「生物」の記事一覧

金魚を湖に放さないで!巨大金魚繁殖でミネソタ州の市が住民に訴え

<米ミネソタ州にあるバーンズビル市が、「飼っている金魚を池や湖に放さないでください!」とツイートし話題に。増殖して生態系を乱した金魚の話は、各地でこれまでに繰り返し報じられている> 湖で30センチ超の金魚28匹を捕獲 米ミネソタ州にあるバーンズビル市は7月9日、「飼っている金魚を池や湖に放さないでください!」と、巨大な金魚の写真と共にツイッターに投稿し、話題になっている。同市当局が、市内にあるケラー湖で調査を行ったところ、巨大金魚が28匹捕獲されたという。最大のもので全長38センチ、重さ2キロ弱と、フットボール大のものもあった。市当局は、金魚は「皆さんが思っているより大きくなるうえ、水質汚染につながります」と訴えている。 Please don't release your pet goldfish into ponds and lakes! They grow bigger than you think and contribute to poor water quality by mucking up the bottom sediments and uprooting plants. Groups of these large goldfish were recently found in Keller Lake. pic.twitter.com/Zmya2Ql1E2— City of Burnsville (@BurnsvilleMN) July 9, 2021 金魚は、フナを原種とする中国原産の観賞用の淡水魚で、もともと米国には生息していない。ところがバーンズビル市当局には、ケラー湖に金魚の群れがいるとの情報が住民から寄せられていたという。ケラー湖は、バーンズビル市の南東に位置しており、湖の東岸は隣接するアップル・バレー市に面している。 そこでバーンズビル市は、アップル・バレー市や、コイの駆除を行うミネソタの企業カープ・ソリューションズと協力し、金魚などケラー湖に生息する魚について、実態調査を行うことにした。 米CNNによると、1回目の調査で10匹、2回目の調査では18匹の金魚を捕獲した。どれも全長30センチ以上ある大きなもので、カープ・ソリューションズのオーナーであるプシェメック・バイエル氏はCNNに対し、この大きさに達するまでに、金魚はここに何年も生息していたはずだと話した。 「金魚汚染」に悩む世界各地の川や湖 ミネソタ州自然資源局によると、同州で金魚は侵入生物種として規制されている。売買や飼育は出来るが、公共の場所に放すのは違法行為となる。しかしペットとして飼っていたであろう金魚が放されて、ケラー湖でこのような事態になったと考えられている。 増殖したり巨大化したりして生態系を乱している金魚の話は、各地でこれまでに繰り返し報じられている。 今回のケラー湖がある同じミネソタ州で、地元ニュースサイト「ブリング・ミー・ザ・ニュース」が昨年11月に報じた話によると、カーバー郡にあるビッグ・ウッズ湖の入り江で昨年10月下旬、3万~5万匹の金魚が駆除された。 ===== また2017年には、米農務省が「巨大な金魚、タホ湖の巨大な問題に」との見出しで、タホ湖に生息する巨大な金魚などの外来種が、生態系を壊している問題を伝えていた。 米国のみならず、オーストラリアやカナダでもこれまで、巨大化したり増えたりした金魚の問題が話題になっており、当局は住民に対して、金魚を川や湖などに放さないよう訴えてきた。 金魚のイメージと実態のギャップが原因 中でも、巨大金魚が川の全域に住み着いてしまったというオーストラリアのバッセ川は、「世界最速の金魚の増殖率」と言われるほどだ。2016年にバッセ川の問題を報じていた米ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、もともとは20年ほど前、不要となったペットの金魚わずか数匹を小川に流した人がいたことが原因とみられている。その金魚が大きくなり、川を下り、増殖し続けたのだ。 同川を調査したマードック大学のスティーブン・ビーティ―博士は当時NYTに対し、金魚被害の原因は、人々が金魚に持つ「小さくてかわいい」というイメージと、実際の生態にギャップがあるからだと説明していた。 金魚被害の問題が取り上げられるたびに、金魚が在来種の卵や魚を食べてしまう点や、水底の堆積物をかき乱して水を汚染させること、金魚のフンが藻の繁殖を促し透明度の高い水を緑にしてしまうこと、菌やウイルスをもたらすことなど、生態系への悪影響が指摘されている。金魚を自然環境に放すと「害魚」になる、と表現する報道も少なくない。しかし状況は一向に改善していないようだ。 今回のケラー湖での調査を受けてバーンズビル市は、飼えなくなった金魚は湖や池に放さずに、友達や近所の人にあげるなどするよう訴えている。また米・魚類野生生物局は、金魚をペットショップや学校などに寄付する方法もあると提案している。 ===== Monster' Goldfish the Size of Footballs Are Invading Lakes

大量のレース鳩がこつぜんと消えたミステリー

<英国イングランドの中東部に位置するピーターバラで行われた鳩のレースで、放された1万羽の鳩がほとんど戻ってこなかった......> 英全土で1日のうちに25万羽の鳩が行方不明に 6月のある晴れた土曜日、英国イングランドの中東部に位置するピーターバラで行われた鳩のレースで、奇妙なことが起きた。3時間程度で終了すると思われたレースで、放された1万羽の鳩がほとんど戻ってこなかったのだ。 鳩レースは、レース会場で一斉に鳩を放ち、鳩の巣であるそれぞれの鳩舎までの距離と、戻ってきた時間をもとに速さを算出してスピ...

豪に残るネズミ被害の爪痕 農家は涙で穀物を廃棄、壁の中からは死骸の悪臭

<オーストラリア東部を襲ったネズミの大発生は収束に向かっているが、事態の改善までに多くの犠牲を伴った。穀倉地帯に迫るネズミの波が、農業を営む人々のわずかな希望を打ち砕く> オーストラリアでは毎年のように干ばつが続いており、昨年末には追い討ちをかけるように大規模な森林火災に見舞われた。その後久方ぶりの雨に恵まれ、農家は束の間の安堵を得る。農家のコリン・ティンク氏は英インディペンデント紙に対し、この雨でようやく幸運が訪れたと思った、と語っている。降雨のおかげで3月までのオーストラリアの夏の期間中、氏は2...

野鳥の異常行動・怪死相次ぐ 目が腫れ上がり、人を恐れず…米

<米首都ワシントンD.C.近郊で、野鳥たちが謎の異常行動を見せている> アメリカの首都ワシントンD.C.の近郊で、野鳥に異変が起きている。通常では見られない振る舞いが続々と目撃されているほか、庭先や路上などで死骸の目撃例が増えており、回収された死骸には伝染病にかかったかのような外観上の異状が見られる。 最も顕著な症状は目の異変だ。目が異常に腫れ上がったり、まぶたが大量の分泌物が固着して目が塞がれたりしてしまい、視力を失っているケースが目立つ。回収された鳥の死骸には、左右の目が異なる大きさに膨らんでい...

閲覧ご注意:ヘビを捕食するクモが世界中で確認されている

<スイス・バーゼル大学などの研究によると、ヘビを捕食するクモが40種以上存在し、世界中で確認されていることがわかった> ヘビを捕食するクモが40種以上存在し、その様子が南極大陸を除くすべての大陸で確認されていることが明らかとなった。 スイス・バーゼル大学と米ジョージア大学の研究チームは、これまでに発表された研究論文、ニュース記事、SNS上の投稿などから、クモがヘビを捕食したことを記録する319件のデータを収集した。そのうち93%にあたる297件は自然事象を観察したもので、残りの22件は実験環境で観察...

閲覧ご注意:ヘビを捕食するクモが世界中で確認されている

<スイス・バーゼル大学などの研究によると、ヘビを捕食するクモが40種以上存在し、世界中で確認されていることがわかった> ヘビを捕食するクモが40種以上存在し、その様子が南極大陸を除くすべての大陸で確認されていることが明らかとなった。 スイス・バーゼル大学と米ジョージア大学の研究チームは、これまでに発表された研究論文、ニュース記事、SNS上の投稿などから、クモがヘビを捕食したことを記録する319件のデータを収集した。そのうち93%にあたる297件は自然事象を観察したもので、残りの22件は実験環境で観察...

1億8000万年前から生き残るクモヒトデの新種が発見される

<ニューカレドニア島近くで採集された生物が、クモヒトデの新種であることが明らかとなった> 南西太平洋のニューカレドニア島から200キロ東に位置する水深500メートルの海山「バン・デュラン」の頂で2011年9月13日にフランス国立自然史博物館(MNHN)によって採集された生物が、クモヒトデの新種であることが明らかとなった。 約1億8000万年前に最も近縁なクモヒトデから分化 豪ミュージアムズ・ビクトリアの研究チームが2021年6月16日、一連の研究成果を「英国王立協会紀要B」で発表した。 「オフィオジ...

オーストラリア、一面クモの巣で覆われる

<6月中旬、豪雨と洪水に見舞われた豪ビクトリア州ギプスランドで、低木帯が一面、クモの巣に覆われ、その様子をとらえた動画がSNS上で話題となっている> 2021年6月中旬、豪雨と洪水に見舞われた豪ビクトリア州ギプスランドで、低木帯が一面、クモの巣に覆われ、その様子をとらえた動画がSNS上で話題となっている。クモの巣に無数に点在する黒い点は、普段、落葉や土の中に生息しているクモだ。 Parts of #Gippsland are covered in #spider web??!! The little...

クジラやイルカの「エコーロケーション」、ヒトも10週間で身に付けられる

<音や超音波を発し、周囲の物体の反響音によって、その物体の距離や方向、大きさなどを知覚する「エコーロケーション(反響定位)」視覚障がい者、晴眼者にトレーニングを実施した> エコーロケーション(反響定位)とは、動物が音や超音波を発し、周囲の物体の反響音によって、その物体の距離や方向、大きさなどを知覚することである。クジラやイルカ、コウモリで知られている。 視覚障がい者のなかにも、舌打ちしたり、指をパチンと鳴らしたり、杖で地面を叩いたりして音を発し、エコーロケーションによって周囲の状況を把握したり、ナビ...

水深6000メートル超の超深海帯で死肉をたいらげる新種のエビの近縁種が見つかる

<ペルーとチリの沖合に位置するアタカマ海溝(ペルー・チリ海溝)の超深海帯で新種の端脚類(甲殻類の目の一つ。ヨコエビ類とも呼ばれる)が見つかった> 東太平洋のペルーとチリの沖合に位置するアタカマ海溝(ペルー・チリ海溝)の超深海帯で新種の端脚類(甲殻類の目の一つ。ヨコエビ類とも呼ばれる)が見つかった。その研究成果は、2021年5月14日に学術雑誌「マリン・バイオダイバーシティ」で発表されている。 上から沈んでくる死肉を採食する腐食肉動物 「エウリセネス・アタカメンシス」と名付けられたこの新種は、甲殻類に...