「脳」の記事一覧

新型コロナに感染するとIQも下がる!?(英研究)

<頭の副作用は「ブレインフォグ」だけじゃない。論理的思考や問題解決など高次の能力低下と感染歴に相関がみられた> 新型コロナウイルスに感染した人は、論理的思考能力や問題解決能力が低下する可能性がある――医学雑誌「ランセット」に、こんな研究報告が掲載された。 研究では、イギリスで行われた認知能力テスト「グレート・ブリテン・インテリジェンス・テスト(GBIT)」に参加した人々のデータを検証。まず、2020年1月から12月の間にGBITを受けた8万1337人のデータを基に、性別や民族、第一言語や居住国、職業...

将来の理数系能力を左右する「幼児期に習得させたい」5つのスキル

<将来の学習に向けてしっかりした土台を築くために、早い段階で子供と一緒に取り組んでおきたい日常生活の工夫は> 早期の算数教育で親が果たす役割は非常に大きい。学習の役に立つおもちゃやゲームを与えることにとどまらず、日々の生活の中で算数を活用し、子供にお手本を示すことも重要だ。 親が算数を活用しているのを見て育った子供は、自らもよく算数を用いる。そうした活動が早い段階で算数のスキルを育み、それが将来の発展的な学習の土台になる。 子供が4歳くらいまでに身に付けさせたい算数のスキルが5つある。これらのスキル...

研究で見えてきた「知能の発達」を促す絵本の選び方と、読み聞かせ方

<絵本の読み聞かせが大切なのは、もはや常識。効果を高めるために心がけたいのは、成長に応じた本選びと親の語り掛け> 本の読み聞かせは子供の知能の発達にとってプラスになる──これはもう、子育ての常識。近年では0歳児の健診時に絵本をプレゼントする活動なども広がり、多くの家庭に読み聞かせの習慣が浸透している。12 年の米教育省の調査では、3〜5歳の子供の83%が週に3回以上、家族の誰かに絵本の読み聞かせをしてもらっていた。 ただ気になるのは、親が子供のために絵本を選ぶとき、何を基準にしたらいいかについて、ほ...

成功する子供を育てるには、賢さではなく努力を褒めよう

<人生で待ち受ける数々の壁を克服するのに必要な自信は、親の愛情と働き掛けで伸ばすことができる> 赤ちゃんの誕生で両親は、予想もつかないほどの喜びに包まれる。わが子が広い世界を発見していく様子を見守ることができるのだ。赤ちゃんが新たな環境に出合い、新しい経験をするたびに──アイスクリームを味わう喜びから、レモンジュースの酸っぱさまで──両親も子供と共に日々の暮らしの驚きを再発見する。 だが人生はいつも甘い思い出ばかりとはいかず、時に涙は避けられない。年を重ねるにつれ、子供はクローゼットに潜んでいるかも...

赤ちゃんの数学能力は実は高い? 生後6カ月で確率を理解との実験結果が

<ドイツの研究チームによれば、確率の概念は生後6カ月でもう備わっているらしいことが分かったという> 赤ちゃんは私たちが考えているより数学が得意かもしれない。ドイツのマックス・プランク認知神経科学研究所(MPI CBS)などの研究チームは、赤ちゃんにアニメーションを見せて視線の動きを観察し、確率に関する理解度を探った。 実験では生後6、12、18カ月の75人にこんなアニメ動画を見せた。青と黄色のボールが入った透明の容器(圧倒的に青のボールが多い)から2本の管が伸びて、下にある左右の容器にそれぞれボール...

ロジカルな思考は1歳児の時点で始まっている…子供の「選言的三段論法」

<ジョンズ・ホプキンズ大学の実験で、1歳の乳児でも非論理的なことを「おかしい」と気付けることが明らかに> 赤ちゃんは言葉を話す前から論理的な思考をしている。そんな驚くべき研究結果が発表された。 科学誌サイエンスに掲載されたジョンズ・ホプキンズ大学チームの論文によれば、赤ちゃんは論理学で言う「選言的三段論法」で考えている。「AかBが真で、Bが偽なら、Aが真である」という論法だ。 もちろん言葉でこんなロジックを展開できているわけではないが、赤ちゃんの頭の中ではこんな推論が行われているらしい。だとすれば、...

「ウイルスは検出されず」でも重い症状が何カ月も…偏見とも闘う長期患者の苦悩

<検査を受けてもただの心理的な症状と周囲に相手にされず、二重に苦しむ「ロングホーラー」の闘いの記録> 想像してみてほしい。若くて健康、たばこも吸わない、基礎疾患もない。新型コロナウイルスなど怖くないはずなのに、ある朝突然何者かに首を絞められているような息苦しさにハッと目が覚める──2020年3月、私の身に起きたことだ。 ヨーロッパから戻ったばかりだった。帰国後10日ほどしてインフルエンザのような症状が出た。たった一晩で急激に悪化し、呼吸困難に。走って山登りしたような苦しさだった。 病院に行き、当時ま...

意識障害、感情の希薄化、精神疾患…コロナが「脳」にもたらす後遺症の深刻度

<呼吸器系感染症とばかり思われていたが、脳神経に与える影響が注目され始めた> 神経学者のガブリエル・デエラウスキンが、新型コロナウイルスが脳に与える長期的な影響に懸念を抱き始めたのは、昨年1月のこと。武漢から届いた初期の報告に、回復者が嗅覚と味覚を失っていると書いてあったのだ。 人間の五感のうち2つが突然失われるなんて、神経学者として見過ごすわけにはいかないと、デエラウスキンは思った。その懸念は、すぐに警戒へと変わった。 きっかけは、テキサス大学保健科学センターでデエラウスキンに付いている研修医の1...

新型コロナ感染の後遺症で脳が10歳も老化する?

<新型コロナ感染症にかかった人の脳は、最高で10歳も老化し、高度な思考力が目に見えて減退する可能性があるという恐るべき研究結果が発表された> 新型コロナウイルス感染症にかかった人は、脳が最高で10年も老化する可能性があるという研究結果が発表された。 この研究はイギリスで行われたもので、新型コロナウイルス感染症(未確認症例含む)から完治した8万4000人以上の元患者に対して、思考能力をテストした。研究結果は専門家の検討前に医学系論文を事前公開するサイト「medRxiv」に掲載されている。学術誌での発表...

若者も子どもも、タイピングより手書きのほうが、脳活動が活発に

<ノルウェー科学技術大学(NTNU)の研究で、手書きによって、子どもの学習がすすみ、よりよく記憶できることが明らかとなった> スマートフォンやタブレット端末、PCといったデジタルデバイスの世界的な普及は、子どもたちの学びにも影響をもたらしている。北欧ノルウェーでは、9歳から16歳までの子どものインターネットの利用時間が1日平均4時間と欧州19カ国で最も長く、学校の教育活動でもデジタル学習により重点が置かれ、子どもたちに手書きの練習をさせない学校もある。 このように子どもの日常生活でデジタル化がすすむ...