた。 また、「われわれは決して非核化しないとは言っていない。だが、いまはできないと明確にしている」と語っ...

ビラ散布で北朝鮮に命を狙われる脱北者・朴相学が語る

<北朝鮮が南北連絡事務所を爆破する口実を作り、それでも反北朝鮮のビラ散布をやめないと言う脱北者団体代表は、北朝鮮スパイに2度、殺されかけた> 韓国・ソウル南部の駐車場に滑り込んできた黒い車から、3人の男が降りてきた。このうち2人は(外見からは分からないが)警察官で、もう1人が彼らの警護対象である朴相学(パク・サンハク)だ。脱北して現在は韓国で暮らす朴は、北朝鮮から「エネミー・ゼロ(敵0号)」などと呼ばれ敵視されている。 朴は6月中旬、とある公園でフォーリン・ポリシー誌をはじめとする海外のジャーナリス...

「大した問題でもないのにやり過ぎ」北朝鮮幹部、金与正への不満吐露

<一連の強硬策が金与正を北朝鮮の「もう一人の指導者」として印象付けることにあるなら、その目論見はある程度、成功したのかもしれない> この6月、脱北者団体が散布してきた対北ビラを巡って韓国への強硬策を主導し、北朝鮮の「女帝」とまで呼ばれるようになった金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長。 すべては兄・金正恩党委員長とともに書いたシナリオである可能性が高いが、彼女がここ1カ月足らずの間に世界に与えたインパクトは余りにも強烈である。 <参考記事:金正恩氏ら兄妹、対北ビラで「不倫関係」暴露され激怒か...

南北統一をめぐる韓国人の微妙な本音「統一は必要ですか?」

<朝鮮戦争から70年。意識調査によると南北統一を「必要」と考える韓国人は6割を超えるも、2018年と比べて減少。年齢層による違いも大きい> 6月25日に朝鮮戦争勃発から70年を迎えた韓国は、南北統一をめぐり複雑な思いを抱えているようだ。 韓国統一研究院が発表した「統一意識調査2020」によれば、南北の統一を「必要」と考える人は60.2%と過半数を超えたものの、米朝首脳や南北首脳の歴史的会談が実現した2018年と比べると約10%減。 統一と平和的共存のどちらを望むかという設問では、「統一」が26.3%...

北朝鮮非核化に米中韓で温度差 国際社会まとめる努力必要=茂木外相

茂木敏充外相は28日、NHKの日曜討論で、北朝鮮の非核化を求める点で米中韓は一致しているが、非核化の見返りについては温度差があると指摘、対北朝鮮で「国際社会をまとめる努力が必要」と強調した。 茂木氏は「朝鮮半島の非核化について、米国も中国も韓国も同じ立場と思っているが、一部で制裁を緩和しないと(北朝鮮が非核化に向けて)動かないとの議論もある」と指摘、「もう一回国際社会をまとめいく努力が必要だ」と語った。「先日もポンぺオ国務長官と電話会談し、しっかり北朝鮮問題で連携を取ることを確認した。中国の王毅外...

朝鮮戦争勃発から70年、南北の雪解けなお遠く

朝鮮戦争が勃発してから25日で70年を迎えたが、南北間の緊張が高まる中、予定される記念式典は小規模なものにとどまり、終戦協定の締結はかつてないほど遠く感じられる。朝鮮戦争は1950年6月25日、北朝鮮が韓国に侵攻したことを契機に勃発。53年に終戦ではなく休戦協定が結ばれた。韓国では元兵士らが集う記念式典が開催され、トランプ米大統領ら各国の首脳がビデオメッセージを寄せた。一方、北朝鮮では朝鮮労働党の機関紙が1面で、国を防衛するために戦った人々に続くよう呼び掛け。何十年経っても国土から戦争の危機は去って...

金正恩、軍事委員会で韓国への軍事行動計画延期を決定

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、党の中央軍事委員会を主宰し、韓国に対する軍事行動計画の延期を決定した。朝鮮中央通信社(KCNA)が24日伝えた。 同委員会では、北朝鮮の「戦争抑止力のさらなる強化」に向けた措置についても話し合われたという。 韓国の脱北者団体による体制批判のビラ配布計画を巡り、両国の間では緊張が高まっていた。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・スウェーデンが「集団免疫戦略」を後悔? 感染率、死亡率で...