「米大統領選」の記事一覧

自由の行き過ぎ? マスクをするのがイヤで店員に催涙スプレー

<過剰とも思えるアメリカのマスク嫌いは「個人の自由」を懸けた戦い。11月の大統領選に向けてますますエスカレートする?> 米ミズーリ州のピザ店で8月2日、マスクをしていないことを理由に入店を断られた女性客(27歳)が、店員らに向けて催涙スプレーを噴射する事件が起きた。場所は、セントルイス市内サウス・リンドバーグ大通りにあるレストラン「インクレディブル・ピザ・カンパニー」。 通報を受けて警察が到着したのは午後4時30分ころ。マスクの着用を拒否するこの客に、店外に出るよう店員が求めたことがきっかけで激しい...

最側近クシュナーの勝算「大勝利に足るトランプ支持者は確実にいる」

<義理の息子で「何でも屋」、ジャレッド・クシュナーがトランプ政権での役割と大統領選勝利へのロードマップをインタビューで明かした> 6月中旬、ジャレッド・クシュナーに本誌・ビル・パウエルが話を聞いた。 ◇ ◇ ◇ ──2017年1月の大統領就任当時、トランプは自身の役割をどう考えていたか。 いま振り返ると前世の話のようだ。あの頃私は、彼がホワイトハウスで自分なりのやり方を習得する手助けをしていた。彼の耳目となって優秀な人材を活用し、信用できない人間に目を光らせる必要があった。常に彼を支えた。私はトレン...

トランプがすがる大統領選延期説 バー司法長官は「法的に可能か検討したこともない」

<コロナ感染を防いで予定通り選挙を行うための郵便投票を「大量の不正を生む」と非難するトランプだが、複数の州ではこれまでにも郵便による不在者投票が実施されてきた> トランプ米大統領は、今年11月3日に予定されている大統領選挙を延期したいらしい。7月30日、(新型コロナの感染防止策として)「郵便投票となれば2020年は史上最も間違いと不正だらけの選挙が行われることになる」とツイートし、延期を呼び掛けた。 トランプはこれまでにも郵便投票は大量の不正を生むと発言してきたが、その主張に根拠はない。トランプ自身...

大統領選で負けても続投する? トランプが「予言」する最悪のシナリオ

<一般投票で負けても居座るために......にわかには信じ難いトランプ続投の巧妙な手口> 11月の米大統領選まで4カ月を切り、民主党の事実上の大統領候補であるジョー・バイデン前副大統領が、ドナルド・トランプ大統領を倒す可能性が高まってきたかに見える。勝敗のカギを握る激戦州でも、トランプの形勢は不利になりつつある。 それでもトランプが大統領の座を維持する方法は、大きく分けて2つある。 第1の方法は投票抑圧だ。有権者登録を難しくしたり、郵便投票(新型コロナウイルス感染症が流行中の今は特に必要とされている...

米民主主義の危機 大統領選で敗北してもトランプは辞めない

<大統領選挙で負けたら辞めるか、という質問に「単純にイエスとは言えない」「不正が行われるかもしれない」と、このまま居座る気満々。コロナ対策の郵便投票を不正の温床と批判しているのも、辞めないための狡猾な伏線だ> ドナルド・トランプ大統領が11月の大統領選で負けても辞めない可能性を考えて、米国民は備えをしておかなければならない――反トランプを掲げる非営利団体「スタンドアップ・アメリカ」はこう訴えている。 トランプは7月19日に放送されたFOXニュースのインタビューの中で、選挙に敗れたらどうするかという度...

「米コロナ致死率は世界最低」と繰り返すトランプの虚言癖

<データを挙げた反論にいらだち、事実誤認を指摘されると「フェイクニュースだ」と逆ギレ> アメリカのドナルド・トランプ大統領は19日に放送された保守系メディアFOXニュースとのインタビューで、アメリカの新型コロナウイルス感染症による致死率(報告された感染者の中の死亡者の割合)は世界的に見て「最も低い」と述べた。FOXニュースの重鎮クリス・ウォレスがデータを示してアメリカの致死率は「最悪」の部類だと指摘しても、トランプは主張を変えなかった。 トランプはこの数週間、アメリカの新型コロナウイルス感染症による...

コロナ恐慌がバイデンを変えた……目覚めた「眠そうなジョー」はルーズベルトを目指す

<いま必要な処方箋は新ニューディール政策だ──そんな熱い信念が穏健派の前副大統領を突き動かす> 今年4月末、新型コロナウイルスが全米をパニックに陥れ、大統領選に向けた選挙運動がほぼ停止状態に追い込まれた時期に、民主党の指名候補に確定しているジョー・バイデン前副大統領はオンライン上で経済顧問を招集した。 デラウェア州の自宅地下室に缶詰めになり、もっぱらインターネットを通じて有権者に呼び掛ける日々。考える時間はたっぷりあった。熟慮の末にバイデンは彼らしくない結論に至った。中途半端ではだめだ、もっと大きな...

解任されたボルトンがトランプに反撃 暴露本の破壊力は大統領選を左右する?

<前大統領補佐官の回顧録では、トランプが再選を確実にするために他国政府に働きかけ、G20大阪サミットでは習近平に協力を懇願していたことも暴露されている> 議会による弾劾裁判にまで発展したウクライナ疑惑は、氷山の一角にすぎなかった。ドナルド・トランプ米大統領が再選を目指して外国政府に行った工作は、はるかに大掛かりなものだった──。 トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務め、大統領と衝突して解任されたジョン・ボルトンの新著『それが起きた部屋(The Room Where It Happene...

空席だらけのトランプ選挙集会は落ち目のしるし?

<トランプ陣営の事前予想100万人が大はずれで会場はガラガラ。選挙集会を必ず満員にしたトランプの力は過去のものか> 動画投稿アプリ「TikTok」の動画で、マカレナというダンスを踊る若者たち。彼らはオクラホマ州タルサで6月20日に行われたドナルド・トランプ大統領の選挙集会の妨害に成功した、と主張している。 その主張が本当かどうかはまだわからない。だが、20日にタルサのオクラホマ銀行センターアリーナで行われた集会の空席だらけの映像を見れば、2016年の選挙で見せたトランプの強さはもはや失われたのではな...

選挙前の世論調査に振り回されるな

<前回の米大統領選では世論調査を覆してトランプが圧勝、「番狂わせ」の理由は世論調査への誤解にあった> 11月3日の米大統領選投票日まであと半年。新型コロナウイルスの影響がどう出るかは読みにくいが、だからこそ気になるのが毎週のように発表される世論調査の数字だ。でも、ご用心。こいつに振り回されると痛い目に遭う。現に、前回(2016年)の大統領選では大方の世論調査が外れた。無惨な二の舞いは避けたいところだが、あいにく世論調査会社にも打つ手がない。 4年前、ドナルド・トランプは自分に不利な調査結果を全てフェ...