「陰謀論」の記事一覧

バイデンは中国に金をもらって「気象兵器」の実験をした──Qアノン新説

<この冬テキサス州を襲った大寒波は中国の気象兵器の仕業で、バイデンは実験の見返りに多額の金銭を受け取ったと主張> 中国はジョー・バイデン米大統領に「何十億ドル」もの金を払って、アメリカで「気象戦争」用の兵器の試験を実施するよう依頼した――Qアノン信奉者で元女優のキルステン・ウェルドンは主張する。この冬にテキサス州を襲った複数の激しい嵐は、この気象兵器によって引き起こされた疑いがあるという。 右翼監視サイトの「ライト・ウィング・ウォッチ」は4月3日、ウェルドンが自らの主張を繰り広げる動画を投稿。この中...

【動画】バイデン大統領のこけ方はただごとではない?保守派と陰謀論者は大騒ぎ

<大統領の不調に騒ぎはつきものだが、今回は「予言」に信憑性を与えてしまう恐れも> アメリカのジョー・バイデン大統領が3月19日金曜日、大統領専用機エアフォースワンに乗り込む際にタラップでつまずく一幕があった。バイデンに批判的な人たちはこれを格好の機会と捉え、米軍の最高司令官でもある同氏の健康状態について辛辣にコメントした。 保守派は週末、大統領の健康状態についてさまざまな主張を繰り広げ、つまずいた一件を「空恐ろしい」「嘆かわしい」などと断じた。その内容は、ドナルド・トランプ前大統領が、2020年の大...

「ビル・ゲイツが太陽光を遮って人口を減らそうとしている」は本当か?

<もちろんそんなことはゲイツにも不可能だが、デマのもとになった研究は実在する。それは成層圏に塵を散布して気温を下げることを目標とするものだ> マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツが陰謀論の標的になるのは今に始まったことではない。経営の一線から退いた今は慈善活動に注力するゲイツだが、彼自身も彼が支援するプロジェクトの関係者も荒唐無稽なデマや中傷に悩まされてきた。 このところネット上で騒がれているプロジェクトは、ハーバード大学の研究チームが進めている「成層圏制御摂動実験」(SCoPEx)だ。 これは太...

トランプは生き延び、極右思想は世界に拡大し続けている

<アメリカやノルウェー、ニュージーランドでテロを起こし、ポピュリスト政治家に影響を与えて一般的な政治思想になった。極右イデオロギーはもはや特定の国の内政問題ではない。この脅威とどう闘うか> (2月16日発売の本誌「ポピュリズム2.0」特集より) ブラジルからアメリカ、ハンガリー、そしてニュージーランドに至るまで、極右思想とそれを信奉するグループは民主主義社会の深刻な脅威となっている。 アメリカのドナルド・トランプ前大統領が一定の支持を今も得ていること自体、極右の脅威が世界で拡大し続けていることの証左...

Qアノンの次の予言「3月4日にトランプは正統な大統領になる」を信じて待つ信者たち

<荒唐無稽な予言の主たる根拠は、アメリカは1871年に株式会社化されており、それ以降の大統領は正統な大統領ではないという反政府過激主義> アメリカを動かす影の政府「ディープ・ステート」や悪魔崇拝の小児性愛者組織とトランプが戦っているというQAnon(Qアノン)陰謀論を信じる人々は、大統領に再選されたトランプがこれらの敵を倒してくれると本気で信じていた。 だがトランプは大統領選で敗北し、大統領就任式の日にディープ・ステート関係者を一網打尽にして処罰することもできなかった。失望したQアノン信奉者は次は今...

陰謀論の次の標的は5G「コロナ禍の元凶は電磁波」

<5G通信網が人体に害を及ぼすという偽情報がソーシャルメディア上に蔓延し、米情報・治安当局は基地局破壊などのテロを警戒> きっかけは米南部テネシー州ナッシュビルの中心部で昨年のクリスマスに起きた爆発事件だ。現場は通信大手AT&Tの建物の前。そこに止められていたキャンピングカーが早朝に爆発し、建物の一部が損壊して通信システムが一時ダウンするなど混乱が広がった。 現場には車に乗っていたとみられる男の遺体の一部が散乱していた。そこから男の身元が判明。警察はこの男アンソニー・ワーナーが単独で行った自爆テロと...

米共和党、Qアノン信奉者の新人議員の扱いでアイデンティティー危機

<銃乱射事件は役者を使ったねつ造だ、と言い放つ陰謀論者マージョリー・テイラー・グリーン下院議員が「共和党のがん」として悩みの種に> 共和党の米連邦下院議員マージョリー・テイラー・グリーン(ジョージア州選出)が、フロリダ州パークランドの高校や、コネチカット州のサンディフック小学校で起きた銃乱射事件に関する陰謀論を、公の場で否定する意思がないことが明らかになった。グリーンと面会したパークランド事件の遺族が1月31日、MSNBCに語った。 リンダ・ビーゲル・シュルマンの息子スコット・ビーゲルは、2018年2月14日にパークランドで起きた銃乱射事件で命を落とした17人のうちの1人。地理の教師で当時35歳だったビーゲルは、生徒たちを安全な場所に避難させるべく、教室に誘導していたところを撃たれて亡くなった。グリーンは、これらの銃乱射事件は「捏造」で、何者かに仕組まれたものだと主張してきた。シュルマンはグリーンと面会し、公の場で真実を語るよう迫ったが失敗したという。 "When we rise up, we can end all of this. We can end it. We can do it peacefully, we can. I hope it doesn't, we don't have to do it the other way. I hope not. But we should feel like we will, if we have to." Marjorie Taylor Greene, over 2 years ago. This is beyond disturbing. pic.twitter.com/wm048aQUe7— Scott Dworkin (@funder) January 31, 2021 議事堂を占拠して政府の妨害を止めろ、と呼びかけるグリーン 2020年11月の選挙で連邦下院議員に初当選したグリーンは、ドナルド・トランプ前米大統領の忠実な支持者で、Qアノンの陰謀論も支持してきた。トランプもグリーンを「共和党の希望の星」と称えたことがある。その彼女が議員になる前、グリーンがソーシャルメディアに投稿してきた過激な発言が今改めて問題になっている。共和党の品位が再び問われる事態だ。 「共和党」のがんなのに 銃乱射事件は捏造で、教師たちは役者で子供は人形だとしたほか、銃規制を厳しくしたいナンシー・ペロシ下院議長(民主党)が黒幕だ、と投稿したこともある。ペロシ暗殺の投稿に「いいね!」したこともあった。大統領選には不正があったとするトランプ前大統領の主張も一貫して支持。カリフォルニアの山火事はユダヤ人が宇宙から撃ったレイザーのせいで、9.11同時多発テロは起こらなかったと言う。「誰か見た人いる?」 Here's Marjorie Taylor Greene spouting off some (more) crazy stuff--she tries to falsely claim that the#Vegas mass shooting was an op to get gun owners scared of guns.This #Seditionist is a threat to our nation and must be EXPELLED from Congress NOW. pic.twitter.com/3qmPDkEUEw— Dena Grayson, MD, PhD (@DrDenaGrayson) January 29, 2021 銃乱射事件は、人々を怖がらせて銃を取り上げる陰謀ではないか、と言うグリーン 共和党上院院内総務のミッチ・マコネルはグリーンを「共和党のがん」とまで呼んだが、今もトランプを恐れる共和党保守派は彼女を非難することができない。そんな共和党指導部が、こともあろうにグリーンを連邦下院の教育・運輸委員会にグリーンを任命してしまった。同委員会は、学校の安全について審議を行なう場所だ。 1月28日には、2012年12月に起きたサンディフック小学校での銃乱射事件で2人の子どもを亡くした両親が、グリーンの任命を批判した。下院民主党はグリーンの委員会からの除名を求める決議案を提出したが、2月3日、共和党下院のケビン・マッカーシー院内総務は処分を拒否し、グリーンのような人間に対する弱さを露呈した。4日に下院で投票にかけられる。どちらに転んでも、グリーンは今後も共和党を分断する存在になりそうだ。 Dunno about that my dude.Lauren Boebert dropped out of high school. But she owns a bar and LOVES guns!Marjorie Taylor Greene is a

「大覚醒でトランプ続投」の予言が裏切られ、Qアノンは失意のどん底

<陰謀論者は常に外れた予言を都合よく無視するので、Qアノンもそう簡単になくならないという専門家の声も> ドナルド・トランプ前米大統領を支持してきた陰謀論集団「Qアノン」は、1月20日にジョー・バイデンが無事第46代米大統領に就任したことに落胆している。 謎の陰謀論者「Q」を信奉するQアノンのフォロワーたちはこの数週間、バイデンの大統領就任によって「大覚醒」が訪れると信じてきた。「大覚醒」とは、トランプが遂に、アメリカを陰で操る「ディープステート(闇の政府)」や児童買春集団の世界的ネットワークを暴露し...

議会突入の「戦犯」は誰なのか? トランプと一族、取り巻きたちの全内幕

<ホワイトハウスのスタッフ、選挙陣営の補佐官、トランプ一家の友人らに取材。トランプが不正選挙の糾弾訴訟に失敗し、前代未聞の議事堂占拠を招くうえで鍵となった複数の人物が浮かび上がった> 年が明けて数日間、ドナルド・トランプ米大統領の周囲の人々は、任期の残り2週間を大きな事件もなく乗り切れるようにと、ただ願っていた。 自分たちには「願う」ことしかできないと、選挙陣営の補佐官は本誌に語った。「誰もトランプを制御できないのだから」 そして1月6日、トランプ支持者が暴走して連邦議会議事堂を踏み荒らし、その願い...

代表的な英語の陰謀論サイト、暴走は続くがエンゲージメントは下降気味

<「ファクトチェック・ニュース」という名前のサイトまである、コロナ禍と米大統領選のデマを載せた135のサイト。その大半ではユーザー離れが起きているが、政治サイトのいくつかは......> 大きなデマを発信したら、ついでに別の大きなデマも流してしまえということだろうか。ネット上の情報の信頼性を評価するニューズガード(筆者はそのスタッフ)が、今回の米大統領選について重大な偽情報を掲載していると判定した135件のサイトのうち、63%に当たる85件は新型コロナウイルスに関するデマも発信していた。 懸念すべき...