「米民主党」の記事一覧

クオモの渋々セクハラ辞任、後継の女性知事キャシー・ホークルは「不快で違法」

<ニューヨーク州初の女性知事となったキャシー・ホークルは、「誰であれ法を免れることはできない」と述べた> 複数の女性からセクハラを告発されていた米ニューヨーク州のクオモ知事が8月10日、辞任した。州議会下院はクオモの辞任を受けて弾劾調査を中止したが、収集した資料は捜査当局へ送られる。一方、同州共和党委員会は、セクハラ被害者だけでなくクオモの新型コロナウイルス対応で被害を受けた高齢者施設関係者のためにも調査を続行すると発表。クオモの弾劾が成立すれば、再出馬は不可能になり、年間5万ドルとされる年金も失う...

アメリカ二大政党制が迎えた限界…ついに第三政党の躍進へ機は熟した

<共和党の「トランプ化」が止まらず、民主党の次世代指導者も極端な左派になる可能性。中道政党を望む有権者の割合は空前の水準に> 米共和党はまだしばらくの間、「トランプの党」であり続けるつもりらしい。 共和党は5月12日、党所属下院議員の会合でリズ・チェイニー下院議員を下院議員総会議長(下院共和党のナンバー3)の要職から解任することを決めた。昨年の大統領選挙で不正があったというドナルド・トランプ前大統領の根拠のない主張をきっぱり批判したことが理由だ。 この決定により、共和党はトランプと一体であり続けると...

保守派が親ロシア、リベラルが反ロシア…アメリカで起きている逆転現象

<これまでアメリカでロシアを敵視する傾向が高かったのは共和党支持者だが、トランプ以降はこの傾向が逆転している> バイデン米大統領は6月半ばに欧州を歴訪しEU首脳と対ロシアでの団結を図ったが、米国内ではロシアへの見方に変化が起きている。共和党支持者は伝統的にロシアに強硬的だったが、プーチン大統領に好意的なトランプ政権以降、ロシアに好意的な層は民主党よりも共和党支持者のほうが多くなった。 今では「ロシアはアメリカの敵」「プーチンはアメリカへの脅威」と答える民主党支持者はそれぞれ51%と75%であるのに対...

アメリカ「世襲」政治家に注目集まる NY「名門対決」を裏で操るのは?

<来年のニューヨーク州知事選への出馬の意欲を見せるジュリアーニJr.が、スキャンダルまみれのクオモに挑む?> アンドリュー・ジュリアーニ(35)は、元ニューヨーク市長でトランプ前大統領の個人弁護士としても知られたルディ・ジュリアーニの息子。当選経験はないものの、トランプ政権下で補佐官を務めた経歴を売りにして、来年11月のニューヨーク州知事選への出馬に意欲を見せている。 ジュリアーニはワシントン・エグザミナー誌の取材に対し、「勝つ自信がある」と明言。「トランプという名の人物を別にすれば、私が誰よりも優...

ベーシックインカムを掲げるニューヨーク市長の有力候補

<昨年の大統領選に出馬したベーシック・インカムの旗手アンドリュー・ヤンが、初のアジア系ニューヨーク市長を目指す> 起業家として経験を積んできた台湾系アメリカ人のアンドリュー・ヤンは、2020年の米大統領選で民主党の候補者指名獲得を目指したものの、予備選では代議員を1人も獲得できずに終わった。それでも、ホワイトハウスへの挑戦を通じて──公約の柱だったベーシック・インカム(BI=最低所得保障)政策と共に──全国区の知名度を獲得した。 そのヤンが今度は11月のニューヨーク市長選(予備選は6月)に民主党から...

トランプの敗北が世界的に見て「異例」だった理由

<米民主党は政権交代に成功したが、世界中、ポピュリスト政権を野党が選挙で蹴落とした例はごくわずか。なぜ勝てたのか。選挙戦で最も重要だったのは「過激に走らない程度の大胆さ」だった> (2月16日発売の本誌「ポピュリズム2.0」特集より) 独善的なポピュリストを選挙で追い落とすのは楽じゃない。先の米大統領選に関する多くの論評には、この点への言及が欠けていた。 世界中を見渡しても、独善と独断ゆえに大衆の支持を勝ち得た(つまり一度は選挙に勝った)指導者を、次の選挙で野党陣営が蹴落とした例はごくわずかだ。 こ...

バイデン政権はブルーカラーを失望させたオバマの過ちから学べるか

<融和路線で共和党に譲歩し過ぎれば大胆な改革は実らず、失望感が広がり、「第2のトランプ」が必ず登場する> (本誌「バイデン 2つの選択」特集より) ジョー・バイデンが「希望と変化」を掲げる政権の副大統領に就任したのは12年前のこと。当時と同様、晴れの舞台で宣誓し新大統領となった今、「希望」はほぼ死語と化し、当時以上に「変化」が求められている。 社会を変容させるような大胆な改革を求める人たちは、その要求を実現できるめったにない機会を得た。だが過去にそうだったように彼らはまたもや挫折を味わうかもしれない...

議事堂内を上院へと運ばれる、トランプを弾劾訴追した下院決議

米下院は、アメリカ史上初となる退任後の大統領に対する弾劾裁判に踏み切った。 支持者を扇動して連邦議会議事堂を襲撃させたとしてトランプ前大統領を弾劾訴追した下院決議が1月25日、弾劾裁判で検事役を務める下院議員たちによって議事堂内を運ばれ、上院へと送付(写真)。 上院での裁判は2月9日に始まる予定だ。 <2021年2月9日号掲載> ===== 2度目の弾劾裁判を目前に控え、トランプ弁護団のトップが突然辞任 TODAY-YouTube...

トランプロスの共和党重鎮、2024年の再出馬に党再生を懸ける

<「議事堂に乱入したのはトランプ支持者のごく一部で、彼らの暴力のために7400万の民意を無視してはならない」と、トランプ人気に未練たらたら> ドナルド・トランプ前米大統領は今後何年も共和党を代表する「最強の声」であり続ける──米共和党の重鎮リンゼー・グラム上院議員は1月20日、FOXニュースのトーク番組でそう力説した。 ジョー・バイデン新大統領の就任式が行われたこの日、トランプはホワイトハウスを後にして、メリーランド州アンドルーズ空軍基地で行われた退任式で演説。4年間の成果を自画自賛した後、「何らか...

米上院選、ジョージア州の民主党勝利でバイデン次期政権が手にした恩恵

<上院で多数派の座を奪還し、立法と行政の両方を手にした民主党だが、忘れてはいけないオバマ時代の教訓も> 1月5日にジョージア州で行われた2つの連邦上院議員選挙の決選投票で、民主党の新人ラファエル・ワーノック(51)とジョン・オソフ(33)が、それぞれ共和党の現職を破って当選した。 黒人牧師のワーノックと、ユダヤ系ジャーナリストのオソフが南部のジョージアで上院議員に選ばれたことは、それだけで歴史的快挙だ。だが民主党には、ほかにも喜ぶべき大きな理由があった。 この2議席により、民主党は上院で多数派の座を...