「民主化」の記事一覧

ロシアで「40万人デモ」が計画中 プーチン政権の重大リスクに

<服役中のナワリヌイは体調不良を訴えてハンストを実施中だが、彼を支援する大規模なデモが計画されている> 毒殺未遂事件を生き延びてロシアに帰国した反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイが1月に逮捕されると、ロシア全土に抗議デモの嵐が吹き荒れた。だがこの春、それを上回る規模の抗議運動がプーチン政権にさらなる揺さぶりをかけるかもしれない。 懲役2年6カ月の判決を受けて服役中のナワリヌイは、両手の感覚が麻痺するなどの体調不良を訴え、治療を求めてハンガーストライキを行っている。彼の支援ネットワークは再び大規模...

内戦前夜、ミャンマーの緊張緩和に乗り出した中国

<国軍の後ろ盾と思われてきた中国はここへきて、スーチー派とも話をしたことを認めた。露骨な内政干渉は避けつつ、国内各勢力の衝突回避を図る独自の道は成功するか> 中国がミャンマー国内の緊張を和らげる取り組みを強化している。ミャンマーでは軍部のクーデター以来、混乱が激化、軍部とクーデター反対派、様々な少数民族の武装勢力による内戦に突入する恐れが高まっている。 今年2月にアウンサン・スーチー国家顧問が拘束されて以来、現在ミャンマーを支配する軍事政権とそれに抗議する国民との衝突が悪化しているが、中国はミャンマ...

内戦前夜、ミャンマーの緊張緩和に乗り出した中国

<国軍の後ろ盾と思われてきた中国はここへきて、スーチー派とも話をしたことを認めた。露骨な内政干渉は避けつつ、国内各勢力の衝突回避を図る独自の道は成功するか> 中国がミャンマー国内の緊張を和らげる取り組みを強化している。ミャンマーでは軍部のクーデター以来、混乱が激化、軍部とクーデター反対派、様々な少数民族の武装勢力による内戦に突入する恐れが高まっている。 今年2月にアウンサン・スーチー国家顧問が拘束されて以来、現在ミャンマーを支配する軍事政権とそれに抗議する国民との衝突が悪化しているが、中国はミャンマ...

「日本のお金で人殺しをさせないで!」ミャンマー国軍支援があぶり出した「平和国家」の血の匂い

<日本が本当に「平和国家」なら、今こそその精神に忠実であってほしいとミャンマー人は訴える> 「日本のお金で人殺しをさせないで!」──国軍クーデターから2ヶ月後の4月1日、外務省前で行われた「ミャンマーの平和と民主主義を求める集会」で、在日ミャンマー人が手にしていたプラカードである。この呼びかけは私に、日頃気づかなかった日本の平和にひそむ血の匂いをかぎ取らせてくれた。それとともに、「国際社会において名誉ある地位を占めたい」と記した日本国憲法前文の「平和」の実現に何が必要なのかを考えさせられた。 「人間...

中国を礼賛し、民主化運動を妨害する欧米の若者たち「タンキー」が増殖中

<共産主義を支持する極左勢力が欧米に台頭。中国政府の人権侵害を認めず、中国モデルを称賛する彼らを懸念する声も広がるが> 天安門広場に集結した中国の民主化を求める若者たち多数を蹴散らし惨殺した後、隊列を組んで引き揚げる戦車の前に、丸腰で立ちはだかった1人の男がいた。素性も生死も不明だが、欧米メディアは彼を「タンク(戦車)マン」と呼び、その勇気を絶賛したものだ。 そう、30余年前の彼の行為は間違いなく命懸けだった。しかし今は民主化を求める中国人の若者が、およそ命懸けではない西洋のタンキー(タンク野郎)た...

日本の対ミャンマー政策はどこで間違ったのか 世界の流れ読めず人権よりODAビジネス優先

<ODAは軍政を民主化へと前進さていくために供与している、という日本政府の主張はやはり欺瞞だった> ミャンマーと日本にかかわる古くて新しい話をつづけたい(前回は「繰り返されるミャンマーの悲劇 繰り返される『民主国家』日本政府の喜劇」)。自国民だけでなく、世界中から爪はじきされている国軍に対して日本政府が毅然たる姿勢をしめせない理由を理解するには、戦後日本のアジア政策にまでさかのぼる必要があるからだ。そこで見逃せないのが、各国の開発独裁政治に果たしたODA(政府開発援助)の役割である。 アジアの開発独...

繰り返されるミャンマーの悲劇 繰り返される「民主国家」日本政府の喜劇

<ミャンマー軍に対する厳しい制裁に踏み切れない日本政府は軍政の「共犯者」だ> ミャンマーの国軍クーデターから2ヶ月。この政変が起きた2月1日の本サイトで、私は「日本政府は今度こそ民主化支援を惜しむな」と書いた。政府はこれまで、同国の民主化を支援するという空念仏を唱えるだけで、事実上軍政の延命に手を貸してきた事実を知っていたからである。だが、私の期待は裏切られたようだ。民主化運動への国軍の弾圧は残虐化するいっぽうなのに、「民主国家」日本の政権担当者は国軍「非難」の談話などを出すだけで、欧米諸国のような...

毒殺未遂ナワリヌイが今度は刑務所で体調悪化 反政府デモ再拡大の可能性も

<ロシアに帰国後、すぐに拘束されて収監されたナワリヌイだが、刑務所内でひどい体調悪化を訴えているという> モスクワの刑務所で服役しているロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイの体調悪化が懸念されている。 プーチン大統領の不正を告発してきたナワリヌイは、昨年8月の毒殺未遂の後、ドイツでの療養を経て今年1月に帰国。過去の有罪判決の執行猶予手続きに違反したとして懲役2年6カ月の有罪判決を受け、収監された。 陣営幹部によれば、ナワリヌイは背中のひどい痛みと右足の麻痺を訴えているが、鎮痛剤を与えられただ...

国家安全法の水面下で聞いた「諦めない」香港人たちの本音

<国家安全法の施行から半年以上。現地に飛ぶと、街からシュプレヒコールが消えた一方で、英国移民の話題が持ち切りになっていた。しかし、市民たちの関心はもっと深いところでまだくすぶっている> 昨年末に新型コロナウイルス感染症対策が引き締められた香港。1月初めに到着した私は、月末にやっと3週間の隔離を終えて街に出た。 だが、レストランは6時以降テイクアウトかデリバリーのみに制限されており、友人たちと卓を囲むこともできなくなっていた。 外ではゆっくりできないからと、写真家のHと妻のSが自宅での夕食に呼んでくれ...

ミャンマーで中国資本の工場に放火、クーデターや弾圧を非難しない中国に反発も

<軍事クーデターに反対する人々に対する激しい弾圧が続くミャンマーで、国軍を支持していると疑われる中国に対する怒りも燃えている> ミャンマーにある中国資本の工場が複数放火された事件が3月14日に起きたのを受け、中国外務省は翌15日にミャンマーの軍事政権に対し、同国に住む中国人たちの安全を確保するよう要求した。ミャンマーでは、民主化と反クーデターを訴える抗議デモに対する弾圧が強まっている。 3月14日には、デモ隊や警官など少なくとも38人が死亡した。国民によって選出された民主政権を退陣させるためのクーデ...