「遺伝子」の記事一覧

損傷したDNAの修復プロセスを可視化することに成功

<長い間謎だった損傷したDNAが修復されるプロセスを直接視覚化することに成功した> 私たちの体内ではDNA損傷が頻繁に起こっている。DNA損傷を修復する力がなければ、紫外線や活性酸素(ROS)に対して脆弱となり、がんを発症するリスクが高まる。DNA損傷を速く正確に修復できるか否かは、多くの生物にとって重要な問題だが、DNAシーケンスにおいてミスなくDNAを修復することは難しく、鋳型となるものが必要だ。 二本鎖DNAを正確に修復する手法として、姉妹染色体(複製による親の完全なコピーの染色体)を鋳型とし...

2万5000年前、東アジアはコロナの猛威を経験? 新型で死者少ない理由か

<2万5000年前、東アジアでコロナウイルスが猛威を振るっていた可能性が明らかになった。現在流行中の新型コロナに対し、死者が少ない理由を説明できるという> 昨年からのパンデミックを引き起こした新型コロナウイルスは、アメリカ、ブラジル、ヨーロッパ、インドなどで多数の犠牲者を出している。一方、私たちの住む日本や当初の震源地だった中国などを含め、東アジアの国々は死者が比較的少ない。 背景には社会制度や経済など多数の要因が絡むが、新たな研究によると、数万年前に東アジアでコロナウイルスが流行しており、私たちの...

670万種の種子や胞子、精子、卵を月で保管する「月の方舟」構想が明らかに

<気候変動や自然災害、核戦争、天体衝突など脅威に備え、地球上の生命体を月で半永久的に保管する「月の方舟」構想が明らかとなった...... > 「ノアの方舟」とは、旧約聖書に記された大洪水にまつわる物語で、主人公のノアとその家族、様々な動物をのせた方舟をいう。このほど、気候変動や自然災害、核戦争、天体衝突など脅威に備え、地球上の生命体を月で半永久的に保管する「月の方舟」構想が明らかとなった。 生物670万種の精子・卵子・種子・DNAサンプルを月で保存する 米アリゾナ大学のジェカン・サンガ准教授らの研究...

「一卵性双生児の遺伝情報は同一ではない」ことが明らかになってきた

<一卵性双生児は、同一の遺伝情報を持っていると思われてきたが、近年、一卵性双生児の間で異なる遺伝情報があることが明らかになってきた......> 1つの受精卵が2つに分かれて生まれる一卵性双生児は、同一の遺伝情報を持ち、それぞれの身体的特徴や心的特性は、遺伝的要因よりも環境的要因によるものだと考えられてきた。 このような仮説を前提として、双生児を対象に人間の身体的特徴や心的特性に対する遺伝的要因と環境的要因の影響を調べる「双生児法」が様々な研究で用いられている。 宇宙環境がヒトにどのような影響をもた...

「地球上で最も奇妙な動物」カモノハシの全ゲノムをマッピングすることに成功

<さまざまな奇妙な生態を持つカモノハシ。世界で初めて、カモノハシの全ゲノムをマッピングすることに成功した...... > 豪州に生息するカモノハシは、「地球上で最も奇妙な動物」とも言われる。哺乳類だが卵を産み、乳首を持たずに腹部の乳腺から乳を分泌し、後ろ足から毒を分泌する。平たく大きなクチバシは、ゴムのように柔らかく、このクチバシで生き物に流れるわずかな電流を察知し、魚やエビを捉える。また、紫外線を照射すると毛皮が青緑に光ることも、昨年判明した。 デンマーク・コペンハーゲン大学、オーストリア・ウィー...