「金正恩」の記事一覧

北朝鮮の民間経済を圧迫する独裁者の国債

<平壌の総合病院建設資金を調達するため金正恩政権は禁断の一手に、国債購入を拒否した事業者が処刑された話ももはや驚きに値しない> 北朝鮮経済の長年の謎の1つは、政府がどのように経済を維持しているのかということだ。現在、食糧と外貨の市場価格は基本的に安定しており、ガソリンなど一部の商品価格は通常より不安定ながら、危機と呼ぶレベルではない。 とりわけ不可解なのは、あらゆる指標を考えると国家財政は逼迫しているはずなのに、その兆候がほとんど見られないことだ。 市場価格のデータには必ずしも表れていないが、北朝鮮...

「感染者ゼロ」北朝鮮で経済特区が突然封鎖 コロナか、それとも…

新型コロナウイルス感染者ゼロを主張する北朝鮮で、北東部・咸鏡北道の都市、羅先が突然封鎖された。 中国とロシアの国境に接する羅先は、20万の人口を抱える経済特区で、周辺国とのビジネスの往来も盛ん。住民はパニックに陥っている。 北朝鮮では5月初めに金正恩(キム・ジョンウン)党委員長が3週間ぶりに姿を見せるまで、さまざまな臆測が広がっていた。コロナ感染を避けるために隔離された、心臓血管手術の際にコロナに感染した──。 羅先の住民はアメリカの短波ラジオ放送ラジオ・フリー・アジア(RFA)に対し、封鎖は5月か...

「金正恩死亡説」は眉に唾して聞け

<遠巻きに目を凝らして見るだけで正体が分からない北朝鮮という国──いかなる分析も確認するすべはない> 生死の確率が50%ずつであるとすれば、箱に閉じ込めたネコは現時点で生きているとも死んでいるとも言える状態にあり、箱を開けて観察するまで誰もその生死を確認できない──というのが量子力学の世界で有名な「シュレーディンガーのネコ」の話。原子より小さなミクロの世界ではそれが常態なのだが、秘密に閉ざされた北朝鮮の指導者・金正恩(キム・ジョンウン)の安否についても同じことが言えそうだ。 ここ数週間、世界は金正恩...

金正恩「死んだふり」の裏で進んでいた秘密作戦

<金正恩はなぜ、自身が健在であることをもっと早く示さなかったのか?> 韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は6日、国会情報委員会に対する報告で、北朝鮮の金正恩党委員長の最近の健康状態について、「心臓に関する治療や手術は受けていない」との見解を示し、健康不安説を否定したという。同委員会の幹事を務める与党・共に民主党の議員が明らかにした。 金正恩氏の「死亡説」や「重体説」が飛び交う中でも、国情院は一貫して「異変はない」と説明していた。金正恩氏の健在が確認された以上、ここは「さすが」と評すべきかもしれない...

北朝鮮、軍事境界線付近で韓国側に銃撃 偶発事故、あるいは金正恩が軍統制を誇示する狙いか

北朝鮮と韓国の軍事境界線付近で3日朝、両国による銃撃戦が発生した。北朝鮮を巡っては、健康不安説が流れていた金正恩(キム・ジョンウン)委員長が約3週間ぶりに公の場に姿を見せたと伝えられたばかりだった。 韓国軍合同参謀本部の声明によると、現地時間午前7時41分、北朝鮮から韓国側の警備施設に向けて複数の銃撃があった。韓国は2発を発射して応戦。負傷者は報告されていない。 同日、記者団に状況を説明した参謀本部高官によると、今回の銃撃は農地で発生しており、北朝鮮側の意図的な挑発行為とは思われない、という。同高官...

金正恩20日ぶり公の場に 肥料工場の完工式に出席と北朝鮮メディア

北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は2日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が平壌北方にある肥料工場の完工式に出席したと報じた。公の場の活動が伝えられるのは4月11日以来。 ロイターはKCNAの報道を確認できていない。 金委員長は、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日である先月15日の「太陽節」に姿を見せなかったことから健康不安説が取り沙汰されていた。[ソウル ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます ※画像をクリックする...

北朝鮮代表団が今週中に北京訪問へ 食料供給など協議

北朝鮮の経済代表団が今週にも北京を訪問し、食料供給や通商問題について協議すると、匿名の関係者2人がロイターに明らかにした。北朝鮮では新型コロナウイルス流行により食料供給網が深刻な混乱に陥っている。 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に健康不安説が浮上しているが、関係者によると、今回の北京訪問は金委員長の健康状態とは無関係で、北朝鮮と中国商務省の当局者は金委員長の健康不安説が流れる前に、貿易および食料輸入拡大を協議するための会合開催を決定していたという。 関係者は、中国と北朝鮮の両政府がここ数週間で貿易再...

金正恩の特別列車? 北朝鮮東部の元山で確認

米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長のものとみられる特別列車が東部元山(ウォンサン)で確認されたとする衛星写真の分析結果を公表した。金委員長の動静は約2週間報じられておらず、健康状態や所在について憶測が飛び交っている。 38ノースは25日に公表した分析結果の中で、特別列車が今月21、23日に、保養地として知られる元山の「指導者用の駅」に停車していたと指摘した。この駅を使用できるのは金一族に限定されており、列車は金正恩氏のものである可能性が高いとし...

中国、北朝鮮に医療専門家などのチームを派遣 金正恩の健康問題に助言へ

中国は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長についての助言を行うため、医療専門家や高官を北朝鮮に送った。事情に詳しい3人の関係者がロイターに明らかにした。 金委員長を巡っては、体調に関する様々な憶測が飛び交っている。同委員長の健康状態と中国からの今回の派遣がどのように関係しているか現時点で確認は取れていない。 2人の関係者によると、中国共産党中央対外連絡部のメンバーが率いる代表団は23日、北朝鮮に向けて北京を出発した。 中央対外連絡部からのコメントは得られていない。中国外務省もコメント...

金正恩重体説に飛びつくメディアの歪んだ目

<ほぼ何の証拠もない中で「北朝鮮の終わり」に向けたストーリーを組み立てようとする専門家やメディアには、真実は何一つ見えていないのではないか> 正午を少し過ぎたころ、朝鮮半島を南北に分断する非武装地帯(DMZ)の北朝鮮側から聞こえてきたのは、北朝鮮の最高指導者の天才を称賛するいつものプロパガンダではなかった。かわりに悲しげな音楽が流れ、続いて、最高指導者の伝記の抜粋が読み上げられた。そして、ニュースが伝えられた──北朝鮮の最高指導者、金日成(キム・イルソン)が射殺された。1986年11月16日のことだ...