「陰謀論」の記事一覧

トランプ支持に翳り? 久々の演説なのにQアノンが「もううんざり」

<トランプ元大統領が政治活動を再開したが、「2020年の大統領選では勝ったのは自分だ」などの主張は陰謀論者にも通じなくなっている?> ドナルド・トランプ前大統領は6月26日、オハイオ州ウェリントンで退任後初めて大規模集会を開催し、支持者の前で演説を行った。 だが陰謀論を信奉するグループ、QAnon(Qアノン)をはじめとするトランプの長年の支持者はトランプの演説に不満を爆発させ、2020年の大統領選挙での敗北に関する「相も変わらずの」不満の繰り返しだと非難した。 最も狂信的なネット上のトランプ支持者を...

トランプ氏「中国は世界に10兆ドル賠償すべき」 武漢ウイルス研究所起源説で

<公の場に4ヶ月ぶりに姿を現したトランプ氏は、中国はアメリカと世界に賠償金を支払うべきだとの立場を示した> 新型コロナウイルスをめぐり、武漢のウイルス研究所を起源とする説がにわかに再注目されている。国際世論の厳しい目が中国に注がれるなか、この流れにトランプ前大統領が加勢した。 トランプ氏は6月5日、東部ノースカロライナ州で開かれた共和党集会で演説し、武漢の研究所流出説が再び真実味を帯びてきていると指摘した。「中国は彼らがもたらした死と破壊の代償として10兆ドルを、アメリカ、そして世界に対して支払うべ...

武漢研究所は長年、危険なコロナウイルスの機能獲得実験を行っていた

<パンデミック発生以来、世界は新型ウイルスは動物から自然発生した、と信じ込まされてきた。だがアマチュアネット調査団「ドラスティック」の活躍で、風向きは大きく変わった。ドラスティックの発見を知った主要メディアが、新型コロナの始祖ウイルスが発見されたとみられる雲南省の鉱山へ取材に向かったのだ> ※前編はこちら:「研究所流出説」を甦らせた素人ネット調査団、新型コロナの始祖ウイルスを「発見」! ......最初に現地入りを試みたのはBBCのジョン・サドワース記者。数台のトラックと治安要員に行く手を阻まれ、鉱...

「マスクの強要はホロコースト同然」?──米極右議員の強烈論法

<議員がワクチン接種を終えるまで議場でのマスク継続を求めたペロシ下院議長のやり方は、ナチスがユダヤ人にしたことと同じ? こんなトンデモ発言も、今の共和党指導部には罰せられない?> トランプ支持者に人気の極右政治家マージョリー・テイラー・グリーン米下院議員(ジョージア州選出)は、下院議場内におけるマスク着用命令を、ナチスドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)になぞらえる発言を繰り返した。 疾病予防管理センター(CDC)は5月13日にワクチン接種者のマスク着用義務を原則解除し、バイデン政権もホワイトハウスにおけるマスク着用の指針を緩和した。だが、ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)は議員全員がワクチン接種を受けるまでマスク着用の義務を継続すると発表。グリーンはそんなペロシを「精神に異常がある」と決めつけた。 5月20日に保守系ニュースメディア「リアル・アメリカズ・ボイス」のインタビュー番組「ウォータークーラー」に出演したグリーンは、ペロシがやっていることは、ホロコーストの時代にナチスがやったことと同じだと言った。 BREAKING: @mtgreenee calls @SpeakerPelosi "mentally ill," says she's using holocaust-style tactics to enforce House mask mandate. Watch her interview with @DavidBrodyCBN on today's #TheWaterCooler #JustTheNews @RealAmVoice pic.twitter.com/b6mxc1iTbB— John Solomon (@jsolomonReports) May 20, 2021 「ユダヤ人は黄色いダビデの星のマークを身に着けるように命じられ、法的権利のない社会的劣等者として扱われ、最後には電車に詰め込まれてガス室に連れて行かれた。ナンシー・ペロシが言っているのも同じ類の虐待だ」と、グリーンは語った。 私はユダヤ人の味方 ユダヤ人団体や他の議員はこの発言を非難したが、グリーンは21日の夜、自分はユダヤ人の味方だと、記者に語った。そして「理性あるユダヤ人」なら誰でも、「高圧的な」マスク着用命令に反対するだろうと付け加えた。 やはりトランプ支持者として有名なマット・ゲイツ下院議員(共和党、性的人身売買の容疑で捜査を受けている)と共にアリゾナ州メサで開催された共和党の集会に出席した後、グリーンは地元ローカル局12ニュースのビアンカ・ブオノ記者にこう語った。「『マスクは必要ない』と主張したからといって、社会的劣等者のように扱われるべきでない」 "I think any rational Jewish person didn't like what happened in Nazi Germany & any rational Jewish person doesn't like what's happening with overbearing mask mandates."I asked Rep. Marjorie Taylor Greene about her comment comparing mask mandates to the Holocaust @12News pic.twitter.com/8SVljeXjSM— Bianca Buono (@BiancaBuono) May 22, 2021 「私は何も間違ったことは言っていない。そして、理性あるユダヤ人はナチスドイツで起こったことが気に入らなかったと思うし、理性あるユダヤ人は、高圧的なマスク着用命令も高圧的なワクチン政策も気に入らないはずだ」と、グリーンは付け加えた。 グリーンのこうした発言に人々が不快感を抱く理由をわかっているかとブオノが質問したところ、グリーンはこう答えた。「マスクの着用やワクチン接種を強要されること、予防接種を受けたかどうかを明らかにしなければならないことを、人々がどのように感じているか、あなたこそわかっている?」 ===== 「こんなことはアメリカで起きてはならない。この国には自由な国であり、このような会話をするのはばかげている」と、グリーンは言った。 米国ユダヤ人会議(AJC)は21日にグリーンの発言を非難し、謝罪と発言の撤回を求めた。 「健康を守るための規制を、ダビデの黄色い星やガス室、その他のナチスの残虐行為になぞらえることはできない」と、AJCはツイートで表明した。「このような比較は、ホロコーストの悲劇をおとしめ、アメリカの政治的言論を汚染することだ。マージョリー・テイラー・グリーン議員は直ちに発言を撤回し、謝罪すべきだ」 You can never compare health-related restrictions with yellow stars, gas chambers & other Nazi atrocities.Such comparisons demean the Holocaust & contaminate American political speech.Rep. Marjorie Taylor Greene must immediately retract and apologize.https://t.co/pdU8H8h2tO— American Jewish Congress (@AJCongress) May 21, 2021 SNSはもちろん共和党の中からもグリーンを辞めさせるべきだという声が挙がっているが、共和党指導部は結局、トランプ支持者の間で人気があるグリーンを罰することはできないだろうというのが多くの識者の見方だ。 Rep. Greene's anti-Semitic language comparing the systematic murder of 6 million Jews during the

インドの感染爆発は5G実験のせい?──政府は打ち消しに躍起

<第一波は抑え込んだのに第二波は手に負えなくなっている理由について、インドではさまざまな陰謀論が猛威を奮るう> 新型コロナウイルスの感染爆発で連日多数の死者が出ているインドで、通信IT省通信局(DOT)が市民に向けて緊急メッセージを発した。 第5世代(5G)通信の電磁波と新型コロナ感染には何の関連もない、という内容だ。そもそもインドでは、5Gの実証実験は行われていないと、ご丁寧にも請け合った。 インドでは第2波の感染拡大が始まって以来、SNS上で新型コロナに関する様々なデマや陰謀論が拡散されている。...

バイデンは中国に金をもらって「気象兵器」の実験をした──Qアノン新説

<この冬テキサス州を襲った大寒波は中国の気象兵器の仕業で、バイデンは実験の見返りに多額の金銭を受け取ったと主張> 中国はジョー・バイデン米大統領に「何十億ドル」もの金を払って、アメリカで「気象戦争」用の兵器の試験を実施するよう依頼した――Qアノン信奉者で元女優のキルステン・ウェルドンは主張する。この冬にテキサス州を襲った複数の激しい嵐は、この気象兵器によって引き起こされた疑いがあるという。 右翼監視サイトの「ライト・ウィング・ウォッチ」は4月3日、ウェルドンが自らの主張を繰り広げる動画を投稿。この中...

【動画】バイデン大統領のこけ方はただごとではない?保守派と陰謀論者は大騒ぎ

<大統領の不調に騒ぎはつきものだが、今回は「予言」に信憑性を与えてしまう恐れも> アメリカのジョー・バイデン大統領が3月19日金曜日、大統領専用機エアフォースワンに乗り込む際にタラップでつまずく一幕があった。バイデンに批判的な人たちはこれを格好の機会と捉え、米軍の最高司令官でもある同氏の健康状態について辛辣にコメントした。 保守派は週末、大統領の健康状態についてさまざまな主張を繰り広げ、つまずいた一件を「空恐ろしい」「嘆かわしい」などと断じた。その内容は、ドナルド・トランプ前大統領が、2020年の大...

「ビル・ゲイツが太陽光を遮って人口を減らそうとしている」は本当か?

<もちろんそんなことはゲイツにも不可能だが、デマのもとになった研究は実在する。それは成層圏に塵を散布して気温を下げることを目標とするものだ> マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツが陰謀論の標的になるのは今に始まったことではない。経営の一線から退いた今は慈善活動に注力するゲイツだが、彼自身も彼が支援するプロジェクトの関係者も荒唐無稽なデマや中傷に悩まされてきた。 このところネット上で騒がれているプロジェクトは、ハーバード大学の研究チームが進めている「成層圏制御摂動実験」(SCoPEx)だ。 これは太...

トランプは生き延び、極右思想は世界に拡大し続けている

<アメリカやノルウェー、ニュージーランドでテロを起こし、ポピュリスト政治家に影響を与えて一般的な政治思想になった。極右イデオロギーはもはや特定の国の内政問題ではない。この脅威とどう闘うか> (2月16日発売の本誌「ポピュリズム2.0」特集より) ブラジルからアメリカ、ハンガリー、そしてニュージーランドに至るまで、極右思想とそれを信奉するグループは民主主義社会の深刻な脅威となっている。 アメリカのドナルド・トランプ前大統領が一定の支持を今も得ていること自体、極右の脅威が世界で拡大し続けていることの証左...

Qアノンの次の予言「3月4日にトランプは正統な大統領になる」を信じて待つ信者たち

<荒唐無稽な予言の主たる根拠は、アメリカは1871年に株式会社化されており、それ以降の大統領は正統な大統領ではないという反政府過激主義> アメリカを動かす影の政府「ディープ・ステート」や悪魔崇拝の小児性愛者組織とトランプが戦っているというQAnon(Qアノン)陰謀論を信じる人々は、大統領に再選されたトランプがこれらの敵を倒してくれると本気で信じていた。 だがトランプは大統領選で敗北し、大統領就任式の日にディープ・ステート関係者を一網打尽にして処罰することもできなかった。失望したQアノン信奉者は次は今...