「自然」の記事一覧

世界で最も静かな場所…深遠なる静寂が広がる「音の絶景」10カ所

<火山の山頂、熱帯雨林、自然保護区、原生林......。世界にまだ残る「本物の静寂」が味わえる10カ所を紹介> 「静寂は心のシンクタンクだ」と、音響生態学者ゴードン・ヘンプトンは言う。彼が共同設立した非営利組織クワイエット・パークス・インターナショナル(QPI)は世界各地で消滅の危機にある静かな空間を認定・保護し、私たちの健康と幸福、そして環境も守っている。ヘンプトンおすすめの「音の絶景」を紹介しよう。 ===== 01. ハレアカラ国立公園 マウイ島(米ハワイ州) FLORIAN KRAUSSーM...

アメリカ北西部を襲った46.7度の熱波、多くの家になかった「備え」

<北米大陸を襲った記録的な熱波で、多数の死者が出るなど被害が拡大した背景には、平年の「夏の気候の良さ」があったとみられる> 6月末、北米大陸の太平洋岸北西部を「1000年に1度」の猛烈な熱波が襲い、米オレゴン州では少なくとも63人が死亡した。 同州ポートランドでは一時46.7度に達するなど、3日連続で史上最高気温を更新。通常、北西部は夏でも涼しく、約3分の2の人がエアコンを持っていない。ポートランドでは冷房のある施設に避難する人の姿もあった(写真)。 <本誌2021年7月6日発売号掲載>...

熱波のアラスカで「氷震」が発生…珍しい自然現象の仕組みを解説

<歴史的な熱波に襲われて多数の死者も出ている北米だが、それによって「氷震」という珍しい自然現象も発生している> 北米大陸の太平洋岸北西部が記録的な熱波に見舞われているが、米アラスカ州では、その影響を受けたものとみられる2度の「氷震(アイス・クエイク)」が観測された。アメリカ地質調査所(USGS)のデータによれば、現地時間2021年6月28日夜と30日夜に、カナダと国境を接するアラスカ州の都市ジュノーで2度の揺れが発生した。 28日の揺れは規模がマグニチュード2.7で、震源の深さが6.6キロメートル。...

トルコの海を覆い尽くす「海の鼻水」…茶色い粘液の正体は?

<トルコのマルマラ海で発生した「海の鼻水」は、景観だけでなく海洋生物の生態系にも悪影響を及ぼす懸念が> トルコの最大都市イスタンブールが面するマルマラ海で、藻類が生み出すどろどろの茶色い粘液が大量発生。「海の鼻水」と呼ばれるこの現象は、温暖な気候と水質汚染を好む藻類の栄養過多によって引き起こされる。 海中に太陽光が届かなくなるため海洋生物の酸素不足や漁業への悪影響が懸念されており、市当局は除去作業に追われている。...

1年で北極と南極を往復! 驚くべき超長距離を移動する「渡り」動物たち

<彼らは何を求め、どこへ行くのか。1年で地球の2周近い距離を移動する鳥など、人生をかけて旅する動物たちを紹介> 新型コロナのワクチン接種を終えたら遠くへ行きたい。列車に揺られ、車窓の景色を楽しみたい。でも動物たちは今も、生きるために信じ難いほどの距離を旅している。3世代懸けて移動するトンボ、ヒマラヤ山脈を越える鳥、大海原を行くクジラ。みんな「渡り」の名手だ。 ===== 01. コククジラ バハ・カリフォルニア(メキシコ)→ベーリング海 DOESCHER/ISTOCK 体重40トンにもなるこのクジラ...

専門家でさえ初めて見るクジラの貴重映像…海の神秘に迫ったJ・キャメロン

<大海原でクジラを追い掛け続けて3年。ジェームズ・キャメロン監督が神秘の生態を記録したドキュメンタリー> 歌唱大会に方言別のグループ、食べ物へのこだわり、女性長老の存在、アイデンティティーへの誇り、子育ての選択、そして死者への追悼――。 これは、人間界の話ではない。映画史上最大の興行収入を記録した『アバター』のジェームズ・キャメロン監督が、新たに謎に満ちた世界を見せようとしている。大きな脳と複雑な社会と、優れた意思伝達能力、それに高い認知力と感情を兼ね備えた動物、クジラの世界だ。 ナショナル・ジオグ...

生命は落雷から誕生した? 放電がDNAの必須要素を生成:米英研究

<DNAや細胞膜などに欠かせないリンをもたらし、生命誕生に大きく寄与したのは、40億年前に頻発した落雷現象だったという。最新の米英共同研究が明らかにした...... > 驚くべき発見をもたらしたのは、地を穿つ一本の閃光だった。米中東部・シカゴ郊外のグレンエリンの街に暮らす一家は、2016年のある日、裏庭に轟音が響き渡るのを聞いた。地面には炎がくすぶり、小さな火事さながらだ。焼け焦げた土の合間からは、見たこともない奇妙な形状の岩が顔を覗かせている。隕石が墜ちたに違いないと思った一家は、地元のウィートン...

シロナガスクジラが密集した船舶との接触を恐れ右往左往する様子が調査された

<シロナガスクジラが船と衝突し、死亡するケースも確認されてきたチリ北部のパタゴニア沖を調査したところ、船を避けて右往左往するシロナガスクジラの様子がわかった...... > チリ北部のパタゴニア沖の南太平洋東部は、現生種で最大の動物「シロナガスクジラ」の夏の摂餌場であり、繁殖場でもある。またこの海域は、世界最大規模のサケの養殖場だ。1日最大1000隻が往来し、そのうち83%が養殖業に従事している。 これまでに、シロナガスクジラが船と衝突し、死亡するケースも確認されてきたが、個々の事象が十分に報告され...

【写真特集】いつかこの目で見たい、大自然が作った世界の絶景9選

<死ぬまでに見るべきは世界の7不思議だけじゃない 地球には目を見張るような美しい風景がいっぱいだ> 大自然が生み出した絶景は世界各地にあれど、ここにご紹介するのは死ぬまでに一度は実際に足を運んで自分の目で見る価値があるものばかり。ただし、いつ行っても見られるとは限らない。なかには1年のうち限られた時期しか起きない現象もある。 <冒頭写真:01 アブラハム湖のアイスバブル> (カナダ、アルバータ州)見られるのは冬、湖が一面の氷になってから。この湖の底では1年を通し、メタンガスが生成されている。そして冬...

巨大ハリケーンに取り残されたホンジュラスの犬

11月初めにカリブ海沿岸の中米諸国を直撃した「カテゴリー4」の強力なハリケーン「エタ」は、グアテマラで150人以上の死者を出すなど各国に甚大な被害をもたらしている。 ホンジュラスでは各地で洪水や土砂崩れが発生し、多くの橋が倒壊。 早めの避難が呼び掛けられるなか、北部の港町テラでは自宅に取り残された犬の不安げな姿が。 <2020年11月17日号掲載> ===== 中米を直撃したハリケーン「エタ」の猛威 Reuters-YouTube...