「環境」の記事一覧

環境破壊への警鐘を鳴らし、見る人の心を揺さぶるアート作品たち

<立ち枯れた木々、海中に沈む彫刻の森、ボートから眺める作品群など。芸術の力で人々に行動を呼びかける9作品> アートの世界では、作品を介して気候変動や環境問題への関心を高めようという動きが出ている。作品から何かを感じてもらえれば、解決に向けた行動や自然との関係の再構築につながるはずと作家たちは期待している。 ===== 01. 『ゴースト・フォレスト』 マンハッタン(ニューヨーク) ROBERT NICKELSBERG/GETTY IMAGES ゴースト・フォレストとは、海水面の上昇、ハリケーンや干ば...

経団連と文科省が動き、日本のSDGsが本格化し始めた

<2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)だが、日本で潮目が変わったのは2017年。いま未来へ向けたさまざまな努力が重ねられており、世界をリードするような企業も生まれ始めている。Think the Earthの上田壮一理事に聞いた> ニューズウィーク日本版では、8月24日発売(8月31日号)の「日本を変えるSDGs」特集で、大企業から自治体、ベンチャーまで、日本のさまざまなSDGs事例を取り上げている。 最近話題に上ることの多いSDGs(持続可能な開発目標)だが、なぜ今、関心が高ま...

草原や川より、森林のそばに住む子どもの方が、認知力が発達することがわかった

<英国で行われた調査で森林のそばに住む子どもの方が、草原や川のそばに住んでいる子どもと比べ、認知力が発達することがわかった> 3500人以上を対象にした大規模調査 森林のそばに住む子どもの方が、草原や川のそばに住んでいる子どもと比べ、認知力が発達し、メンタルヘルスや全体的な心身の健やかさが良い状態にあることが、英国で行われた調査で明らかになった。調査結果は、英国の科学誌ネイチャー・サステナビリティ(電子版)に掲載されている。 この類では最大級とみられる今回の調査を行ったのは、英国のユニバーシティ・カ...

ボートに殺されるアカウミガメ──「異常に多い」衝突事故の理由

<「傷はいずれも小型船舶によるものだった」という> 米東部マサチューセッツ州沖で船舶とアカウミガメの衝突が多発している。 7月だけでも、ハーウィッチ、ウェストファルマス、ポカセット、シチュエート、そしてグーズベリー島で5匹のアカウミガメの死骸が発見された。ウェルフリートベイ野生生物保護区を管理するマサチューセッツ・オーデュボン協会は、ボートに乗る人たちに水上での注意を喚起している。 「もしもあなたがボート利用者であったり、そのような人を知っていたら、ウミガメに注意するように伝えてほしい。この数週間で...

中国船が垂れ流す人糞が南シナ海の底に堆積──米衛星画像アナリストが警告

<数百隻の中国船から出た汚染物質はかなりの量に達しており、珊瑚礁や魚類に取り返しのつかないダメージを与える可能性がある> 過去5年間にわたって収集された衛星画像から、中国船から放出された人間の汚物が、周辺国との領有権争いの渦中にある南シナ海の海域に堆積していることが判明した。アメリカ在住のアナリストが7月12日に明らかにしたところによれば、これらの汚物がサンゴ礁や魚に大きな被害をもたらしているという。 衛星画像の分析に特化した人工知能(AI)を開発するソフトウエア企業シミュラリティを率いるアナリスト...

熱波のアラスカで「氷震」が発生…珍しい自然現象の仕組みを解説

<歴史的な熱波に襲われて多数の死者も出ている北米だが、それによって「氷震」という珍しい自然現象も発生している> 北米大陸の太平洋岸北西部が記録的な熱波に見舞われているが、米アラスカ州では、その影響を受けたものとみられる2度の「氷震(アイス・クエイク)」が観測された。アメリカ地質調査所(USGS)のデータによれば、現地時間2021年6月28日夜と30日夜に、カナダと国境を接するアラスカ州の都市ジュノーで2度の揺れが発生した。 28日の揺れは規模がマグニチュード2.7で、震源の深さが6.6キロメートル。...

トルコの海を覆い尽くす「海の鼻水」…茶色い粘液の正体は?

<トルコのマルマラ海で発生した「海の鼻水」は、景観だけでなく海洋生物の生態系にも悪影響を及ぼす懸念が> トルコの最大都市イスタンブールが面するマルマラ海で、藻類が生み出すどろどろの茶色い粘液が大量発生。「海の鼻水」と呼ばれるこの現象は、温暖な気候と水質汚染を好む藻類の栄養過多によって引き起こされる。 海中に太陽光が届かなくなるため海洋生物の酸素不足や漁業への悪影響が懸念されており、市当局は除去作業に追われている。...

話題のG7首脳ごみアート「リサイクルモア山」

G7サミットが開催された英南西部の町コーンウォールに、6月11日の開幕より一足早く各国首脳が勢ぞろいした。 丘の上に現れたのは、電子機器の廃棄物を使って首脳の顔をかたどり、リサイクルの重要性を訴えるアート作品。 歴代米大統領の顔が並ぶ米サウスダコタ州のラシュモア山の彫刻と構図が似ており、「リサイクルモア山」と命名された。 イギリスでは今年11月に北部グラスゴーでCOP26が開催されるが、先日には西部ニューブライトンの浜辺に「溶ける」子供たちが出現したばかり(関連記事はこちら)。 13日に閉幕し、共同...

歴史に置き去られた世界の廃墟たち…不気味で美しき9つの場所

<予期せぬ事態や時代の変化のために忘れ去られた場所──廃墟の魅力を象徴する9カ所を世界各地から紹介> 不気味な雰囲気をたたえつつ、歴史や冒険、さらには超自然を愛する人々の好奇心をかき立てる廃墟。古い採掘トンネルから砂漠の中の映画セットまで、とびきり魅力的な世界各地の「忘れ去られた場所」を紹介しよう。 ===== 01. イースタン州立刑務所 フィラデルフィア(アメリカ) DAVID EVISON/ISTOCK 1829~1971年に使われていた刑務所で、建設当時はアメリカ最大の建物だった。受刑者の拷...

温暖化で「溶ける」世界、浜辺の氷像が訴える子供たちのための国際協力

英西部ニューブライトンの浜辺にたたずむ氷像の子供たち。強い日差しで今にも溶けてしまいそうだ。 これは今年11月に北部グラスゴーで開催されるCOP26の重要性を訴えるためにアーティスト集団が設置したもの。前回のCOP25では、温暖化対策の詳細なルールで合意に至らなかった。 今年は、未来を担う子供たちに希望を示せるだろうか。...