「環境」の記事一覧

バイデンに「パイプラインを止めろ!」圧力

環境よりも経済を優先したトランプ前政権の方針を撤回し、石油パイプラインの建設・運用を止めろ──そう訴えるデモ行進が4月1日、ワシントンで行われた。 バイデン大統領は就任後、カナダとアメリカを結ぶパイプライン計画「キーストーンXL」の建設許可を取り消したが、それに続けとばかりに、米シェールオイル産地とメキシコ湾岸を結ぶ「ダコタ・クセス・パイプライン」の運用停止などを求めた。 水質への悪影響を憂慮する先住民団体による抗議運動には、バイデン大統領を模した人形も登場。 「化石燃料に頼らない世界を取り戻せ」と...

加速するグリーン投資は「革命」か「バブル」か

<テスラ株が10倍に値上がりするなど脱炭素マネーは膨張を続けているが、これを「バブル」と懸念する声は正しいのか> 米EV(電気自動車)大手テスラの株価は、昨年3月から今年1月までに実に10倍に跳ね上がり、創業者でCEOのイーロン・マスクはまさにグリーン・イノベーションの顔となった。 「テスラ現象」はEV業界全体に波及。技術的にも未知数で、収益もろくに上げていない新エネルギー関連の新興企業も、おこぼれにあずかっている。 こうした状況を見て、及び腰の政府を尻目に起業家と民間投資家の主導で「グリーン革命」...

豪ほぼ全州に警報 「100年に1度の大洪水」で住宅が流される被害も

オーストラリアが過去数十年ぶりの水害に見舞われた。 最大都市シドニーがある南東部ニューサウスウェールズ州(写真)などでは数日間、豪雨が続き、住宅が流される被害が出ている。 同州首相が「100年に1度の水害」と呼ぶ事態だ。洪水によって3月23日までに1万8000人以上が避難し、ほぼ全ての州で警報が出された。 ===== オーストラリア北部で一週間にわたって続いた豪雨の影響で、エアーズロックにも滝が出現 The Telegraph-YouTube...

中国、コロナでなく黄砂

黄色く濁った薄暗い空気のなか、職場に向かう中国の首都北京の人々。 内陸部の砂漠などから強風によって砂塵が運ばれる「黄砂」は春の風物詩ともいえるが、近年では森林破壊や砂漠化によって発生回数が増加傾向にあるという。 今回の黄砂は過去10年で最大規模とされ、日常生活だけでなく市民の健康にも影響を与えている。 いまマスク姿で防ぎたいのは、ウイルスではなく黄砂のようだ。 ===== 黄砂が街を覆う様子 Reuters-YouTube...

親指の爪ほどの貝がインフラを破壊する 侵略的外来種ゼブラガイ

<ウクライナから輸入した市販用のマリモにそれはいた。当局が調査に乗り出すと、全米21州のペットショップで売られていた> 侵略的外来種の二枚貝がアメリカ国で急速に分布域を広げている。水槽装飾用のマリモに付着しているのを発見された事例が、全米21州のペットショップで確認された。 この貝の名は、「zebra mussels(ゼブラガイ、またはカワホトトギスガイ)」。アメリカ地質調査所(USGS)が最近、この貝の調査を行い注目を集めた。調査のきっかけは、あるペットショップの店員が、水槽の装飾に使うマリモ製品...

北極の氷が溶け、海流循環システムが停止するおそれがある、とのシミュレーション結果

<大西洋の海流システム「熱塩循環」が、北極やグリーンランドから溶け出す淡水によって、崩壊する可能性が指摘された。その影響は、世界全域にわたる......> 「大西洋南北熱塩循環(AMOC)」は、赤道から極域に向かうにつれて冷却され、高緯度のラブラドル海やグリーンランド海で沈み込んで逆戻りし、海底をゆっくりと南へとすすむ海流システムだ。 大西洋の海水を南北で循環させ、海の浅いところを速く流れる温かい表層水と深層に分布する冷たい深層水を混ぜ合わせる働きにより、高緯度にもかかわらず温暖な気候が西欧にもたら...

「4万2000年前の地磁気逆転が地球環境を大きく変化させた」との研究結果

<南北の磁極が入れ替わる「地磁気逆転」によって地球の大気がどのように変化したかが初めて示された...... > 地磁気(地球が持つ磁気)は、地球に降り注ぐ宇宙線や太陽風を遮る「保護シールド」だ。地磁気は絶えず変化しており、南北の磁極が入れ替わる「地磁気逆転」がこれまでに何度か発生している。 最近の大規模な地磁気逆転「ラシャンプ地磁気エクスカーション」は4万1000〜4万2000年前に約800年にわたって起こったとみられるが、これが地球にどのような影響を及ぼしたのかは不明であった。 地磁気が弱まり、気...

ロシアの工場跡をうろつく青く変色した犬の群れ

<自然にはあり得ないようなコバルトブルーの犬たちが見つかり、健康状態が懸念されている> 毛皮が鮮やかな青色に染まった犬たちが、ロシアの街をうろついていてSNSで話題になっている。青色は毒物もしくは有害化学物質にさらされた結果であり、皮膚炎や内出血が生じている可能性があると、世界最大の動物愛護団体「ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI )」は本誌にそう語った。 世界に1200万人の会員がいるHSIは、ロシアの複数都市に対して、こうした野良犬の状態を改善させるために、不妊手術やワクチン接種プログラムを実施することを求めた。 モスクワの東370キロほどに位置する都市ジェルジンスクで撮影された犬たちの写真は、2月にネット上に登場し、急速に拡散している。犬たちの毛皮は、自然のものとは思えないコバルトブルーだ。近くにある閉鎖された化学工場で硫酸銅に接触したために生じたと考えられている。 珍しい毛色は目を引くかもしれないが、HSIのコンパニオンアニマル担当バイスプレジデントを務めるケリー・オメーラは、こうした異常な毛色は「動物福祉に関連した無数の懸念」を示している可能性があると警告する。「毛皮がこのように変色するのは、この犬たちの環境に、きわめて深刻な問題があるに違いない」 治療しなければ死に至るかも 「毛皮についた色は、毒物や有害物質に直接触れたことを示しており、もしかすると体内に取り込んだかもしれない。だとすれば、痛みを伴う皮膚の灼熱感やかゆみ、内出血、病気につながり、獣医の治療を受けなければ死に至るおそれがある」 ジェルジンスクで奇妙な毛色の動物が目撃されたのは、今回が初めてというわけではない。犬の毛皮を青く染めた化学物質の漏出に責任があると見られる化学工場の破産管財人、アンドレイ・ミスリヴェツは、ロシア国営通信社スプートニクに対し、次のように話している。「数年前、野良犬の毛皮が不自然な色に『染まった』ことがあった」 ミスリヴェツは、今回の事例の犬たちが工業用化学物質に触れた疑いがあることを認めている。「おそらく、残されていたなんらかの古い化学物質を見つけ、そのなかに寝転がったのだろう。それが硫酸銅だった可能性はある」とミスリヴェツは話し、次のように続けた。「何かを見つけたにちがいない。野良犬たちの行動は誰にも制御できない」 ロシア政府の広報担当者は、次のように述べたと報じられている。「犬たちを捕獲する可能性について、問題の会社の幹部たちと協議している。犬たちを検査し、健康状態を調べ、毛皮が染まった理由を解明しなければならない」 ロシア以外でも、動物の毛皮が不自然に変色した事例はある。2017年にはインドのムンバイで、青い色の野良犬の群れの写真が撮影され、インターネット上に出まわった。調査の結果、地元の工場が塩化物を川に違法に排出し、その川で泳いだ犬たちが塩化物に接触したことが明らかになった。問題の工場は閉鎖された。 (翻訳:ガリレオ) ===== They found some striking blue dogs in Russia, in the city of Dzerzhinsk an event occurred that puzzled more than one, they found a herd of dogs that aroused their astonishment, since they all had blue fur. pic.twitter.com/wu1GaAqUV9— Moises Lopez (@chapoisat) February 16, 2021 Blue dogs were spotted near an abandoned chemical plant at Dzerzhinsk in Russia's Nizhny Novgorod region.strange colouring may caused by chemical waste such as copper sulphate.vibrant blue coats not a happy one.much concerned issue. it may cause health issues to them#saveanimals pic.twitter.com/USBGSkKupB— priya balu (@priyabalu_2000) February 14, 2021 Помните синих собак из Дзержинска? На прошлой неделе местные жители забили тревогу, увидев бездомных животных неестественного цвета. Сейчас они находятся у зоозащитников, их уже осмотрели ветеринары -- анализы у всех семерых в норме. Двум псам уже нашли новых хозяев pic.twitter.com/GP0a0opUrd— РИА Новости (@rianru) February

インド氷河崩壊・洪水発生で問われる温暖化対策の本気度

インド北部ウッタラカンド州で、地球温暖化が人命を奪う悲劇が起きた。 2月7日、温暖化のせいでヒマラヤ山脈の氷河が急速に解けて崩れたことが原因とみられる洪水が発生。 8日時点で18人が死亡、約180人が行方不明となり、トンネル内に閉じ込められた約35人の救出作業が連日続く。 人類の温暖化対策に対する本気度が問われている。 <2021年2月23日号掲載> ===== 轟音をたてる鉄砲水と作業員救出の瞬間 South China Morning Post-YouTube...

電気自動車(EV)で注目の日本企業は「ソニー」である理由

<自動車は今後「動くコンピューター」となっていく。アナリストに聞いた、EV関連の注目銘柄。米テスラの株価は高止まりだが、日本ではトヨタではなく......> (※1月5日発売の本誌「2021年に始める 投資超入門」特集より。編集部注:一部の情報は2020年12月末時点のものです) ちょうど1年前、ソニーが家電IT見本市のCESでお披露目したある製品が来場者の度肝を抜いた。得意のゲーム機でもスマホでもない。極秘で進められた「新規参入」の正体は電気自動車(EV)だった。 「これからの『移動』を考える」と...