「観光」の記事一覧

D・アトキンソン「日本の観光業復活は『検査』に懸かっている」

<世界の観光業はコロナ禍で大打撃を受けているが、人が旅をやめることはない。今後は富裕層から順に回復していくだろう。ただし、日本は「観光立国4条件」を満たす国だが決定的な問題がある。本誌「コロナと脱グローバル化 11の予測」より> コロナ禍で脱グローバル化が起こるという議論があるようだが、そんなことは起こり得ないだろう。これまでにもペストやコレラなど、パンデミック(世界的大流行)は何度も起こったが、グローバル化が止まったことはかつて一度もなかった。 観光には「人の移動」が前提となるが、人類はある意味で...

コロナで「脱グローバル化」なんてあり得ない──は本当か?

<人と物の往来が途絶えた今、欧米では「グローバル化」の行く末が盛んに論じられている。いつか元通りになるのか、それとも世界秩序は形を変えるのか。例えば、コロナ禍で大打撃を受けた観光業はどうなるのだろうか> 『コロナ後の世界』(文春新書)、『アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド』(日経BPムック)、『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』(文藝春秋)......。 新型コロナウイルス感染症が世界を覆い尽くし、その長期化が明らかとなる中、コロナ時代を展望した書籍が人気を博している。 雑誌や...

4カ月ぶりルーブル再開、でも「モナリザ」が抗議?

フランスのルーブル美術館が7月6日、約4カ月ぶりに再開し、マスクを着けた入館者が名画『モナリザ』などを鑑賞した。 一方で館外には、コロナ禍で受けた経済的打撃への補償を求めて、モナリザのレプリカを掲げ抗議活動を行う観光ガイドたちの姿が。 仏政府による観光業への支援策から、短期契約の多い個人ガイドは取り残されているという。 <2020年7月21日号掲載> 【関連記事】新型コロナと芸術支援──継続、再開の先にあるアートの可能性を信じて 【話題の記事】 ・ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく...

新型コロナで追い込まれるカジノ業界 ラスベガスのピラミッド型ホテルが解体へ?

<ラスベガスの代表的なカジノホテル「ルクソール」に廃業の噂が......コロナショックでラスベガスの景観が激変する> テーマパークのようなカジノリゾートが集まるラスベガスのなかでも、とりわけ威容を誇るピラミッド型ホテルが人気のカジノホテル「ルクソール・リゾート&カジノ」が、近く廃業するのではないかと見られている。親会社のMGMリゾーツ・インターナショナルが同ホテルの解体を検討していることが報じられた。 ルクソールは、同系列のカジノホテル「エクスカリバー」とともに、ここ5年ほど、廃業の噂が囁かされてき...

訪日外国人、5月は99.9%減の1700人 過去最少を記録

日本政府観光局(JNTO)が17日に発表した5月の訪日外国人客数は、前年同月比99.9%減の1700人となり、JNTOが統計を取り始めた1964年以降で過去最少となった。 新型コロナウイルス感染症の拡大で多くの国で渡航制限措置がとられたことなどから、22市場全てで訪日客数がほぼゼロに近い数字となった。前年を下回るのは8カ月連続。 中国からの訪日客は同100.0%減の30人。韓国は同100.0%減の20人だった。 観光局は「新型コロナウイルス感染症の拡大により世界的に旅行需要が停滞しており、感染症の推...

コロナショック後の旅行は「3つの点」で大きく変わる インバウンドの終わりと始まり

2020年に「訪日外国人客数4000万」を目指して急成長してきた日本の外国人誘致(インバウンド)。しかし新型コロナウイルスの影響によって、2020年4月の訪日外国人数は、前年同月比マイナス99.9%(日本政府観光局発表)にまで落ち込み「インバウンドブームの終焉」もささやかれるような状況になりました。 今は旅行・インバウンドに関わる人も、自分と大切な人の安全を守り、いかに事業や雇用を継続するかに必死だと思います。目の前の困難に淡々と向き合いつつも、「コロナ後」に向けて何をすべきなのか? 世界中の旅行マ...

フランス、コロナショックで大打撃の観光業に大規模支援 2兆円規模を予定

フランスのフィリップ首相は14日、新型コロナウイルス流行による大きな打撃を被っている観光業の救済に向けた180億ユーロ(190億ドル)規模の支援策を発表した。 フィリップ首相は「大規模かつ先例にない」支援と説明。「観光業はかつてない厳しい向かい風にさらされている」とし、「観光業はフランス経済に極めて重要な産業の一つであり、救済は国家の優先課題だ」と述べた。 新型コロナ流行とウイルス感染拡大防止に向けたロックダウン(都市封鎖)の影響で、国内にあるホテルの95%は閉鎖。首相は経営破綻と雇用喪失の食い止め...

コロナ禍を機に観光業を「解毒」せよ(アレックス・カー)

<観光客の数ばかり重視した対応から、節度と品格を守る健全な産業へ変革する方法とは? 本誌「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集より> 中国では、2000年以上前から「錬丹術」が存在していた。辰砂(しんしゃ)などから水銀やヒ素を錬成し、それらを含む「金丹」を飲むことで不老不死の仙人になると信じられていた。実際は水銀とヒ素は猛毒物質で、飲んだ人は苦しみながら毒死する。 しかし、死後に毒が身体中に回って死体の腐敗を遅らせる。この時間差を不老不死と思い込み、錬丹術の流行はさらに拍車が掛かり、数え切れな...