「海」の記事一覧

北極の氷が溶け、海流循環システムが停止するおそれがある、とのシミュレーション結果

<大西洋の海流システム「熱塩循環」が、北極やグリーンランドから溶け出す淡水によって、崩壊する可能性が指摘された。その影響は、世界全域にわたる......> 「大西洋南北熱塩循環(AMOC)」は、赤道から極域に向かうにつれて冷却され、高緯度のラブラドル海やグリーンランド海で沈み込んで逆戻りし、海底をゆっくりと南へとすすむ海流システムだ。 大西洋の海水を南北で循環させ、海の浅いところを速く流れる温かい表層水と深層に分布する冷たい深層水を混ぜ合わせる働きにより、高緯度にもかかわらず温暖な気候が西欧にもたら...

シロナガスクジラが密集した船舶との接触を恐れ右往左往する様子が調査された

<シロナガスクジラが船と衝突し、死亡するケースも確認されてきたチリ北部のパタゴニア沖を調査したところ、船を避けて右往左往するシロナガスクジラの様子がわかった...... > チリ北部のパタゴニア沖の南太平洋東部は、現生種で最大の動物「シロナガスクジラ」の夏の摂餌場であり、繁殖場でもある。またこの海域は、世界最大規模のサケの養殖場だ。1日最大1000隻が往来し、そのうち83%が養殖業に従事している。 これまでに、シロナガスクジラが船と衝突し、死亡するケースも確認されてきたが、個々の事象が十分に報告され...

「2度の氷河期で、北極海が淡水化していた」との研究結果

<「北極海は、少なくとも2度の氷河期で、塩水がなくなり、その代わりに、厚い棚氷の下で大量の淡水に満たされていた」との研究が発表された......> 北極海は、過去15万年の間に少なくとも2度、厚さ900メートルの棚氷で覆われ、淡水で満たされていたことが明らかとなった。 独アルフレッド・ウェゲナー極地海洋研究所(AWI)とブレーメン大学海洋環境科学センター(MARUM)の共同研究チームは、2021年2月3日、「北極海とこれに隣接するノルディック海は、少なくとも2度の氷河期で、塩水がなくなり、その代わり...

海を覆った軽石の島──オーストラリアに漂着しはじめている

<ニューヨーク・マンハッタン島の2倍に相当する軽石が、昨年南太平洋で見つかったが、オーストラリアに漂着しはじめている......> ニューヨーク・マンハッタン島の2倍に相当する軽石でできた巨大な浮遊物が、2019年8月16日、南太平洋で見つかった。 「軽石は、海洋生物にとって家であり、乗り物だ」 トンガのヴァヴァウ諸島近くの海底火山の噴火によって生成されたもので、ビー玉からバスケットボールくらいのサイズの大量の軽石で構成されている。この巨大な「軽石の浮島」はオーストラリアに向かって漂流を続け、202...