「環境問題」の記事一覧

海洋メタンの4分の1が存在する南極から、メタンの活発な放出が確認された

<南極・ロス海の水深10メートルの地点から、メタン湧出とみられる幅1メートル、長さ70メートルの微生物マットが発見された......> 海洋や堆積物に含まれるメタンの多くは、大気中に放出される前に微生物によって消費されている。しかしこのほど、南極で初めて、活発なメタン湧出が確認された。 南極の水深10メートル地点でメタン湧出が発見された 米オレゴン州立大学の研究チームが2020年7月20日に学術雑誌「英国王立協会紀要」で発表した研究論文によると、2011年、米国の海洋研究機関「モスランディング・マリ...

血に染まったような赤い雪景色がアルプス山脈の氷河で観測される

<アルプス山脈に属するイタリア北部プレゼナ氷河で、ピンク色に染まった氷河が観測された。これによって、熱を吸収しやすくなり、氷の融解を加速させる可能性がある......> 氷雪藻によって雪や氷が赤く染まる現象は、これまで北極で確認されてきた。2020年2月には、ウクライナの南極観測基地「ベツナツキー基地」の周辺で赤く染まった雪が一面に広がる光景がとらえられている。そしてこのほど、アルプス山脈に属するイタリア北部プレゼナ氷河でも、ピンク色に染まった氷河が観測された。 Ecco qualche spieg...

「死に体」のはずのメルケルが欧州のリーダーに返り咲き

<模範的なコロナ対策やEU理事会の議長国就任で来年退任予定のレームダック首相は注目の人に。メルケルとドイツは再びEUのリーダー役を引き受けた> 誰にだって、2度目のチャンスは与えられるべきだ。ドイツのアンゲラ・メルケル首相も例外ではない。 政権を率いて約15年、現任期が満了する来年に退任予定のメルケルは、やり残した仕事に取り組む覚悟のようだ。ドイツが7月1日、半年ごとの輪番制のEU理事会議長国に就任したおかげで、特に自国の気候変動対策強化やデジタル化、欧州の結束促進でチャンスを手にしている。 メルケ...

もうすぐ冬到来の南米 大気汚染で新型コロナ致死率上昇の恐怖

南半球でこれから冬を迎える南米諸国は、気温の低下だけではなく薪ストーブによる大気汚染によって、新型コロナウイルス感染症の犠牲者が一段と増えると懸念されている。 チリでは人々が自宅待機を求められる中で寒さが訪れようとしており、冬場の大気汚染の一大要因である薪ストーブ利用が急増する見通しだ。 さらに米ハーバード大学がこの4月に公表した研究論文によると、有害な微粒子による大気汚染のひどい地域では新型コロナ感染症による致死率が高くなる。 ドイツのハレ・ビッテンベルク・マルティン・ルター大学が同月公表した論文...

パンデミック頻発の裏に環境破壊、新型コロナ終息には1年以上=山本・長崎大教授

文明社会と感染症の関わり合いの歴史を研究テーマの1つとする長崎大熱帯医学研究所の山本太郎教授は、ロイターとのインタビューで、新型コロナウイルスなど新しい感染症が頻発するようになったのは、人類による生態系の破壊が影響していると語った。 新型コロナが終息するには人口の7割が免疫を獲得する必要があり、最低でも1年以上かかると予測。コロナ後の世界は成長一辺倒の市場主義を転換し、持続可能な社会を築く必要があると述べた。 新型ウイルス頻発には環境破壊が影響 山本教授によると、新型コロナのような新しいウイルスは、...

4万年前の線虫も……氷河や永久凍土に埋もれていた生物が温暖化でよみがえる

<自然環境の変化で多くの生物が絶滅するおそれがあるいっぽうで、永久凍土の中で長年休眠していた生物がよみがえる例が確認されている......(2019年7月掲載)> 国際連合(UN)は、2019年5月に発表した報告書で「自然環境が減少し、生物多様性が破壊されることで、今後数十年のうちに、およそ100万種の生物が絶滅するおそれがある」と警鐘を鳴らしている。その一方で、近年の研究では、氷河や永久凍土の中で長期間にわたって休眠していた生物がよみがえる例が確認されている。 南極で1600年前のコケが再生した ...

ソーラーパネルの発電効率を阻害する要因が特定される

<ソーラーパネルの発電効率は20%程度にとどまっているが、これまで太陽電池の効率性の要因について様々な研究が行われてきた.......> 再生可能エネルギーの発電手段として、太陽光発電への需要がますます高まっている。米国の市場調査会社ジオンマーケットリサーチによると、世界全体のソーラーパネルの市場規模は2016年時点の308億ドル(約3兆3880億円)から年平均成長率10.9%のペースで成長し、2022年までに573億ドル(約6兆3030億円)に達するとみられている。 ソーラーパネルの発電効率損失は...