「気候変動」の記事一覧

温暖化に伴って突出部の大きさが変化している恒温動物がいる

<地球温暖化に伴って、手足や耳、尾、嘴といった突出部の大きさが変化している恒温動物が広く存在することが明らかに> 大きな耳をうちわのように動かして体の熱を逃がし、体温を調節するアフリカゾウや、嘴に温かい血液を集中させ、ここから熱を放出して体温を調節する鳥など、体温調節のために突出部を用いる恒温動物は少なくない。 米国の動物学者ジョゼフ・アレン博士は、1870年代に「寒冷地に生息する恒温動物の突出部は温暖地の個体よりも小さい」とする「アレンの法則」を提唱した。 この法則は、鳥類や齧歯類に関する研究でも...

中東は世界の2倍ペースで気温上昇中…無策な政府、紛争、貧困という絶望

<もはや気温50℃超えは当たり前に。水不足に加えて電力不足でエアコンも使えず、難民大量発生の懸念も> この夏、中東の風光明媚な国々は灼熱地獄となった。極端な気温上昇と深刻な干ばつがこの地域を襲い、森林は燃え上がり、都市は文字どおりのヒートアイランドと化し耐え難い熱気に包まれた。 クウェートでは6月にこの夏最高の53.2度を記録。オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアでも最高気温が50度を超え、1カ月後にはイラクで51.6度、イランでも51度近い猛暑となった。 これはほんの序の口だ。 中...

環境破壊への警鐘を鳴らし、見る人の心を揺さぶるアート作品たち

<立ち枯れた木々、海中に沈む彫刻の森、ボートから眺める作品群など。芸術の力で人々に行動を呼びかける9作品> アートの世界では、作品を介して気候変動や環境問題への関心を高めようという動きが出ている。作品から何かを感じてもらえれば、解決に向けた行動や自然との関係の再構築につながるはずと作家たちは期待している。 ===== 01. 『ゴースト・フォレスト』 マンハッタン(ニューヨーク) ROBERT NICKELSBERG/GETTY IMAGES ゴースト・フォレストとは、海水面の上昇、ハリケーンや干ば...

IPCC報告書「人類へのコード・レッドだ」

IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)は8月9日に発表した報告書で、熱波、干ばつ、洪水などの異常気象が今後ますます頻繁に起こるだろうと警告。 グテレス国連事務総長は「人類へのコード・レッド(非常事態発生を告げる合図)」だと述べた。 気温が36度を超えた8月12日、ワシントンの公園では噴水が子供たちの人気を集めていた。...

教養として押さえておきたい「人権問題」「ワクチン外交」「気候変動」

国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンが言うように、「世界の問題が自分に飛び火する時代」になった。各国・地域がどのように動いているかを知ることも教養の1つだが、国際情勢に影響を与える3つのグローバルな課題もぜひ覚えておきたい。 ウイグル問題だけじゃない人権問題 人種やジェンダー、民族、宗教など個人が主体のミクロな人権問題がマクロな国際政治に影響を及ぼす時代となっている。 特に近年は中国政府による香港や新疆ウイグル自治区での人権侵害に国際的非難が集まっている。欧米各国がこぞって中国に制裁を科したほ...

米国の砂漠の植生が減少していた

<カリフォルニア大学アーバイン校の研究によると、アリゾナ州、カリフォルニア州、メキシコにわたって砂漠地帯の植生が減少していることが明らかになった> 気候変動により、米アリゾナ州、カリフォルニア州、メキシコにわたって広がるソノラ砂漠の植生が減少傾向にあることが明らかとなった。 カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の研究チームは、地球観測衛星ランドサットの衛星画像を用いて、メキシコハマビシ、ユッカ、オコチョウ、メスキートといった低木が生息するアンザボレゴ砂漠州立公園を含む、カリフォルニア州南部の12...

話題のG7首脳ごみアート「リサイクルモア山」

G7サミットが開催された英南西部の町コーンウォールに、6月11日の開幕より一足早く各国首脳が勢ぞろいした。 丘の上に現れたのは、電子機器の廃棄物を使って首脳の顔をかたどり、リサイクルの重要性を訴えるアート作品。 歴代米大統領の顔が並ぶ米サウスダコタ州のラシュモア山の彫刻と構図が似ており、「リサイクルモア山」と命名された。 イギリスでは今年11月に北部グラスゴーでCOP26が開催されるが、先日には西部ニューブライトンの浜辺に「溶ける」子供たちが出現したばかり(関連記事はこちら)。 13日に閉幕し、共同...

イラン人口の1/3が苦しむ水不足だが…中東の対立解消へのチャンスにできる

<ペルシャ湾岸諸国の中でイランは海水淡水化で出遅れている。米バイデン政権が一役買えば全ての国に利益がもたらされる> かつて偉大なペルシャ文明を生んだ地が、いま干上がろうとしている。今年のイランは50年来の深刻な干ばつに見舞われている。総人口約8500万人のうち、約2800万人には水が足りない。地域としては主に中部と南部。都市部の住民も農業地帯も悲鳴を上げている。 苦境に立たされているのはイランだけではない。世界で最も水資源の乏しい17カ国のうち、12カ国はペルシャ湾の沿岸諸国を含む中東・北アフリカに...

温暖化で「溶ける」世界、浜辺の氷像が訴える子供たちのための国際協力

英西部ニューブライトンの浜辺にたたずむ氷像の子供たち。強い日差しで今にも溶けてしまいそうだ。 これは今年11月に北部グラスゴーで開催されるCOP26の重要性を訴えるためにアーティスト集団が設置したもの。前回のCOP25では、温暖化対策の詳細なルールで合意に至らなかった。 今年は、未来を担う子供たちに希望を示せるだろうか。...

「釣り禁止」 今年も恒例、カリフォルニア41郡で緊急事態発令

「No Fishing(釣り禁止)」の注意書きで、辛うじてここが水辺だったことが分かる。 船着き場がすっかり干上がっているのは、米カリフォルニア州にあるフォルサム湖。 高温と乾燥のため同州は5月10日、州内58郡のうち41郡に干ばつ緊急事態を発令した。 気候変動の影響で毎年のように干ばつに襲われるカリフォルニアだが、大規模山火事の再来という心配もある。 ===== 地元テレビ局が報じた緊急事態発令後のフォルサム湖 CBS Sacramento-YouTube  ...