「脳」の記事一覧

「ウイルスは検出されず」でも重い症状が何カ月も…偏見とも闘う長期患者の苦悩

<検査を受けてもただの心理的な症状と周囲に相手にされず、二重に苦しむ「ロングホーラー」の闘いの記録> 想像してみてほしい。若くて健康、たばこも吸わない、基礎疾患もない。新型コロナウイルスなど怖くないはずなのに、ある朝突然何者かに首を絞められているような息苦しさにハッと目が覚める──2020年3月、私の身に起きたことだ。 ヨーロッパから戻ったばかりだった。帰国後10日ほどしてインフルエンザのような症状が出た。たった一晩で急激に悪化し、呼吸困難に。走って山登りしたような苦しさだった。 病院に行き、当時ま...

意識障害、感情の希薄化、精神疾患…コロナが「脳」にもたらす後遺症の深刻度

<呼吸器系感染症とばかり思われていたが、脳神経に与える影響が注目され始めた> 神経学者のガブリエル・デエラウスキンが、新型コロナウイルスが脳に与える長期的な影響に懸念を抱き始めたのは、昨年1月のこと。武漢から届いた初期の報告に、回復者が嗅覚と味覚を失っていると書いてあったのだ。 人間の五感のうち2つが突然失われるなんて、神経学者として見過ごすわけにはいかないと、デエラウスキンは思った。その懸念は、すぐに警戒へと変わった。 きっかけは、テキサス大学保健科学センターでデエラウスキンに付いている研修医の1...

新型コロナ感染の後遺症で脳が10歳も老化する?

<新型コロナ感染症にかかった人の脳は、最高で10歳も老化し、高度な思考力が目に見えて減退する可能性があるという恐るべき研究結果が発表された> 新型コロナウイルス感染症にかかった人は、脳が最高で10年も老化する可能性があるという研究結果が発表された。 この研究はイギリスで行われたもので、新型コロナウイルス感染症(未確認症例含む)から完治した8万4000人以上の元患者に対して、思考能力をテストした。研究結果は専門家の検討前に医学系論文を事前公開するサイト「medRxiv」に掲載されている。学術誌での発表...

若者も子どもも、タイピングより手書きのほうが、脳活動が活発に

<ノルウェー科学技術大学(NTNU)の研究で、手書きによって、子どもの学習がすすみ、よりよく記憶できることが明らかとなった> スマートフォンやタブレット端末、PCといったデジタルデバイスの世界的な普及は、子どもたちの学びにも影響をもたらしている。北欧ノルウェーでは、9歳から16歳までの子どものインターネットの利用時間が1日平均4時間と欧州19カ国で最も長く、学校の教育活動でもデジタル学習により重点が置かれ、子どもたちに手書きの練習をさせない学校もある。 このように子どもの日常生活でデジタル化がすすむ...

水にひそむ「脳を食べるアメーバ」で少年が死亡

<湖やプールなどの淡水に棲み、鼻から入って脳を餌にするアメーバがまた出現。アメリカで少年2人が犠牲になった> アメリカで2人の少年が脳を食べるアメーバに感染して死亡した。テキサス州のジョサイア・マッキンタイア(6歳)は発症の約1週間後に亡くなり、フロリダ州のタナー・レイク・ウォール(13歳)は、湖で泳いだ日から数日後に死亡。湖でアメーバに感染したとみられている。 この2人の死亡に先立って、インドの屋内プールで泳いだ後、同じアメーバに感染して死亡した44歳の男性の例がニューイングランド・ジャーナル・オ...