「金正恩」の記事一覧

北朝鮮のタカ派外相、姿見えず──バイデン次期政権睨んで交代か

<秋以降、対米強硬派の李善権外相が公の場に姿見せていない。話し合い路線へ転換の兆し?> 対米強硬派として知られる北朝鮮の李善権(リ・ソングォン)外相が公の場に姿を見せなくなって久しい。アメリカの政権交代を前に、朝鮮労働党委員長の金正恩(キム・ジョンウン)はもっと交渉手腕に優れた人物を新たな外相に任命する計画だとも伝えられている。 韓国の朝鮮日報によれば、李外相は8月を最後に公の場で目撃されていない。また、韓国の聯合通信は、これが今後の人事と関係があるのか事態を「注視している」という韓国政府高官の話を...

「菅首相誕生を祝う文在寅は売国奴」北朝鮮の非難に秘められた目的

<金正恩の狙いは、反日的な意見を持つ韓国の左派勢力を北朝鮮に引き付けることにある> 北朝鮮の対韓国宣伝サイトである「ウリミンジョクキリ(わが民族同士)」は24日、韓国の文在寅大統領が日本の菅義偉首相の就任を祝う書簡を送ったことは、「民心をないがしろにする反逆であり売国である」と非難する論評を掲載した。 文在寅氏は先月16日、菅氏に対して首相就任を祝い、日韓関係の発展を呼びかける書簡を送った。青瓦台(大統領府)が明らかにしたところでは、書簡には「韓国政府は菅新首相や新内閣とも積極的に協力し、過去の歴史...

金正恩「女子大生クラブ」メンバー50人が強制労働送りに

<すでに主要メンバーら6人が公開銃殺されていたが、その他のメンバーの女子大生も粛清された> 北朝鮮で今年7月、首都・平壌の総合レジャー施設で組織的な売春を行っていたグループが摘発された事件については、本欄ですでに伝えた。 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、市内の東大院(トンデウォン)区域にある総合レジャー施設・紋繍院(ムンスウォン)の責任者が、有名映画俳優、平壌音楽舞踊大学、平壌演劇映画大学の教授らが20代前半の美貌の女子大学生に「1カ月に500ドル(約5万3000円)以上儲かる仕...

北朝鮮の新型ICBMは巨大な張りぼてなのか?

<労働党創建75周年を祝う軍事バレードで披露された最新ミサイルは実は見掛け倒し> 国民の約60%が飢餓寸前と言われる北朝鮮。だがその指導者は、国内の惨状から、壮大な軍事力へと世界の注目をそらすのが実にうまい。10月10日に行われた朝鮮労働党創建75周年を祝う軍事バレードは、その格好の例となった。 果たしてわれわれは、こうした北朝鮮の宣伝をうのみにし過ぎなのか。 確かに、ICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星14」が2017年7月に発射されたときは、筆者を含め多くの専門家が意表を突かれた。だとすれば今回...

見つかれば射殺……コロナ禍を生き抜く北朝鮮のコチェビ(孤児)たち

<深刻な経済的苦境に陥っている北朝鮮では、最近になってコチェビの増加が伝えられている> 今年4月に行われた韓国国会議員選挙に、保守系野党の自由韓国党(現国民の力)の比例候補として立候補し当選した池成浩(チ・ソンホ)氏。1982年に北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)で生まれた彼は、1990年代の大飢饉「苦難の行軍」のころに、ストリート・チルドレンともホームレスとも訳される「コチェビ」となった。 生き抜くため、走る貨物列車から石炭を盗んでいたときに事故で左腕と左足を失った。2006年...

金正恩「反省したふり」に透ける恐怖政治への絶対的な自信

<金正恩の謝罪や反省の言葉は、決して「軟化」を示すものではない> 10日の朝鮮労働党創立75周年を記念した閲兵式で演説し、経済的な苦難を強いられている国民に感謝と謝罪の言葉を繰り返した金正恩党委員長が、またもや反省の弁を述べた。 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は14日、金正恩氏が台風で被害を受けた咸鏡南道(ハムギョンナムド)検徳(コムドク)地区の災害復旧現場を現地指導したと伝えた。日時は明かされていないが、現地指導は前日に行われたものと思われる。 電力難を訴えて処刑 その際に金正恩氏は、地方の住民たちの生...

北朝鮮軍将校の間で軍から離脱の動き「もう辞めてしまいたい」

<生活に幻滅した軍官の間で早期転役、つまりは定年を迎える前に軍を辞めようとする動きが出始めているという> 2020年は北朝鮮にとって踏んだり蹴ったりの1年だ。国際社会の制裁でただでさえ苦しいところに、例年よりさらにひどい自然災害、そして新型コロナウイルス。北朝鮮国内に複数いるデイリーNKの内部情報筋からは、その苦境を知らせる情報が相次いで届いている。 そのしわ寄せは、より脆弱な階層に来ている。コチェビ(ストリート・チルドレンやホームレス)がその代表格だが、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が...

韓国、北朝鮮に軍事衝突を防ぐ南北合意の堅持を要求 軍事パレード受け

韓国大統領府は11日、北朝鮮に対し、軍事衝突を防ぐ南北合意の堅持を求めた。 北朝鮮は前日、軍事パレードで大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射型ミサイル(SLBM)を披露。金正恩朝鮮労働党委員長は、軍備増強を続ける意向を示す一方、新型コロナウイルスの終息後に南北が手をつなぐことを望むと発言した。 大統領府は、緊急の国家安全保障会議を開催し、北朝鮮の兵器や金委員長の演説について協議したと発表。「軍事衝突と戦争を防ぐための様々な南北合意の重要性を強調した」との声明を出した。 また、北朝鮮軍が韓国人男...

北朝鮮、軍事パレードを異例の未明に実施 大型最新ICBMを公開

北朝鮮は10日に実施した未明の軍事パレードで、初めて公開する大型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を披露した。北朝鮮がこの時間帯に軍事パレードを行うのは異例。 北朝鮮国営ニュースの朝鮮中央通信が10日夜、映像を公開した。 ミサイルは11の車軸を有する運搬車が運んでおり、専門家によると、運用可能になれば陸上発射型のICBMとしては世界最大級の1つとなる。 「このミサイルは怪物だ」と、平和団体オープン・ニュークリア・ネットワークのメリッサ・ハンナム副所長は言う。 パレードではこのほか、北にとって最長射程と...

北朝鮮「国家財産」盗まれ大問題……コロナ禍で食い詰め深刻

<深刻な不況に見舞われている北朝鮮で、国家機関や協同農場などからの窃盗事件が相次いでいる> 北朝鮮では過去、犯罪が多発した時期があった。一つは、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころだ。国による配給システムが崩壊し、食べ物を得るすべを持たなかった人々が次々に餓死していった。 一般人同士の犯罪が多発する一方で、燃料、原材料不足で操業停止となった国営工場から設備を盗み出す人が相次いだ。北朝鮮の刑法は、91条から94条の4つを、国家財産の窃盗、横領、搾取に当てているが、これはその当時の状況を反映した...