「経済」の記事一覧

ノーベル経済学賞の「オークション理論」、実社会での功績は?

<理論の基礎理解と公共の利益の最大化に貢献したとして評価される米教授2氏の研究内容とは> 今年のノーベル経済学賞に決定したのは、米スタンフォード大学のポール・ミルグロム教授とロバート・ウィルソン名誉教授。オークション理論で知られる2人は、その研究成果だけでなく、社会における実用化と公共の利益の最大化に貢献したと評価された。 オークションは経済の基礎的な部分であり、eベイでのショッピングから政府による入札まであらゆる分野に影響。ウィルソンの研究は、オークションの力学への基礎的な理解を広げた。彼の理論は...

仏ルメール経財相「ブリヂストンの仏工場閉鎖阻止に向け闘う」

フランスのルメール経済・財務相は17日、同国北部ベチューンにあるブリヂストン工場の閉鎖阻止と雇用の維持に向けた方策を模索する考えを示した。 ブリヂストンは16日、グループ会社が保有する仏べチューン工場の閉鎖に向けて関係者と協議に入ったと発表した。乗用車用タイヤを生産する同工場の従業員数は863人。 ルメール氏は、Cニュースのインタビューで「ブリヂストンは最悪の決定を下した。そのやり方ともたらす影響はひどいものだ。われわれは闘う」と語り、「より魅力的な結果が出るよう奮闘し、他の選択肢がないか吟味してい...

金正恩が「飲み会で政策批判」のエリート経済官僚5人を処刑

<現在の党幹部は「面従腹背」と咎められることをおそれ、まともに経済苦境について議論することもできない> 今年7月末、当局の経済政策を非難したとの理由で北朝鮮の中央党(朝鮮労働党中央委員会)の幹部5人が一度に処刑されていたことが、デイリーNKの内部情報筋からの情報で明らかになった。 処刑されたのは、中央党の経済部で「三頭立ての馬車」と呼ばれるインテリ3人と、彼らとともに実務を担当してきた2人だ。5人は7月中旬、平壌のショッピングセンター「光復地区商業中心」の個室で3回に渡り会食し、国家と朝鮮労働党の政...

仕事の中で「人間らしさ」を取り戻すヒントは哲学にあり

<職場の道具や歯車にならないために、偉大な哲学者たちから学ぶ「善の基準」> 職場で自分が「会社の単なる道具」「他人のために機能する歯車のひとつ」だと感じたことはないだろうか。本書『よきリーダーは哲学に学ぶ』(石井ひろみ訳、CCCメディアハウス)は、そんな問いかけから始まっている。 19世紀半ば、若きジャーナリストだったカール・マルクスは、労働者の悲惨な状況に憤慨していた。当時のヨーロッパは経済の効率化を推し進めようと躍起になっていた。多くの富を生み出すために、労働者は近代的な工場で精緻な設計図に基づ...

コロナ復興基金めぐるEU首脳会議が紛糾 域内の南北対立の様相も

新型コロナウイルス禍で落ち込んだ経済の立て直しに向けた7500億ユーロ規模の復興基金案を巡って協議するため17日開幕した欧州連合(EU)首脳会議は、20日早朝まで議論を続けたが合意に至らず、同日1400GMT(日本時間午後11時)まで休会することとなった。 ミシェルEU大統領は、世界中で60万人以上が新型コロナにより命を落としたと指摘。前代未聞の危機を前に結束し、「不可能な使命」を成し遂げ合意するようEU首脳らに呼び掛けた。 大統領は3回連続となる夕食会の席上、「是非とも合意し、あすにはEUが不可能...

コロナの経済損失を補填「パンデミック保険」続々誕生 都市封鎖の売上減もカバー

新たなウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が常態化する可能性に備え、保険会社が新種の商品を生み出している。レストランから映画製作会社、電子商取引企業に至るまで、新たなパンデミックが襲った時に生じる損失をカバーする設計だ。ただ、保険料は安くないかもしれない。 新種の保険を提供する企業は、既存の保険カバーに新たな商品を追加しようとする大手保険会社や保険ブローカーから、ニッチを商機にしようとする企業まで幅広い。主流の保険会社はこれまで、パンデミックを戦争や核爆発並みのリスクとして分類にしてきたため...

オーストラリア経済の活況支えた住宅ブーム終焉 対中関係の悪化も影

オーストラリア経済の最近の活況を支えてきた国内の住宅建設ブームに終わりが見え始めている。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた国境閉鎖で移民や留学生の流入が激減し、都市部の高層住宅を中心に需要が落ち込んでいることが背景にある。 オーストラリアの人口は移民や留学生の増加がけん引し、2000年以降約600万人増えた。これはドイツの人口増加率の6倍以上。移民の増加を背景に、高い都市部で1戸当たり面積が小さい高層の集合住宅の需要が高まった。 ただ、新型コロナ対策のための国境封鎖は当面続く見通しで、雇用と経済全...

英首相ジョンソン、新型コロナ対策で文化・芸術部門支援に2000億円規模の投資表明

ジョンソン英首相は5日、新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴うロックダウン(都市封鎖)で機能不全状態に陥っている文化・芸術部門を支援するため、15億7000万ポンド(19億6000万ドル)を投資すると発表した。 政府は、この規模の拠出は文化部門向けとしては過去最大としている。 同国の劇場やオペラハウス、バレエ団は、何カ月にもわたり観客の受け入れ禁止が継続。部門の大半が存亡の危機に瀕しており、政府に支援を求める声が高まっている。 ジョンソン首相は、「(今回拠出する)資金により、未来の世代のために(文...

オーストラリア経済の長期繁栄に終止符 観光・教育・移民の構造転換が新型コロナで裏目に

世界金融危機にさえ耐え抜く底力を見せたオーストラリア経済も、新型コロナウイルスにはかなわなかった。過去最長を記録していた景気拡大局面は突然幕切れを迎えて深刻な景気後退(リセッション)に突入、今後回復までに相当長い道のりをたどりそうだ。 新型コロナのパンデミック(大流行)への対処という意味では、同国は死者を100人強に抑え込んでいる点から大きな成功を収めていると言える。だが感染防止で海外との往来をストップしたため、成長をけん引してきた観光、教育、移民という「3本柱」が大打撃を被った。 オーストラリアが...

仏マクロン「新型コロナ後は経済の独立性高める必要」

フランスのマクロン大統領は14日、テレビ演説を行い、新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウン(都市封鎖)解除を加速させると表明すると共に、コロナ危機後は、国内経済の独立性を高めることが重要だとの認識を示した。 企業の事業や雇用を維持するための5000億ユーロの景気対策コストが増税により家計への負担になることはないと表明した。 パリ首都圏の飲食店は、15日から全面的に営業できるようになると説明した。15日には同時に欧州連合(EU)からの入国制限が解除され、観光業などの回復が期待されている。 マク...