「米大統領選」の記事一覧

「ペンシルバニアで多くの黒人が棄権しない限りトランプは勝てない」

<2016年の大逆転劇を支えたのは民主党支持者が多い黒人の投票率の低さだった。今年も同じシナリオを望むのは厳しそうだ> 米大統領選は投票日の11月3日に向け、最終盤戦に突入した。支持率で民主党のジョー・バイデン候補にリードされる共和党のドナルド・トランプ大統領は、「2016年の大統領選の大逆転劇よ、もう一度」とばかり、接戦が予想される激戦州を精力的に遊説中だ。 その激戦州のなかでも、前回の大統領選でトランプの勝利を決定づけたペンシルベニア州が今回も勝敗の鍵を握ると見られている。 トランプがペンシルベ...

【動画】トランプ再選の朝を描いたシュールな政治広告

<投票日の翌朝に再選されたトランプという「朝日」が昇る──勝利宣言さながらの動画が既にスタンバイ中> 11月の米大統領選で再選を目指すドナルド・トランプ陣営が、フェイスブックに新たな広告を投稿した。「リベラル派が嘆き叫ぶなか、トランプの顔をした日が昇る」というこの広告はトランプ再選を意味するもので、政治広告に関するフェイスブックの規定の「抜け穴」を利用する形で投稿された。 広告は、ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグが19世紀に作曲した組曲「ペール・ギュント」の中の1曲、「朝の気分」を流して投票...

キリスト教福音派で始まった造反がトランプの命取りに

<トランプ政権の岩盤支持層はキリスト教の保守派だが、その白人信者の間に深刻な亀裂が生じている。大統領選の鍵を握る福音派内部では何が起きているのか> 間近に迫るアメリカ大統領選、その行方を左右するキーワードの1つが「2%」だ。ある試算によれば、4年前の選挙でドナルド・トランプを圧倒的に支持したキリスト教福音派のうち2%が、もしも心変わりして民主党候補ジョー・バイデンに一票を投ずれば、トランプに勝ち目はない。 もちろん机上の計算だが、4年前のトランプが激戦州ペンシルベニアを制したときの票差は、わずか4万...

前回の10倍! 郵便投票で米大統領選の集計は混乱必至に

米カリフォルニア州オレンジ郡の郡庁所在地サンタアナで、選挙事務の従事者が郵便投票で届いた投票用紙の処理を進めている。 アレックス・パディジャ州務長官によれば、前回2016年大統領選の同時期に比べ、今年の郵便投票受理数は約10倍。 同州では今回、史上初めて投票用紙を自動的に全ての有権者に郵送した。11月3日の投票日を前に、全米各地で集計作業の混乱や遅れが予想されている。 <2020年11月3日号掲載> ===== 郵便投票の仕組み NBC News-YouTube...

中国はトランプ再選を願っている

アメリカの対中感情の悪化は不変なので、バイデンが当選すれば国際社会の信用を得て対中包囲網は強化されるが、トランプ再選ならアメリカ国内の分裂が進み国際社会におけるアメリカの信用失墜が加速するので中国に有利だと中国は思っている。 トランプ再選が中国に有利という中国人の心情 他国の大統領選挙に関して中国政府や中国共産党組織がものを言える立場にはないが、少なくとも中国大陸のネット空間における「世論」から見ると、「トランプ再選の方が中国には有利に働く」という意見が圧倒的に多い。つまり圧倒的多数が「トランプ再選...

主戦場ペンシルベニアを制するのはトランプか、バイデンか

<今年の大統領選で「最重要州」と見なされるペンシルベニア州──人口動態や産業構成から見てもアメリカを象徴するこの州に懸ける両陣営の本気度は> それは忘れたくても忘れられない悪夢。民主党大統領候補ジョー・バイデンとその陣営はこの夏、何度もその悪夢にうなされたはずだ。4年前(建国240周年の節目の年だった)の11月、事前の世論調査で一貫してリードしていた民主党の大統領候補ヒラリー・クリントンは、建国の地ペンシルベニア州の投票で1ポイントに満たない僅差で敗れ、当てにしていた選挙人20人をそっくり失い、共和...

共和党が自作の投票箱を「公式」と偽って設置する無法の米大統領選

<投票箱が中から燃え出す放火とみられる事件も。本当に公正な票のカウントは可能なのか> 10月18日にカリフォルニア州の投票箱内部で発生した火災に関して、放火捜査官による調査が開始された。この火災により、数十人分の票が焼失した可能性がある。 ロサンゼルス郡ボールドウィン・パークの公共図書館前に設置されていた投票箱の中から18日夜8時ごろに火災が発生、すでに投函されていた複数の投票用紙が焼けた。 現時点では出火の経緯は不明だが、地元メディアは消防士の話として、何者かが火のついた新聞紙を投票箱に入れたよう...

対話集会でトランプを追い詰めた女性アンカーに敵対的性差別主義者が激怒

<トランプを厳しく追及した女性ジャーナリストを「メスブタ」や「売女」呼ばわりした敵対的性差別主義が、トランプ支持層の一角を成している> 10月15日に行われたドナルド・トランプ米大統領の対話集会では、NBCの女性アンカー、サバンナ・ガスリーが進行役を務め、厳しい質問でトランプを追い詰めた。最初の討論会がトランプの妨害で「史上最低」に終わっただけに、ガスリーの勇気と頭の良さに視聴者は喝采を浴びせた。だが同時に、ガスリーに腹を立てた人々もいた。対話集会の放送後、グーグルでは「ガスリー、メスブタ」などとい...

トランプを批判し「狙われた」美人知事のさらなる受難

<ホイットマー知事の拉致を企てた容疑者たちの襲撃訓練動画を検察が明らかにした。大量の武器は、州政府を転覆し、州議会をも襲うためのものだった可能性もある。これに対してトランプ陣営が持ち出したホイットマーの「トランプ暗殺計画」の証拠とは> 米ミシガン州でグレッチェン・ホイットマー州知事(民主党)の拉致を企てていた極右グループは、武器を集めて銃撃訓練を行い、暗号化されたSNSでホイットマーを「処刑する」相談までしていたことが明らかになった。ミシガン州政府を転覆し、州議会を襲撃する計画もあった。この事件では...

バイデン勝利にラティーノ票の不安 民主党がハートをつかみきれない訳

<激戦州に多く暮らす中南米系有権者──その支持獲得が4年前の二の舞いを回避するには重要だが、バイデンは彼らのハートをつかめていない。障壁となっているのは> 米大統領選で反ドナルド・トランプの大波に乗る民主党候補が各種の世論調査で優勢を保ち、特にラティーノ(中南米系)有権者の間では3分の2の支持を集めています──というのは4年前のヒラリー・クリントンの話。それでも彼女は勝てなかった。 二の舞いはごめんだから,民主党陣営は改めて気を引き締めている。11月3日の投票日は目前に迫り、手段を選ばぬ現職トランプ...