「認知症」の記事一覧

アルツハイマー新薬の、バラ色とは言えない評判とコスト

<病気の原因に作用する初めての薬として期待が寄せられているが、今後まだ追加試験が必要だという条件つきの承認に> 米食品医薬品局(FDA)は6月7日、アルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」を承認したと発表した。アルツハイマー病の新薬承認は約20年ぶり。FDAは新薬について、アルツハイマー病の進行を遅らせるだけでなく、根本的な原因に作用する初めての薬だとしているが、有識者の間からは、はっきりした治療効果が認められていないと警告する声もあがっている。 新薬は米製薬会社のバイオジェンと日本のエーザイが共同...

認知症患者から見た世界を描いた映画『ファーザー』を、『全員悪人』著者はどう見たか

<『ファーザー』と同じく認知症患者が見る世界を描いた『全員悪人』の著者・村井理子氏は、この映画は介護者の「救い」になると語る> 名優アンソニー・ホプキンスの二度目となるアカデミー賞主演男優賞受賞で注目を集め、現在公開中の映画『ファーザー』。認知症患者の父とその娘の葛藤を、患者である父側の目線から描いた作品だ。 ホプキンスがアメリカでアカデミー賞を受賞したまさにその翌日、日本でも1冊の本が発売になった。エッセイストで翻訳家の村井理子氏が書いた家族のドラマ『全員悪人』。この作品もまた、家族の認知症を主題...

「安楽死」という選択肢があるおかげで、生き続けられる人もいる

<社会の高齢化が進むなか、世界各国で安楽死を認める法整備が進んでいる。世界が「死ぬ権利」を支持する理由> 安楽死を援助する権利を認めようという動きが、世界中で広がりを見せている。 スペイン議会は今年3月、「耐え難い苦痛」を伴う「深刻な不治の病」を患う成人が、安楽死のために医師の助けを求めることを認める法案を可決した。医師は患者が自分で服用できるように致死量の薬を処方するか(自死援助)、または致死量の薬物を投与することができる(自発的安楽死)。 ポルトガル議会も今年1月末、終末期の患者に自発的安楽死を...

意識障害、感情の希薄化、精神疾患…コロナが「脳」にもたらす後遺症の深刻度

<呼吸器系感染症とばかり思われていたが、脳神経に与える影響が注目され始めた> 神経学者のガブリエル・デエラウスキンが、新型コロナウイルスが脳に与える長期的な影響に懸念を抱き始めたのは、昨年1月のこと。武漢から届いた初期の報告に、回復者が嗅覚と味覚を失っていると書いてあったのだ。 人間の五感のうち2つが突然失われるなんて、神経学者として見過ごすわけにはいかないと、デエラウスキンは思った。その懸念は、すぐに警戒へと変わった。 きっかけは、テキサス大学保健科学センターでデエラウスキンに付いている研修医の1...

新型コロナ感染の後遺症で脳が10歳も老化する?

<新型コロナ感染症にかかった人の脳は、最高で10歳も老化し、高度な思考力が目に見えて減退する可能性があるという恐るべき研究結果が発表された> 新型コロナウイルス感染症にかかった人は、脳が最高で10年も老化する可能性があるという研究結果が発表された。 この研究はイギリスで行われたもので、新型コロナウイルス感染症(未確認症例含む)から完治した8万4000人以上の元患者に対して、思考能力をテストした。研究結果は専門家の検討前に医学系論文を事前公開するサイト「medRxiv」に掲載されている。学術誌での発表...

寒中水泳が認知症予防に効果あり? 英研究

<冷たい水の中での水泳が、認知症などの神経変性疾患の発症を遅らせる可能性があることが分かった......> 「低温ショックタンパク質」が鍵 英ケンブリッジ大学の研究者らが行った研究で、冷たい水の中での水泳が、認知症などの神経変性疾患の発症を遅らせる可能性があることが分かった。冷水の中で泳ぐことで、低温ショックタンパク質(RBM3)が体内に生成され、これが認知症の発症を遅らせると考えられている。 英公共放送BBCや英紙インディペンデントなどが報じた。BBCによると、この研究はオンラインで公開されている...