「貧困」の記事一覧

日本の小学生のスマホ所持率が、貧困層と富裕層の両方で高い理由

<低所得層には一人親世帯が多く、高所得層には共稼ぎ世帯が多いため、子どもに連絡手段として持たせていることも考えられる> 未来社会を言い表す言葉として「Society 5.0」がある。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会のことだ(内閣府)。 生産・流通・販売、交通、健康・医療、金融、公共サービス等の幅広い産業構造の変革、人々の働き方やライフスタイルの変化を伴うのは必至で、スマホといった情報機器が生活に...

ロンドンで子供の貧困が深刻化 約4割がクリスマスプレゼントなし

<3人に1人は自宅で暖房が使えず、2人に1人は食事もまともに取れない現状> イギリスで最も裕福なはずの大都市ロンドンで、何十万人もの子供たちが貧困にあえいでいる。英市民団体「子供の貧困アクショングループ」の調査によれば、ロンドンでは相対的貧困にある子供が70万人(全体の37%)で、その比率は国内最大規模。今年はコロナ禍による経済の低迷で、状況が悪化しつつあるという。 さらに、ロンドンに住む4~18歳の貧困層の子供8万4000人を調査した慈善団体チャイルドフッド・トラストの報告によれば、今年のクリスマ...

ロンドンで子供の貧困が深刻化 約4割がクリスマスプレゼントなし

<3人に1人は自宅で暖房が使えず、2人に1人は食事もまともに取れない現状> イギリスで最も裕福なはずの大都市ロンドンで、何十万人もの子供たちが貧困にあえいでいる。英市民団体「子供の貧困アクショングループ」の調査によれば、ロンドンでは相対的貧困にある子供が70万人(全体の37%)で、その比率は国内最大規模。今年はコロナ禍による経済の低迷で、状況が悪化しつつあるという。 さらに、ロンドンに住む4~18歳の貧困層の子供8万4000人を調査した慈善団体チャイルドフッド・トラストの報告によれば、今年のクリスマ...

多様化する引きこもり 9割がコンビニOK、20年働いた後に引きこもる人も

<ずっと自室から出ることがなく、親もその姿を見ない――勝手なイメージが広がっているが、日本に100万人いる引きこもりの現状は多種多様だ> 『コンビニは通える引きこもりたち』(久世芽亜里・著、新潮新書)の著者は、1994年から引きこもりなどの若者の支援をしている「認定NPO法人ニュースタート事務局」のスタッフ。訪問活動と共同生活寮の運営が同法人の業務の中心で、これまでに1600人以上を支援してきたという。 本書ではそんな経験に基づき、引きこもりと彼らを取り巻く状況について説明している。 ところで「引き...

コロナ禍で来年末までに世界の1.4%が極貧となる可能性=世界銀行

世界銀行は7日、隔年リポート「貧困と繁栄の共有」を発表し、新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)により、2021年末までに1億5000万人が極度の貧困に陥る可能性があるとの見解を示した。そうなれば、過去3年以上にわたる貧困撲滅努力が無に帰すことになる。 リポートは、今年中に1日の生活費が1.90ドルを下回る極貧人口が8800万─1億1500万人増加すると推定。2021年には、その人口はさらに1億1100万から1億5000万人に膨れ上がる可能性があるとしている。 予想の通りになれば、今年極貧状...

「私は恵まれていたが、ディケンズで社会の不平等を知った」哲学者マーサ・ヌスバウム

<3歳で『ぞうのババール』、6歳で『ライド・フォー・フリーダム』、そして10歳頃にディケンズに出合う。哲学者マーサ・ヌスバウムの土台になった5冊とは。本誌「人生を変えた55冊」特集より> 「大きなもりのくにで、ちいさなぞうがうまれた。なまえはババール。かあさんはこの子がかわいくてたまらない」――ジャン・ド・ブリュノフ著『ぞうのババール』は、3歳の頃からずっとお気に入りの一冊だ。 『ぞうのババール』 ジャン・ド・ブリュノフ[著] 邦訳/評論社 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます) 私はこの本を...

『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』は何の本か?

<「自尊心」をキーワードに沖縄の貧困問題に迫った『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』の著者自身が、反響の大きさを受け、本の成り立ちを説明する> 拙著が物議を醸している。沖縄最大のジュンク堂書店那覇店では6週間連続総合ランキング1位(7月末現在)であることをはじめ、全国的にも大いに注目され、出版から1ヶ月もたたないうちに4刷が決まった。手に取ってくださっている多くの方々は、驚き、勇気づけられ、感動し、涙する一方で、激怒し、恨み、絶望する人たちもいる。 そうなることを望んでいたわけではないが、現実に...

生活保護かクルマか……シングルマザーが迫られる究極の選択

<移動手段が限られる地方では、自動車の所有はもう「ぜいたく」ではない> 生活保護費を削減する自治体が相次いでいる。「保護を受けていない低所得世帯よりも、生活保護世帯の方が多く貰っている」。こういうデータに飛びついてのことかもしれないが、だとしたら浅はかだ。 下を向いて(に合わせて)ばかりいると、全ての人の生活水準が競い合うようにして奈落の底に落ちて行く。国民は、こうした「負のスパイラル」に気付かないといけない。 生存権を保障する最後の砦が生活保護だが、それを受給するのは容易ではない。生活困窮(要保護...

沖縄は日本で最も自尊心の低い地域、とこの本の著者は言う

<好景気の中で貧困が生じ、優しさの中で人が苦しむ――そんな沖縄の謎を16年前に沖縄に渡った元証券マンが分析した『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』> かつて職場で、沖縄出身のアルバイト青年に働いてもらっていたとき、かなり戸惑ったことを憶えている。温厚で性格も穏やか、仕事もきちんとできるのに、時間にルーズであることを気にも留めないなど、こちらが"常識"だと思っていることが通用しない場面が多かったのである。 もちろん、彼が沖縄の全てではない。だが、『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』(樋口耕太郎...

年収2000万円超から除染作業員へ、この下級国民の話は「すべて真実」

<貧困をテーマにし、2018年に「住所不定、62歳」でデビューした小説家の赤松利市さんが、初の随筆を発表。「以前だったら関係者にバレたらと怖くてムリ」と語る彼は、なぜ今回、自分のことを書いたのか> 2018年に『藻屑蟹』(徳間書店)で第1回大藪春彦新人賞を受賞後、『ボダ子』(新潮社)、『らんちう』(双葉社)、『犬』(徳間書店)などハイペースで作品を書き続けてきた赤松利市さんが、初めての随筆『下級国民A』(CCCメディアハウス)を発表した。 「住所不定、非正規労働者の62歳」で小説家としてデビューした...