「米民主党」の記事一覧

米上院選、ジョージア州の民主党勝利でバイデン次期政権が手にした恩恵

<上院で多数派の座を奪還し、立法と行政の両方を手にした民主党だが、忘れてはいけないオバマ時代の教訓も> 1月5日にジョージア州で行われた2つの連邦上院議員選挙の決選投票で、民主党の新人ラファエル・ワーノック(51)とジョン・オソフ(33)が、それぞれ共和党の現職を破って当選した。 黒人牧師のワーノックと、ユダヤ系ジャーナリストのオソフが南部のジョージアで上院議員に選ばれたことは、それだけで歴史的快挙だ。だが民主党には、ほかにも喜ぶべき大きな理由があった。 この2議席により、民主党は上院で多数派の座を...

イバンカとハリスが相次ぎ応援、ジョージア州決選投票が超重要な理由

<2020年の大統領選はまだ終わっていない。真の勝敗を決するのが、1月5日の決選投票だ> ドナルド・トランプ米大統領の娘イバンカは、ジョージア州で1月に行われる連邦議会上院の決選投票にこの国の未来がかかっていると発言した。ジョージア州では、上院議員の2議席が決選投票に持ち込まれる前例のない事態となっている。 「私たちの子どもが抑圧的な政府のもとで育つのか、あるいはアメリカが今後も自由の国であり続けるのか、ジョージア州が決めることになる」。イバンカは12月21日、共和党現職のデビッド・パーデュー議員と...

バイデン人事、国防長官に初の黒人 反対噴出もオースティンにこだわる理由は?

<アメリカの法律では、退役後7年以上経ていない元軍人の就任は「違法」のはずだが......> 新政権の人事を進めるバイデン次期米大統領は12月8日、国防長官にロイド・オースティン元中央軍司令官を指名した。上院で承認されれば初の黒人国防長官の誕生となるが、退役後間もない元軍人の起用に異論も噴出している。 アメリカでは文民統制を徹底する目的で、退役後7年以上経ていない元軍人の国防長官就任が法律で禁じられており、5年前まで現役だったオースティンの就任は「違法」となる。この規定が免除された事例が過去に2度あ...

バイデン勝利の陰の功労者は黒人女性政治家エイブラムス

<激戦州ジョージアの勝利を民主党にもたらしたのは、ステイシー・エイブラムスの地道な投票促進運動だった> 今年のアメリカ大統領選では誰もが、勝敗を決するのは東部ペンシルベニア州だと踏んでいた。あそこの選挙人(20人)を獲得した側が勝者になると。そして予想にたがわず、同州を制した民主党ジョー・バイデンが次期大統領の座をつかんだ。 だが結局のところ、2020年選挙で最重要だったのは、ほとんどの民主党員が捨てていたジョージア州だった、という評価になるかもしれない。もしもそうなったらバイデン政権与党の民主党は...

民主党オカシオコルテスの「金持ちに課税せよ」スウェット(58ドル)に浴びせられた罵詈雑言

<スウェットとしてはやや高額だが、オカシオコルテスは米国内で生活水準の給与を支払って製作したグッズで適正な価格と反論> 米民主党のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員は今週2日、自らの政治活動サイトで新たなグッズの販売を開始した。このうちネイビーブルーのスウェットには、胸に大きく「Tax the Rich(金持ちに課税せよ)」と書かれている。 しかしこのスウェットにやや高額の1枚58ドルという値段が付いていたことから、オカシオコルテスを批判する多くのツイートが寄せられた。スウェットには当初65ドルの値が付いていたが、その後58ドルに値下げされた。売り上げはオカシオコルテスの政治活動の資金となる。 「スウェットに58ドルとは、金持ちへの課税ではなく、馬鹿どもから搾取している」と、ダリルKはツイートした。 At $58.00 for a sweatshirt, you're not taxing the rich, you're overcharging the stupid.— Darryl K (@keetondg) December 3, 2020 別のユーザーも、「『金持ちに課税せよ』スウェットが58ドル。これにはたまげた」と投稿。 またダニエル・トビンは「スウェットで65ドルを取るくらい、『弱者のために戦う』ことはない」と皮肉った。 Nothing says "I fight for the little guy" like charging $65 for a sweatshirt. pic.twitter.com/EV1hAVgeGR— Dan (@danieltobin) December 2, 2020 オカシオコルテスは去年、富裕層への増税分を自らが起草した環境政策「グリーン・ニューディール」の財源にあてると述べている。これに対して保守派は、グリーン・ニューディールの実現には93兆ドルの財源が必要だと、批判している。 しかしオカシオコルテスは、スウェーデンなどの国々では年収1000万ドル以上には70%の税を課していると指摘する。 「金持ちに課税せよ」は、社会福祉事業の財源にあてるために富裕層への増税を行うべきとする民主党左派のスローガンに由来している。 「社会主義者」のレッテル 急進左派のオカシオコルテスは、保守派から繰り返し「社会主義者」というレッテルを貼られてきたが、今回は自分の政策を売り込むために資本主義の戦術を使っていると批判された。 「オカシオコルテスは偽善者のクズだ。女性たちよ、目を覚ませ。資本主義を使って社会主義を売りつけるのが今年の民主党の最大のキャンペーンだ」と別のツイートは批判した。 また、オカシオコルテスを「バカ」、スウェットを「ぼろきれ」と罵るツイートもあった。 「おバカコルテスのことはすべて分かった! 人々はきっとあんたのぼろきれに列を作って欲しがるだろう」と、「Les_Med」は書いている。 I have seen it all from IDIOT @AOC! I am sure people are lining up for your RAGS! https://t.co/LK3r69FdbM— (@Les__Med) December 3, 2020 ===== こうした批判に対してオカシオコルテスは2日、すべてのグッズは「倫理的」に製造されているため高額になったと反論した。「これまで同様、米国内で、尊厳に配慮された、生活賃金を支払われる労働組合のよって製造された」と説明した。 さらに3日のツイートでは、「私たちが草の根運動のグッズを奴隷労働のような賃金で製造していないことに、共和党は恐れをなしている」と反撃した。 「トランプグッズと民主党グッズの違いは何か? それは私たちのグッズは米国製だということだ」 Republicans are freaking out bc we don't use slave-wage labor for merch that funds grassroots organizing.But what's the difference between Trump's merch and ours?Ours is made in the US. (& for GOP who joke that we shld give for free, we actually do - just volunteer ) https://t.co/35DnbFYQyC— Alexandria Ocasio-Cortez (@AOC) December 3, 2020 オカシオコルテスのサイトによると、「私たちのグッズは100%、誇りをもって米国内で製造され、どの労働組合に製造されたか明記されている」という。 彼女を支持するツイートもある。「倫理的に製造された服なら65ドルは標準的な値段」と、「screaming into the void(空虚に向かって叫ぶ)」と名乗るユーザーは加勢している。 $65 is a standard price for

元通りのアメリカを目指すバイデンの閣僚候補

<第一陣として発表されたバイデン政権の主要閣僚候補者は、民主党左派からも共和党からも文句が出ないベテラン中心に> ジョー・バイデン次期大統領が第一次主要閣僚候補は、バイデンが最高司令官として成功を収めるうえで欠かせない民主党内のある派閥の支持を得られた。その派閥とは党内でも左寄りの「進歩派」だ。 民主党内の急進的左派と共和党主導の議会上院の間で微妙なバランスをとるためには、綱渡りのような曲芸が要求される。そのことをよく知っているバイデンは、いわば「昔のお仲間」を呼び戻した。 バイデンは24日、次期政...

デトロイトで組織的な不正投票が行われていた?=宣誓供述書

<トランプが自らの敗北の原因と主張する不正投票の証拠になるか> ミシガン州デトロイトで、9月〜10月に米大統領選挙の期日前投票の事務を行なっていた選挙スタッフが宣誓供述書を提出し、ほかの複数の選挙スタッフが有権者に、ジョー・バイデンに投票するよう指導しているところを「直に目撃した」と主張している。 この宣誓供述書は、共和党の広報担当者エリザベス・ハリントンがツイッターに投稿したものだ。宣誓供述書は、2020年米大統領選挙でデトロイトの選挙スタッフとして働いていたジェシー・ジェイコブのものだ。 投票先...

たとえバイデンが勝っても「トランプのアメリカ」は続く

<この大統領選の最も重要なポイントは、有権者の半数近くが嘘にまみれたトランプ政治を支持したという衝撃的な事実だ> 米大統領選で最終的にどちらが勝とうと、最も重要なポイントは大接戦になったことだ。世論調査が予想していた民主党候補ジョー・バイデン前副大統領の地滑り的勝利とは程遠く、両陣営がハラハラしながら見守る展開となった。 問題は、こうした結果がアメリカにとって何を意味するかだ。ニュース番組のコメンテーターは、現職の共和党候補ドナルド・トランプが意外なしぶとさを見せた理由として、有権者のロックダウン(...

アメリカ大統領選挙、勝敗決する激戦州の情勢や集計方法まとめ

11月3日の米大統領選挙は、共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領、どちらの候補が勝つか、高い確率で予想可能な州が大半だが、10あまりの州は、どちらに転んでもおかしくない激戦州だ。 これらの激戦州は、勝利に必要な270人分の選挙人票を確保する上で、決定的な役割を果たす。 今年の大統領選は郵便投票と不在者投票が大きく増加。その上、州によって集計方法が異なるため、11月3日当日に結果が判明しない可能性がある。 以下、各州の情勢や集計方法などをまとめた。 フロリダ州 選挙人:29人 投票締め切...

米民主党、バレット氏の最高裁判事の承認採決ボイコットへ 上院司法委

米民主党は21日、トランプ大統領が連邦最高裁判所判事に指名したエイミー・バレット氏の承認手続きを巡り、上院司法委員会が22日に実施する採決をボイコットする方針を明らかにした。 上院司法委は共和党12人、民主党10人で構成する。委員会の報道官によると、共和党のグラム委員長はこれまでに、仮に民主党がボイコットしても手続きを進めることができるとの認識を示している。 司法委で予想通りバレット氏が承認されれば、共和党が週明け26日に計画する上院本会議での採決に道が開かれる。共和党上院トップのマコネル院内総務は...