「経済」の記事一覧

行動経済学で考える、コロナ対策・景気浮揚策・社会的距離戦略

<国民への給付・補償はどのタイミングでやるのがいいか。社会的距離(ソーシャル・ディスタンシング)が「お買い得」と言えるのはなぜか。「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集の記事「ポストコロナを行動経済学で生き抜こう」から一部を抜粋> ※この記事は「コロナ禍での『資産運用』に役立つ行動経済学(3つのアドバイス)」、「消費者が思うより物価は高い(コロナ不況から家計を守る経済学)」の続きです。 消費マインドを上げるには繰り返しの給付が効果的 コロナ禍を受けて世界各国の政府はさまざまな景気浮揚策を検討して...

北朝鮮の民間経済を圧迫する独裁者の国債

<平壌の総合病院建設資金を調達するため金正恩政権は禁断の一手に、国債購入を拒否した事業者が処刑された話ももはや驚きに値しない> 北朝鮮経済の長年の謎の1つは、政府がどのように経済を維持しているのかということだ。現在、食糧と外貨の市場価格は基本的に安定しており、ガソリンなど一部の商品価格は通常より不安定ながら、危機と呼ぶレベルではない。 とりわけ不可解なのは、あらゆる指標を考えると国家財政は逼迫しているはずなのに、その兆候がほとんど見られないことだ。 市場価格のデータには必ずしも表れていないが、北朝鮮...

新型コロナ対策の規制緩和に走る欧州諸国 再ロックダウン回避に自信

欧州では新型コロナウイルスの大規模な検査・追跡体制を整える国が増えており、これらの国々は経済に大きな打撃を与えるロックダウン(封鎖)措置の再導入を回避できると確信している。 2月や3月に感染の最初の波が押し寄せた際はほとんどの欧州諸国が新型コロナの封じ込めに失敗したものの、ベルギーやポーランドなどは体制を大幅に強化し、感染第2波に備えているという。 ベルギーのクレム内相は24日、放送局VTMに対し「厳しい措置が再び必要になる事態は排除できる」と語った。 ポーランドのシュモフスキ保健相も国内紙に対し、...

英首相ジョンソン、6月に小売店の営業順次再開を発表 死者数はなお3桁台で増加

英国のジョンソン首相は25日、新型コロナウイルス感染拡大抑制策を段階的に解除し、安全基準の下で6月1日から百貨店やショッピングモールなどの営業を順次再開すると明らかにした。 計画によると、ガイドラインに従って6月1日から屋外マーケットのほか、自動車ショールームなどの営業を再開。6月15日からその他の全ての小売店も営業を再開する。 ジョンソン首相は「これらは英国の再建に向けた慎重な措置」とし、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)などの規則に従えば、安全に買い物ができると確信してほしいと述べ...

韓国の4月雇用者数、1999年以来の大幅減 新型コロナの外出規制が響く

韓国統計局の発表によると、4月の雇用者数は2660万人となり、前年同月比47万6000人減少した。65万8000人減となった1999年2月以来の大幅な減少だった。失業率(季節調整済み)は3.8%で、3月から変わっていない。 新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けた外出規制措置が響いた。業種別では、小売業や飲食業の従事者が最も大きな影響を受けた。同セクターの新規求人数は33万4000人減。 洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政相は、政府が55万人超の雇用創出に向けた緊急計画を策定する方針を明らかに...

パキスタン、9日から都市封鎖一部解除 新型コロナ感染が過去最多にも関わらず

パキスタンのカーン首相は7日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のためのロックダウン(封鎖)の解除を9日から始めると表明した。ただ、当局がこの日発表した過去24時間の新たな感染者数は過去最多を更新した。 封鎖は3月下旬に始まったが実効性が低く、感染者の累計は2万4073人、死者は564人に上っている。 7日には、当局が過去24時間に1523人の新たな感染が確認され、38人が死亡したと発表した。 首相はテレビ演説を行ない、「この封鎖を終了すると決めた。感染増加の中であることは認識しているが、増加ペースは予...

プーチンを襲うコロナ経済危機 高まるロシア国民の不満

ロシアでは22日、プーチン大統領の2036年までの続投を可能とする憲法改正案の是非を巡る全国投票が行われるはずだった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で延期になり、実施日程のめどはつかない。 5月に予定された第2次世界大戦戦勝75周年式典の軍事パレードも延期。旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元将校だったプーチン氏が長年、自身のおかげでロシアが復活を遂げたと誇示するために利用してきた歴史顕彰のイベントだった。 プーチン氏はこれまで数々の危機を乗り越えており、政権転覆が差し迫っている兆候が出ているわ...

北朝鮮代表団が今週中に北京訪問へ 食料供給など協議

北朝鮮の経済代表団が今週にも北京を訪問し、食料供給や通商問題について協議すると、匿名の関係者2人がロイターに明らかにした。北朝鮮では新型コロナウイルス流行により食料供給網が深刻な混乱に陥っている。 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に健康不安説が浮上しているが、関係者によると、今回の北京訪問は金委員長の健康状態とは無関係で、北朝鮮と中国商務省の当局者は金委員長の健康不安説が流れる前に、貿易および食料輸入拡大を協議するための会合開催を決定していたという。 関係者は、中国と北朝鮮の両政府がここ数週間で貿易再...

イギリス政府、零細企業向け融資100%保証 新型コロナ対策で66万円まで銀行審査なしで

英国のスナク財務相は27日、新型コロナウイルス流行の影響を受けた国内の零細企業に対する融資を政府が100%保証すると発表した。 保証される融資額は最大で5万ポンド(6万2000ドル)。融資元となる銀行が信用調査を実施したり、融資先企業の長期的な健全性を評価したりする必要はなく、融資を受けた企業は1年間にわたり利息や返済が免除される。 スナク財務相は議会で「中小企業の一部は依然として与信枠を活用できていない」と指摘。「景気回復時に中小企業の活力と起業家精神の恩恵を享受したいのなら、追加支援が必要となる...

経済成長を諦めなくても温暖化対策は進められる

<「脱成長」は間違いだった――人口増加と経済的繁栄を達成しつつ環境問題を解決する道筋は見えている> 50年前の人たちには、地球の未来を憂えるそれなりの理由があった。成長は右肩上がりであってほしいけれど、どう考えても地球の資源には限りがあり、しかも人為的な汚染によって毒されていたからだ。 しかし今は違う。この半世紀で人類は、その数と富を増やしつつも地球をいたわり、守ることに成功してきた。もちろんまだたくさんの問題が残っている。その最たるものは地球温暖化だが、幸いにして私たちはもう難関を乗り越える道筋を...