「自然」の記事一覧

コロナ後の初旅行には、大自然を思いきり体験できるアドベンチャーを

<コロナが終息したらどこに旅行に行きたい? 氷の洞窟から、噴火中の火山、謎の「迷子ツアー」まで、おすすめの旅先を紹介> コロナ禍のせいで閉じていた国境が、少しずつ開き始めた。夢にまで見た旅に向けて、準備を始めた旅行好きも多いはず。失われた時間を一気に取り戻すため、ここは大自然を巡る冒険旅行に出掛けてみては? ===== 01. 氷の洞窟を探検 デナリ国立公園(米アラスカ州) MICHAEL PHAM デナリ国立公園では、数千年に及ぶ氷の作用で出来上がった洞窟を専門ガイドと一緒に探索しよう。園内の18...

エーゲ海の島を焼き尽くす山火事、自宅を捨てて逃げるしかない女性の悲痛

<過去30年で最大とも言われる熱波に見舞われているギリシャの人々は、連日の猛暑だけでなく山火事の頻発にも悩まされている> 気温が連日40度を超えて深刻な熱波に見舞われているギリシャでは、7月下旬から大規模な山火事が相次いで発生。エーゲ海に浮かぶ国内第2の島エビアは壊滅的な被害を受け、数千人の住民が船で島外への避難を余儀なくされた。 島の北部では既に500平方キロ以上が焼失。炎が自宅に迫った女性は絶望的な表情を浮かべた。...

絶滅が迫るスマトラトラ、2頭の赤ちゃんがお披露目

<インドネシアのサファリパークでお披露目された2頭の赤ちゃんトラだが、絶滅の足音が近付いている> 生後2カ月のスマトラトラの2頭の赤ちゃん「イシャナ」と「アウラ」が7月末、ジャワ島のサファリパークで開かれた「国際トラの日」イベントでお披露目された。 ワシントン条約で保護されているが、現存する野生のスマトラトラはわずか400頭。絶滅の足音が近づいていると、世界自然保護基金(WWF)は警告している。...

草原や川より、森林のそばに住む子どもの方が、認知力が発達することがわかった

<英国で行われた調査で森林のそばに住む子どもの方が、草原や川のそばに住んでいる子どもと比べ、認知力が発達することがわかった> 3500人以上を対象にした大規模調査 森林のそばに住む子どもの方が、草原や川のそばに住んでいる子どもと比べ、認知力が発達し、メンタルヘルスや全体的な心身の健やかさが良い状態にあることが、英国で行われた調査で明らかになった。調査結果は、英国の科学誌ネイチャー・サステナビリティ(電子版)に掲載されている。 この類では最大級とみられる今回の調査を行ったのは、英国のユニバーシティ・カ...

ボートに殺されるアカウミガメ──「異常に多い」衝突事故の理由

<「傷はいずれも小型船舶によるものだった」という> 米東部マサチューセッツ州沖で船舶とアカウミガメの衝突が多発している。 7月だけでも、ハーウィッチ、ウェストファルマス、ポカセット、シチュエート、そしてグーズベリー島で5匹のアカウミガメの死骸が発見された。ウェルフリートベイ野生生物保護区を管理するマサチューセッツ・オーデュボン協会は、ボートに乗る人たちに水上での注意を喚起している。 「もしもあなたがボート利用者であったり、そのような人を知っていたら、ウミガメに注意するように伝えてほしい。この数週間で...

誰にも聞こえない周波数で歌う世界一孤独な「52ヘルツのクジラ」の謎

<仲間には聞こえない声で呼び掛けを続ける「52ヘルツのクジラ」とその正体を探究する科学者たちの物語> クジラの「歌」は震えが来るほど感動的で、かつ最高に神秘的なコミュニケーションの手段だ。でも、その歌が誰にも届かないとしたら? ジュシュア・ゼマン監督の新作ドキュメンタリー『最高に孤独なクジラ「52」を探して(The Loneliest Whale: the Search for 52)』は、独特の周波数(たぶんほかのクジラには聞き取れない)で歌う一頭のクジラと、その謎を追った科学者たちの物語だ(英語...

地球上に残された「最後の秘境」で自然の静寂に耳を澄ます

<音響生態学者で「自然の静寂」を守る活動を行うゴードン・ヘンプトンの、人工音に汚されていない自然環境を守る闘い> ロックダウン(都市封鎖)で大いなる静寂が訪れたとき、私たちは気付いた。刺激過多の脳と自然界に静けさがどれほど恩恵をもたらすか......。 昨年の3月から5月には世界中の都市が静まり返り、地震計が拾うノイズ、つまり人為的な地面の振動も消えた。地質学者たちによれば、これほど長くノイズが消えたのは観測史上初めてのことだ。 この時期、人間が姿を消した世界で野生動物は自由を満喫した。チリの首都サ...

世界で最も静かな場所…深遠なる静寂が広がる「音の絶景」10カ所

<火山の山頂、熱帯雨林、自然保護区、原生林......。世界にまだ残る「本物の静寂」が味わえる10カ所を紹介> 「静寂は心のシンクタンクだ」と、音響生態学者ゴードン・ヘンプトンは言う。彼が共同設立した非営利組織クワイエット・パークス・インターナショナル(QPI)は世界各地で消滅の危機にある静かな空間を認定・保護し、私たちの健康と幸福、そして環境も守っている。ヘンプトンおすすめの「音の絶景」を紹介しよう。 ===== 01. ハレアカラ国立公園 マウイ島(米ハワイ州) FLORIAN KRAUSSーM...

アメリカ北西部を襲った46.7度の熱波、多くの家になかった「備え」

<北米大陸を襲った記録的な熱波で、多数の死者が出るなど被害が拡大した背景には、平年の「夏の気候の良さ」があったとみられる> 6月末、北米大陸の太平洋岸北西部を「1000年に1度」の猛烈な熱波が襲い、米オレゴン州では少なくとも63人が死亡した。 同州ポートランドでは一時46.7度に達するなど、3日連続で史上最高気温を更新。通常、北西部は夏でも涼しく、約3分の2の人がエアコンを持っていない。ポートランドでは冷房のある施設に避難する人の姿もあった(写真)。 <本誌2021年7月6日発売号掲載>...

熱波のアラスカで「氷震」が発生…珍しい自然現象の仕組みを解説

<歴史的な熱波に襲われて多数の死者も出ている北米だが、それによって「氷震」という珍しい自然現象も発生している> 北米大陸の太平洋岸北西部が記録的な熱波に見舞われているが、米アラスカ州では、その影響を受けたものとみられる2度の「氷震(アイス・クエイク)」が観測された。アメリカ地質調査所(USGS)のデータによれば、現地時間2021年6月28日夜と30日夜に、カナダと国境を接するアラスカ州の都市ジュノーで2度の揺れが発生した。 28日の揺れは規模がマグニチュード2.7で、震源の深さが6.6キロメートル。...