「移民」の記事一覧

LGBTQ+の移民たちが語る「プライド」の意味

<性的志向を理由に迫害を受けて自国を逃れ、アメリカに移住した3人が今思うこと> 1969年6月、ニューヨークのマンハッタンにあるゲイバー「ストーンウォール・イン」に、警察の手入れが入った。同性愛がまだ違法の時代、密かに営業していたストーンウォールは、同性愛者たちにとって数少ない楽園だった。その夜、客たちは警察の暴力に抵抗し、抗議は数日間にわたる暴動に発展した。 ( このストーンウォール暴動が原点となり、6月はLGBTQ+の人々の権利擁護のための「プライド月間」になった。世界では今も71カ国が同性愛を...

移民の流入を減らしたいなら、カギは農業の支援にあり

<農村部の家族が自立して生活できれば移住は必要ない。究極の移民対策は壁ではなく地域経済の支援だ> 中米の「北部三角地帯」と呼ばれるグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルからアメリカを目指す人々が近年、増加している。米議会調査局によるとこれらの国からの移民について、2021年に入ってから現在までに税関・国境取締局(CBP)の捜査官が取り締まった人数は、既に昨年1年間を上回っている。 彼らの多くは、祖国を離れたいわけではない。ほかに選択がないのだ。国を出るか、さもなくば死を待つしかない。 しかし一方で...

外国人を犯罪者予備軍とみなす日本の入管の許されざる実態

<性善説で成り立つ日本の社会で、なぜ白人以外の外国人は性悪説をもって扱われるのか> しばらく前から「お悔やみ申し上げます」「ごめんなさい」「申し訳ない」や「日本を嫌いにならないでね」と、心優しい日本の人々からメッセージが届いている。 今日本で「スリランカ」が最も話題の国の一つになった。私の出身地でもあるスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(享年33才)が、今年3月6日に名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)の収容施設に収容中に亡くなった。入管収容所で命を落とした人間は2007年以降だけでも21人と...

親日家女性の痛ましすぎる死──「日本は安全な国だと思ってた」母親らが会見で涙

「すぐ助けて下さい。迷惑かけたくないけど、私は大丈夫じゃない」―先月に名古屋入管の収容施設で死亡したスリランカ人女性が支援団体へ宛てた手紙の一節だ。女性は幾度も助けを求めていた。だが、入管は女性を入院させず、最悪の結果となった。今月14日、母親ら女性の遺族がオンラインで会見を行い、「どうして娘を助けようとしなかったのか?上川法務大臣や菅首相に会って聞きたい」と訴えた。 日本の子ども達に英語を教えることを夢見て来日 亡くなったのは、ウィシュマ・サンダマリさん(享年33歳)。母親のスリヤラタさんは「子ど...

アメリカへの移民が倍増ペース バイデンへの非難も急増中

アメリカでは2020年10月~21年9月に、メキシコ国境を越えて入国を図る移民の数が100万人以上に上る見込みだ。昨年度の45万8088人の倍以上に膨らむとみられている。税関・国境取締局(CBP)によれば、今年2月までの南部国境からの移民は既に39万人を超えた。バイデン米政権の誕生直前から入国希望者が押し寄せているのは、バイデン大統領がトランプ前政権の移民政策を覆すことを公約しているため。急激な不法移民の増加に、バイデンを非難する声も高まっている。 DARIO LOPEZ-MILLSーPOOLーRE...

象徴的公約「国境の壁」完成を急ぐトランプに世論は?

不法移民に対する世論の反発を追い風にしてきたトランプ米大統領にとって、メキシコ国境沿いの「壁」建設という公約は自らの統治の象徴。 バイデン次期大統領が早々に建設中止を表明するなか、年末までに全長724.2キロの壁を完成させようとラストスパートをかけている。 だが、莫大な税金の無駄遣いとの批判の声も。 <2020年12月15日号掲載> ===== 国境の壁は本当に必要か? The Gravel Institute-YouTube...

トランプ公約の「国境の壁」建設、年内完成を急ぐ

<バイデンもできてしまったものを壊す気はないようだが、地元からは税金の無駄遣いだと批判の声> ドナルド・トランプ大統領は、不法移民の取り締まり強化を2016年大統領選の焦点とし、不法に国境を越えてアメリカに流入する移民を阻止するためメキシコとの国境沿いに「大きく、美しい壁」を建設することを誓った。 ところがジョー・バイデンが来年1月に大統領に就任する運びとなったため、国土安全保障省(DHS)と税関・国境取締局(CBP)は、国境に全長724.2 キロ(450マイル)の壁を築くというトランプの公約を年末...

新型コロナワクチン開発「ビオンテック 」の創業者夫妻はトルコ系移民で注目集まる

<新型コロナウイルスのワクチン開発成功と発表したドイツの「バイオンテック」社の創業者夫婦はトルコ系移民家庭出身で、そのことも話題になっている......> 新型コロナウイルスのワクチン開発成功(90%以上の人の感染を防ぐことができると発表)のニュースにドイツが沸いている。イエンツ・シュパーン保健相が、約10か月という驚異的な速さでパンデミック終焉の可能性が見えてきたこと、またその立役者がドイツ企業であることを非常に誇らしい面持ちで発表した。「今週2つ目のすばらしいニュース」と報じる報道機関もあった。...

女性との握手拒否で帰化認定が無効になった ドイツ

<ドイツ帰化試験に合格したレバノン人男性が、合格証書を授与するはずだった女性公務員との握手を拒んだため、帰化申請が却下され、国籍取得が反故になったことが問題となっている...... > 2015年にドイツ帰化試験に高得点で合格したレバノン人男性が、合格証書を授与するはずだった女性公務員との握手を拒んだため、帰化申請が却下され、国籍取得が反故になった。 男性はその翌年、シュトゥットガルトの地方行政裁判所に提訴したが却下、さらに州連邦裁判所に上訴したが、今月17日ふたたび却下された。 ほぼ満点獲得も.....

トランプの「大罪」移民親子引き離し 545人の子どもが今も親と再会できず

<トランプが大統領選で再選されようとされまいと、米政府の手でいい加減に引き離された親子に対する非道は贖わなければならない> トランプ政権の厳しい移民政策の下、2018年に米南部のメキシコ国境地帯で親から引き離された移民の子どものうち、545人が今も親と再会できていないことが判明した。ホワイトハウスの報道官は、トランプ政権は親子を再会させようとしたが、家族が子どもたちの引き取りを拒否したと説明した。 トランプ政権は2018年、不法入国者を厳しく取り締まる「ゼロ・トレランス(寛容ゼロ)」政策を導入。メキ...