「米民主党」の記事一覧

アメリカ「世襲」政治家に注目集まる NY「名門対決」を裏で操るのは?

<来年のニューヨーク州知事選への出馬の意欲を見せるジュリアーニJr.が、スキャンダルまみれのクオモに挑む?> アンドリュー・ジュリアーニ(35)は、元ニューヨーク市長でトランプ前大統領の個人弁護士としても知られたルディ・ジュリアーニの息子。当選経験はないものの、トランプ政権下で補佐官を務めた経歴を売りにして、来年11月のニューヨーク州知事選への出馬に意欲を見せている。 ジュリアーニはワシントン・エグザミナー誌の取材に対し、「勝つ自信がある」と明言。「トランプという名の人物を別にすれば、私が誰よりも優...

ベーシックインカムを掲げるニューヨーク市長の有力候補

<昨年の大統領選に出馬したベーシック・インカムの旗手アンドリュー・ヤンが、初のアジア系ニューヨーク市長を目指す> 起業家として経験を積んできた台湾系アメリカ人のアンドリュー・ヤンは、2020年の米大統領選で民主党の候補者指名獲得を目指したものの、予備選では代議員を1人も獲得できずに終わった。それでも、ホワイトハウスへの挑戦を通じて──公約の柱だったベーシック・インカム(BI=最低所得保障)政策と共に──全国区の知名度を獲得した。 そのヤンが今度は11月のニューヨーク市長選(予備選は6月)に民主党から...

トランプの敗北が世界的に見て「異例」だった理由

<米民主党は政権交代に成功したが、世界中、ポピュリスト政権を野党が選挙で蹴落とした例はごくわずか。なぜ勝てたのか。選挙戦で最も重要だったのは「過激に走らない程度の大胆さ」だった> (2月16日発売の本誌「ポピュリズム2.0」特集より) 独善的なポピュリストを選挙で追い落とすのは楽じゃない。先の米大統領選に関する多くの論評には、この点への言及が欠けていた。 世界中を見渡しても、独善と独断ゆえに大衆の支持を勝ち得た(つまり一度は選挙に勝った)指導者を、次の選挙で野党陣営が蹴落とした例はごくわずかだ。 こ...

バイデン政権はブルーカラーを失望させたオバマの過ちから学べるか

<融和路線で共和党に譲歩し過ぎれば大胆な改革は実らず、失望感が広がり、「第2のトランプ」が必ず登場する> (本誌「バイデン 2つの選択」特集より) ジョー・バイデンが「希望と変化」を掲げる政権の副大統領に就任したのは12年前のこと。当時と同様、晴れの舞台で宣誓し新大統領となった今、「希望」はほぼ死語と化し、当時以上に「変化」が求められている。 社会を変容させるような大胆な改革を求める人たちは、その要求を実現できるめったにない機会を得た。だが過去にそうだったように彼らはまたもや挫折を味わうかもしれない...

議事堂内を上院へと運ばれる、トランプを弾劾訴追した下院決議

米下院は、アメリカ史上初となる退任後の大統領に対する弾劾裁判に踏み切った。 支持者を扇動して連邦議会議事堂を襲撃させたとしてトランプ前大統領を弾劾訴追した下院決議が1月25日、弾劾裁判で検事役を務める下院議員たちによって議事堂内を運ばれ、上院へと送付(写真)。 上院での裁判は2月9日に始まる予定だ。 <2021年2月9日号掲載> ===== 2度目の弾劾裁判を目前に控え、トランプ弁護団のトップが突然辞任 TODAY-YouTube...

トランプロスの共和党重鎮、2024年の再出馬に党再生を懸ける

<「議事堂に乱入したのはトランプ支持者のごく一部で、彼らの暴力のために7400万の民意を無視してはならない」と、トランプ人気に未練たらたら> ドナルド・トランプ前米大統領は今後何年も共和党を代表する「最強の声」であり続ける──米共和党の重鎮リンゼー・グラム上院議員は1月20日、FOXニュースのトーク番組でそう力説した。 ジョー・バイデン新大統領の就任式が行われたこの日、トランプはホワイトハウスを後にして、メリーランド州アンドルーズ空軍基地で行われた退任式で演説。4年間の成果を自画自賛した後、「何らか...

米上院選、ジョージア州の民主党勝利でバイデン次期政権が手にした恩恵

<上院で多数派の座を奪還し、立法と行政の両方を手にした民主党だが、忘れてはいけないオバマ時代の教訓も> 1月5日にジョージア州で行われた2つの連邦上院議員選挙の決選投票で、民主党の新人ラファエル・ワーノック(51)とジョン・オソフ(33)が、それぞれ共和党の現職を破って当選した。 黒人牧師のワーノックと、ユダヤ系ジャーナリストのオソフが南部のジョージアで上院議員に選ばれたことは、それだけで歴史的快挙だ。だが民主党には、ほかにも喜ぶべき大きな理由があった。 この2議席により、民主党は上院で多数派の座を...

イバンカとハリスが相次ぎ応援、ジョージア州決選投票が超重要な理由

<2020年の大統領選はまだ終わっていない。真の勝敗を決するのが、1月5日の決選投票だ> ドナルド・トランプ米大統領の娘イバンカは、ジョージア州で1月に行われる連邦議会上院の決選投票にこの国の未来がかかっていると発言した。ジョージア州では、上院議員の2議席が決選投票に持ち込まれる前例のない事態となっている。 「私たちの子どもが抑圧的な政府のもとで育つのか、あるいはアメリカが今後も自由の国であり続けるのか、ジョージア州が決めることになる」。イバンカは12月21日、共和党現職のデビッド・パーデュー議員と...

バイデン人事、国防長官に初の黒人 反対噴出もオースティンにこだわる理由は?

<アメリカの法律では、退役後7年以上経ていない元軍人の就任は「違法」のはずだが......> 新政権の人事を進めるバイデン次期米大統領は12月8日、国防長官にロイド・オースティン元中央軍司令官を指名した。上院で承認されれば初の黒人国防長官の誕生となるが、退役後間もない元軍人の起用に異論も噴出している。 アメリカでは文民統制を徹底する目的で、退役後7年以上経ていない元軍人の国防長官就任が法律で禁じられており、5年前まで現役だったオースティンの就任は「違法」となる。この規定が免除された事例が過去に2度あ...

バイデン勝利の陰の功労者は黒人女性政治家エイブラムス

<激戦州ジョージアの勝利を民主党にもたらしたのは、ステイシー・エイブラムスの地道な投票促進運動だった> 今年のアメリカ大統領選では誰もが、勝敗を決するのは東部ペンシルベニア州だと踏んでいた。あそこの選挙人(20人)を獲得した側が勝者になると。そして予想にたがわず、同州を制した民主党ジョー・バイデンが次期大統領の座をつかんだ。 だが結局のところ、2020年選挙で最重要だったのは、ほとんどの民主党員が捨てていたジョージア州だった、という評価になるかもしれない。もしもそうなったらバイデン政権与党の民主党は...