「特集コロナワクチン」の記事一覧

ワクチン接種後はマスクなしでOK?──米CDCが指針を発表

<接種すれば感染しにくくなるか、感染しても重症化しないと研究で分かっているが...> 新型コロナウイルスのワクチンが普及しつつあるアメリカでは、国民の約9%が接種を完全に終えている。3月8日には、米疾病対策センター(CDC)が接種完了者について初の指針を発表。少人数の接種完了者同士で屋内なら、マスクなしで集まっても感染リスクは低いとした。 ただし接種後も、公共の場での対人距離の確保やマスク着用は必要だ。ワクチンを接種すればコロナに感染しにくくなるか、感染しても重症化しないと研究が示している。だが、感...

ガザ地区に届いたワクチン第一便は1000人分… イスラエル「世界最速」接種の陰で

<「イスラエルが輸送を妨げている」とのパレスチナ保健相・人権団体からの非難に反応した当局だが> パレスチナのガザ地区に2月17日、待望の新型コロナウイルスワクチンが初めて運び込まれた。パレスチナ暫定自治政府が2000回分のロシア製ワクチン、スプートニクVを提供。ヨルダン川西岸からイスラエルの検問通過が認められてようやく到着した。 だが、2回接種が必要な同ワクチンは1000人分にしかならず、ガザ地区の人口200万人の0.05%しかカバーできない。パレスチナのアルカイラ保健相は、医療従事者から接種を始め...

【特別寄稿】WHOテドロス事務局長「ワクチン・ナショナリズムがコロナを悪化させる」

<先進国の指導者が自国のワクチン確保に躍起になっている限り、新型コロナとの戦いには勝てない。いま国際社会に必要なのは──WHO事務局長テドロス・アダノムの特別寄稿> 私たちは時間との競争の中にいる。安全で効果的な新型コロナワクチンを記録的早さで開発したことは、現代科学の驚異的成果だ。それがパンデミック(世界的大流行)の収束につながるかどうかは、国際社会の政治的意志と倫理観にかかっている。 ワクチンはパンデミックを抑え込む最良の手段だが、各国の指導者が「ワクチン・ナショナリズム」の誘惑に屈しなければ、...

元医療従事者と若者、世代を超えた「ワクチン義勇軍」で接種を加速せよ

<両世代の異なる人生経験とスキルの活用は、短期間で効率的なワクチン接種を可能にするだけでなく、世代や人種間の先入観を突き崩すきっかけになるかもしれない> ワクチンを新型コロナウイルス対策の決定打にするためには、短期間で膨大な数の人に接種を行う方法を早急に考案する必要がある。 ミット・ロムニー上院議員は、引退した医療従事者の協力を得るべきだと提案している。一方、マサチューセッツ大学のマイケル・コリンズ医学大学院学長とマーティー・ミーハン総長は、大学生と最近の卒業生で構成する「ワクチン義勇軍」の創設を呼...

ドイツのコロナ死者を偲んで灯された3万2000の炎

<昨年4月、ドイツで一人の税理士が私有地にろうそくを並べ始めた> ワクチンが開発されるまで、ドイツ国内の新型コロナウイルスの死者数と同じ数のろうそくを十字架の形に並べて火をともそう──同国中部チューリンゲン州の税理士ゲルトルート・ショップは昨年4月、そう心に決めて私有地にろうそくを並べ始めた。 ドイツでワクチン接種が始まった12月28日、ろうそくの数は約3万2000本に達していた。 <本誌2021年1月19日号掲載>...

【投資】ビオンテック、アンジェス… 注目の日米バイオ銘柄はこれだ

<ワクチン関連株に関心は集中しそうだが、投資対象にするにはリスクもある。編集部が選んだ2021年に期待の5テーマのひとつ、バイオ。その動向と代表的な日米銘柄をアナリストに聞いた。本誌「2021年に始める 投資超入門」特集より> 遺伝子組み換えや再生医療といった幅広いテーマをカバーするバイオ関連企業。しかし2020年の株式市場では、一部の企業に救世主としての「期待感」が集中することとなった。 新型コロナウイルスのワクチンや特効薬の開発を手掛ける企業だ。 全世界がコロナ禍に翻弄されるなか、2020年前半...

コロナ対策を阻む「ワクチン忌避派」の壁──不信感の源は?

<安全性への疑問、反政府的態度、陰謀論──治験段階で90%以上の有効率を示し、開発成功に沸く米国だが、反ワクチンの動きで感染拡大が止まらない恐れが> 米大統領ドナルド・トランプの新型コロナウイルス対策(対策と呼べるものがあったかどうかも疑わしいが)は失敗続きだったが、超特急のワクチン開発だけは(功績の大半は民間企業にあるが)成功したと言えそうだ。まだ効果について結論を出すには早過ぎるが、少なくとも治験段階では製薬大手ファイザー製ワクチンが95%、政府から10億ドルの支援を受けたモデルナ製が94%で発...

新型コロナ変異体は大人も子どもも区別しない

<イギリスで蔓延する新型コロナの変異種は子供や若者にも感染しやすく、感染拡大に拍車をかける恐れがある> 新型コロナウイルスの新しい変異種の登場で、従来のウイルスでは感染率が低かった子供にも感染が広がるおそれがある、とイギリスを代表する研究者らは考えている。 VUI-202012/01と名付けられたこの変異種は、現在までのデータによれば従来のウイルスより感染力が強いとされている。ただし、これまで以上に発症率や死亡率が高いとは見られていない。 この変異体は今年9月にイギリスで発見されたもの。開発された新...