「環境」の記事一覧

中国船が垂れ流す人糞が南シナ海の底に堆積──米衛星画像アナリストが警告

<数百隻の中国船から出た汚染物質はかなりの量に達しており、珊瑚礁や魚類に取り返しのつかないダメージを与える可能性がある> 過去5年間にわたって収集された衛星画像から、中国船から放出された人間の汚物が、周辺国との領有権争いの渦中にある南シナ海の海域に堆積していることが判明した。アメリカ在住のアナリストが7月12日に明らかにしたところによれば、これらの汚物がサンゴ礁や魚に大きな被害をもたらしているという。 衛星画像の分析に特化した人工知能(AI)を開発するソフトウエア企業シミュラリティを率いるアナリスト...

熱波のアラスカで「氷震」が発生…珍しい自然現象の仕組みを解説

<歴史的な熱波に襲われて多数の死者も出ている北米だが、それによって「氷震」という珍しい自然現象も発生している> 北米大陸の太平洋岸北西部が記録的な熱波に見舞われているが、米アラスカ州では、その影響を受けたものとみられる2度の「氷震(アイス・クエイク)」が観測された。アメリカ地質調査所(USGS)のデータによれば、現地時間2021年6月28日夜と30日夜に、カナダと国境を接するアラスカ州の都市ジュノーで2度の揺れが発生した。 28日の揺れは規模がマグニチュード2.7で、震源の深さが6.6キロメートル。...

トルコの海を覆い尽くす「海の鼻水」…茶色い粘液の正体は?

<トルコのマルマラ海で発生した「海の鼻水」は、景観だけでなく海洋生物の生態系にも悪影響を及ぼす懸念が> トルコの最大都市イスタンブールが面するマルマラ海で、藻類が生み出すどろどろの茶色い粘液が大量発生。「海の鼻水」と呼ばれるこの現象は、温暖な気候と水質汚染を好む藻類の栄養過多によって引き起こされる。 海中に太陽光が届かなくなるため海洋生物の酸素不足や漁業への悪影響が懸念されており、市当局は除去作業に追われている。...

話題のG7首脳ごみアート「リサイクルモア山」

G7サミットが開催された英南西部の町コーンウォールに、6月11日の開幕より一足早く各国首脳が勢ぞろいした。 丘の上に現れたのは、電子機器の廃棄物を使って首脳の顔をかたどり、リサイクルの重要性を訴えるアート作品。 歴代米大統領の顔が並ぶ米サウスダコタ州のラシュモア山の彫刻と構図が似ており、「リサイクルモア山」と命名された。 イギリスでは今年11月に北部グラスゴーでCOP26が開催されるが、先日には西部ニューブライトンの浜辺に「溶ける」子供たちが出現したばかり(関連記事はこちら)。 13日に閉幕し、共同...

歴史に置き去られた世界の廃墟たち…不気味で美しき9つの場所

<予期せぬ事態や時代の変化のために忘れ去られた場所──廃墟の魅力を象徴する9カ所を世界各地から紹介> 不気味な雰囲気をたたえつつ、歴史や冒険、さらには超自然を愛する人々の好奇心をかき立てる廃墟。古い採掘トンネルから砂漠の中の映画セットまで、とびきり魅力的な世界各地の「忘れ去られた場所」を紹介しよう。 ===== 01. イースタン州立刑務所 フィラデルフィア(アメリカ) DAVID EVISON/ISTOCK 1829~1971年に使われていた刑務所で、建設当時はアメリカ最大の建物だった。受刑者の拷...

温暖化で「溶ける」世界、浜辺の氷像が訴える子供たちのための国際協力

英西部ニューブライトンの浜辺にたたずむ氷像の子供たち。強い日差しで今にも溶けてしまいそうだ。 これは今年11月に北部グラスゴーで開催されるCOP26の重要性を訴えるためにアーティスト集団が設置したもの。前回のCOP25では、温暖化対策の詳細なルールで合意に至らなかった。 今年は、未来を担う子供たちに希望を示せるだろうか。...

ペン型電子タバコを飲み込んだ若鳥が餓死

<飲み込むにはあまりに大きく見える異物、鳥は魚のつもりで喜んで飲み込み、それが最後の食事になった> ニュージーランドのウェリントン動物園が保護した鳥が、ペン型の電子タバコを飲み込んだために死んだ。環境汚染の犠牲者だ。 動物園が5月31日にフェイスブックで発表したところによると、死んだのはマミジロウと呼ばれる中型のカワウだ。 「残念ながら、動物たちがこうした悲劇に襲われるのは珍しいことではありません」と、動物園は書いている。「これを教訓にして常に後片付けを心がけ、鳥があなたのゴミを食べ物と間違えないよ...

使用済みの食用油で7時間フライトに成功 エールフランス「信頼性に影響なし」

<仏航空大手エールフランスが「持続可能な航空燃料(SAF)」として、使用済み食用油を使ったエコ飛行を実施> 航空大手エールフランスKLM機が5月18日、使用済み食用油から製造したバイオ燃料でカナダへの7時間のフライトを行った。同社によると仏エネルギー大手トタルや航空機エアバス、空港運営会社ADPグループと協力し「フランス産の持続可能な航空燃料(SAF)を使った初の長距離飛行」を達成したという。 フライトには、トタルが国内工場で製造したSAFを16%混合した燃料が使われた。 「航空輸送の脱炭素化と、フ...

「北極圏はロシア領」開き直ったロシアのやりたい放題

ロシアが北極圏広域で軍事的影響力を拡大している──そんな欧米諸国の懸念に対し、ロシアのラブロフ外相は同海域は「ロシア領」と一蹴した。 「北極圏でのロシアの軍事活動拡大に対して泣き言が聞こえるが、ここがロシア領なのは誰もが知っている」と、ラブロフは発言。「ロシアは北極圏の安全に責任を持つ。ロシアの行動は合法だ」 ロシアはまた、北極海の航行ルールを自ら制定し、外国船舶に従わせると宣言している。アメリカとNATOは、ロシアが同海域を「食い物にしている」と非難した。 温暖化に伴う北極圏の海氷縮小により、資源...

アマゾン環境破壊・木材密輸、黒幕はなんと環境大臣!?

ボルソナロ政権下でアマゾン熱帯雨林の環境破壊が急激に進行するブラジル。 5月17日には、環境保護団体や専門家が、アマゾンの熱帯雨林と周辺の農業開発地域における森林伐採の94%が違法だとする報告書を発表した。 さらにブラジルの警察当局は19日、アマゾンで違法伐採された木材の密輸に関与したとして、サレス環境相への捜査に着手した。 サレスはボルソナロ大統領の盟友で、環境行政のトップではあるが、熱帯雨林の伐採拡大政策を統括。伐採取り締まり(写真)を進める警察と対立していた。 政権中枢を直撃するスキャンダルに...