「経済学」の記事一覧

ビットコインはインフレヘッジ手段として賢明だが、不安はある

<供給量が限られているため物価上昇時の損失回避に役立つが、結局は将来の値上がりを夢見ているだけではないか。もしもハッカーが別の仮想通貨を作ったら?> ビットコインは米ドルのような政府発行の不換紙幣と異なり、供給量が限られている。そのためインフレに対するヘッジ、つまり損失回避の有効な手段になると思われている。 一般に限られた供給と旺盛な需要は価格を上昇させる。その点、ビットコインが流通するデジタル空間には、供給量を増やして価値を低下させるFRB(米連邦準備理事会)のような中央銀行は存在しない。 米政府...

行動経済学で考える、コロナ対策・景気浮揚策・社会的距離戦略

<国民への給付・補償はどのタイミングでやるのがいいか。社会的距離(ソーシャル・ディスタンシング)が「お買い得」と言えるのはなぜか。「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集の記事「ポストコロナを行動経済学で生き抜こう」から一部を抜粋> ※この記事は「コロナ禍での『資産運用』に役立つ行動経済学(3つのアドバイス)」、「消費者が思うより物価は高い(コロナ不況から家計を守る経済学)」の続きです。 消費マインドを上げるには繰り返しの給付が効果的 コロナ禍を受けて世界各国の政府はさまざまな景気浮揚策を検討して...

消費者が思うより物価は高い(コロナ不況から家計を守る経済学)

<投資判断から公的政策まで、コロナ対応に役立つのが行動経済学。家計や事業を守るためには何を知っておくと便利か。「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集の記事「ポストコロナを行動経済学で生き抜こう」から一部を抜粋> ※この記事は「コロナ禍での『資産運用』に役立つ行動経済学(3つのアドバイス)」の続きです。 消費者が思うより物価は高い点に注意 日常的に買う商品の価格を覚えておこうという気にはなかなかならないのが現代という時代だ。アマゾンに代表されるオンラインストアはクリック1つで買い物ができて便利だが...

コロナ禍での「資産運用」に役立つ行動経済学(3つのアドバイス)

<「ナッジ」など斬新な理論は、投資判断から公的政策まで、賢いコロナ対応を促す。個人資産を守るにはどうすべきか。「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集の記事「ポストコロナを行動経済学で生き抜こう」から一部を抜粋> 経済政策の立案から資産運用、プロスポーツチームの成績分析まで。筆者はこれまで、行動経済学の知見を生かして多種多様な課題を解決するお手伝いをしてきた。コロナ禍のさなかに出てきたさまざまな問題の解決にもこの知見を生かさない手はない。 経済学が伝統的に採用してきたのは、合理的に自己利益の最大化...