「歴史問題」の記事一覧

慰安婦訴訟は却下…時間が解決しない日本と韓国の歴史問題にバイデンはどう出る?

<アジアの同盟国の間に横たわる埋まらない溝が、インド太平洋地域の地政学的戦略に波及する> 活動家に車椅子を押されてソウル中央地方裁判所から出てきた李容洙(イ・ヨンス)(92)は、悔しさで震えているように見えた。 4月21日、満員の法廷で予想外の判決が下された。2016年12月に李を含む元「従軍慰安婦」20人とその家族が日本政府に損害賠償を求めた民事訴訟で、原告の訴えが却下されたのだ。 判決は、国家は他国の裁判権に服さないとする国際法上の「主権免除」の原則の例外を認めれば、「外交上の対立は避けられない...

韓国裁判所、日本政府に慰安婦被害者へ各950万円の賠償を命令 日韓関係さらなる悪化か

旧日本軍の元慰安婦12人が日本政府を相手取り損害賠償を求めた訴訟で、ソウル中央地裁は8日、原告ひとり当たり1億ウォン(約950万円)の賠償を命ずる判決を下した。 韓国メディアが報じたところによると、原告のペ・チュンヒ氏(故人)らは2013年8月、日本統治下時代に「日本政府にだまされたり連行されたりして慰安婦にされた」として、日本政府にひとり当たり1億ウォンの慰謝料を求める民事調停を申し立てた。しかし、日本政府は訴訟関連書類の送達を拒否し、調停が成立せず、原告の要請により、裁判所は16年1月、正式訴訟...

日本が「普通の国」を目指すのは正しい 間違っているのはプロセスだ

<安倍前首相の誤りは、憲法を書き換えさえすれば日本が「普通の国」になれると考えたことだ> ドナルド・トランプが4年前のアメリカ大統領に当選したとき、日本の安倍晋三前首相は世界の首脳の中でいち早く、そしていささか大げさに祝福した。 安倍がゴルフ場でトランプにお世辞を言っていたのとは対照的に、ドイツのアンゲラ・メルケル首相の態度はかなり冷ややかだった。メルケルはトランプへの祝辞の中で、民主主義、法の支配、人種・性別・性的指向の平等といった理念を共有するのであれば、ドイツは次期政権と力を合わせたいと述べた...

ドイツは日本の「戦友」か「戦争反省の見本」か ドイツ人はどう見ている?

<良くも悪くも多くの日本人が特別視するドイツだが、そこから見える日本自身の問題点と「ドイツに学ぶべき点」とは> 国際交流イベントで、よく年配の日本人から「ドイツと日本は第2次大戦の『戦友』ですから!」「次回はイタリア抜きで!」など、自信満々の「ドイツ愛」アピールを頂く。昭和的な好意の表れではあるが困る。なぜなら、それは彼らの「脳内ドイツ」イメージに基づく好意だからだ。 一方、この「脳内ドイツ」には別バージョンも存在する。それは、立派な「戦争反省大国」「再生エネルギー大国」としてのドイツ。 好意的なの...

「ドイツは謝罪したから和解できた」という日本人の勘違い

<日本がドイツ・モデルを見習って謝罪しても、東アジアの近隣諸国との関係改善にはつながらない。本誌「ドイツ妄信の罠」特集より> 日本と近隣諸国との歴史問題の原因は、日本政府が戦時暴力を謝罪しなかったことにあるという意見をよく聞く。しばしば日本と比較されるドイツは戦後に謝罪し、被害者への補償を行い、歴史教育や追悼行事を通じて戦争の記憶を忘れない努力をしている。日本もドイツの例に倣えば、いずれ近隣諸国と和解できる、というのがこの主張の骨子だ。 こうした既存の「常識」には問題がある。ドイツ・モデルから間違っ...

日韓が8日から往来再開 ビジネス目的の長短期滞在者

日本の外務省は6日、ビジネスを目的とした韓国との往来を8日から再開すると発表した。出張など短期滞在者、駐在など長期滞在者の両方が対象となる。 日本が往来の再開で合意したのはシンガポールやベトナム、台湾など10カ国・地域目となる。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、人の往来を制限している。 茂木敏充外相は6日の定例会見で「まずは経済交流が回復軌道に乗ることが重要」だと発言。その上で、第2次世界大戦中の徴用工問題などで冷え込んだままの日韓関係について、「外相間、外交ルートで意思疎通をしっかり続け...

韓国ネット民、旭日旗めぐりなぜかフィリピンと対立し大炎上に

<赤と白のストライプを発端に誤解が誤解を呼び非難の応酬に> 日韓関係のいざこざといえば、歴史問題や竹島問題など様々なイシューが頭に浮かぶが、その中でも旭日旗問題はこれまでに何度も取り上げられてきた。 ところが、この旭日旗をめぐり日韓間ではなく、フィリピンと韓国のネット対立が始まり注目を浴びている。 今月5日、フィリピン系アメリカ人の人気インフルエンサーであるベラ・ポーチ氏が、自身のTikTokにダンス動画を配信した。彼女は、TikTokアカウントフォロワー数が2600万人を超え、インスタグラムも47...

菅=文在寅、初の電話会談 菅首相「厳しい両国関係放置せず、適切な対応強く求める」

菅義偉首相は24日午前、就任後初めて韓国の文在寅大統領と電話で会談し、冷え込む日韓関係を「放置してはならない」と伝えた。菅首相は会談後、記者団に対し、徴用工問題など「韓国に適切な対応を強く求めていきたい」と語った。 加藤勝信官房長官によると、会談は韓国側からの要請で実施した。会談後、官邸で記者団の取材に応じた菅首相は、「非常に厳しい状況にある両国関係、このまま放置してはならない」と文大統領に伝えたことを明らかにした。 菅首相は「重要な隣国であり、北朝鮮問題をはじめ、日韓、日米韓の連携は重要であると思...

在日朝鮮人戦犯、最後の生存者 歴史の片隅に追いやられた75年

何も知らない人には、95歳の李鶴来(イ・ハンネ)さんは高齢化する日本社会で長生きする老人の1人にしか見えないかもしれない。東京の郊外で暮らす李さんは、家族の写真やひ孫たちの描いた絵を飾った居間で陶芸に興じている。 しかし李さんの心は、その後の彼の人生を決定づけた75年前の残酷な出来事にずっととらわれてきた。 1942年、占領下にあった朝鮮半島で日本の軍属になったこと、タイとビルマ(現ミャンマー)を結ぶ泰緬鉄道の建設に関わったこと、戦後に戦争犯罪人になったこと、そして日韓両国から歴史の片隅に追いやられ...

韓国「永遠の贖罪」像、事実なら国際儀礼上許されない=菅官房長官

菅義偉官房長官は28日午後の記者会見で、従軍慰安婦問題を象徴する少女像の前に、安倍晋三首相をモチーフにしたとされる、ひざまずいて謝罪する男性像が韓国の私立公園内に設置されたことに関して、事実であれば国際儀礼上、許されないとの見解をあらためて表明した。 菅官房長官は、像が設置されたことについて「日本政府はその事実を確認する立場ではない」と述べた。その上で「もし事実であれば、国際儀礼上、許されない」と語った。 同日午前の会見では「仮に報道が事実なら、日韓関係に決定的な影響を与える」と述べたが、午後の会見...