「難民」の記事一覧

「帰国拒否」へ反発、おかしくない?──ミャンマー代表選手の難民申請

<母国でクーデターを起こした軍部に日本から抗議の意を示した後、命の危険から帰国せずに日本で難民申請をしたサッカーのミャンマー代表選手に心ないコメントが殺到> サッカーのワールドカップ2次予選に参加するため、先月来日したミャンマー代表ピエリヤンアウン選手は試合時に、母国でのクーデターに抗議の意を示して三本指を掲げるジェスチャーを行った。その後、ミャンマーに帰国すれば迫害の恐れがあるとして、日本政府に庇護を求め、今月16日に難民認定申請を行った。これに対し、Yahoo!ニュースコメント(ヤフコメ)等ネッ...

難民としてアメリカに来た少年の人生を、チェスが一変させるまで

<ニューヨークのホームレス施設で先生と出会い、今は史上最年少のグランドマスターを目指している> チェスを初めて知ったのはナイジェリアにいたときだった。兄が紙の駒を作って、動きをいくつか教えてくれた。でも、そのときはチェスのことを何も知らなかったので、あまり面白いと思わなかった。 家族でナイジェリアからアメリカに難民として渡ってきたのは2017年。ある牧師さんのおかげでニューヨークのホームレス向けシェルターに入ることができた。 僕は兄と同室で、母と父は上の階の部屋だった。そこはとても清潔な場所で、人々...

難民としてアメリカに来た少年の人生を、チェスが一変させるまで

<ニューヨークのホームレス施設で先生と出会い、今は史上最年少のグランドマスターを目指している> チェスを初めて知ったのはナイジェリアにいたときだった。兄が紙の駒を作って、動きをいくつか教えてくれた。でも、そのときはチェスのことを何も知らなかったので、あまり面白いと思わなかった。 家族でナイジェリアからアメリカに難民として渡ってきたのは2017年。ある牧師さんのおかげでニューヨークのホームレス向けシェルターに入ることができた。 僕は兄と同室で、母と父は上の階の部屋だった。そこはとても清潔な場所で、人々...

LGBTQ+の移民たちが語る「プライド」の意味

<性的志向を理由に迫害を受けて自国を逃れ、アメリカに移住した3人が今思うこと> 1969年6月、ニューヨークのマンハッタンにあるゲイバー「ストーンウォール・イン」に、警察の手入れが入った。同性愛がまだ違法の時代、密かに営業していたストーンウォールは、同性愛者たちにとって数少ない楽園だった。その夜、客たちは警察の暴力に抵抗し、抗議は数日間にわたる暴動に発展した。 ( このストーンウォール暴動が原点となり、6月はLGBTQ+の人々の権利擁護のための「プライド月間」になった。世界では今も71カ国が同性愛を...

移民の流入を減らしたいなら、カギは農業の支援にあり

<農村部の家族が自立して生活できれば移住は必要ない。究極の移民対策は壁ではなく地域経済の支援だ> 中米の「北部三角地帯」と呼ばれるグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルからアメリカを目指す人々が近年、増加している。米議会調査局によるとこれらの国からの移民について、2021年に入ってから現在までに税関・国境取締局(CBP)の捜査官が取り締まった人数は、既に昨年1年間を上回っている。 彼らの多くは、祖国を離れたいわけではない。ほかに選択がないのだ。国を出るか、さもなくば死を待つしかない。 しかし一方で...

難民が受け入れ国の「市民」になるには何が必要か…戦禍を逃れた人々の切なる願い

<受け入れ国で就職し、納税し、政治にも参加内戦下の故国を離れて新生活を送るなか、シリア出身者が目指す「市民」への道> 危険な海路を移動し、狭苦しい難民キャンプで数カ月、または数年間も過ごし、密航業者に多額を支払った末、内戦のピーク時にシリアから西欧にたどり着いた難民は100万人を超える。 シリア内戦が始まってから10年。戦闘はおおむね沈静化したが、難民の多くは今も、安心して故国へ帰れるとは考えていない。彼らが逃れてきた独裁的体制は存続している。帰国したら反政府活動や反体制派支持、徴兵忌避を理由に迫害...

強要された? バングラ政府のロヒンギャ移住計画にきな臭さ

<ベンガル湾に浮かぶ無人島に10万人の難民を移住させるという当局の対応が示唆するのは...> 世界有数の人口密度の高さと土地不足に悩むバングラデシュにとって、隣国ミャンマーから流入したイスラム系少数民族ロヒンギャの扱いは頭痛の種。100万人が劣悪な環境の難民キャンプに暮らすなか、政府はベンガル湾に浮かぶバシャン・チョール島に難民10万人を移住させる計画を始めたが、人権団体などから懸念の声が上がっている。 無人だったこの島には居住区が建設され、12月4日に難民1600人が到着した。当局は事前に本人の同...

溺死した男児の写真から5年──欧州で忘れられた難民問題

<溺死したクルド人男児の写真で目を覚ましたはずの欧州だったが、大きかった「特別な共感」は消え去ろうとしている。移民への反感を募らせる人々から抜け落ちた視点とは> たった一枚の写真が、世論を変えた。5年前の秋のこと。それまではヨーロッパに押し寄せる「人間の群れ」(当時の英首相デービッド・キャメロンの表現)呼ばわりされていた難民たちが、急に「特別な共感」の対象となった。 Relatives of iconic drowned Syrian refugee find a home https://t.co...

ロヒンギャ難民を苦しめる、コロナと麻薬犯罪と超法規的殺人の三重苦

<コロナ禍の直撃を受けて、難民キャンプの多くのロヒンギャが仕事を失い、生活が厳しくなっている> 今年1月末、筆者はバングラデシュ南東部の都市コックスバザールで麻薬密売組織の逮捕劇に遭遇した。まだ日が高い午後2時半、地元の人気観光地イナニビーチそばの橋に人だかりができている。近づいてみると、後ろ手に手錠を掛けられた屈強な中年男性が、5~6人の国境警備隊(BGB)隊員に取り囲まれ、連行されていた。 やじ馬の1人の男性に状況を尋ねると、麻薬の運び屋が逮捕されたとのこと。既に身体検査を受けた後なのか、運び屋...

中国沿岸警備当局、小型船の乗員10名あまり逮捕 台湾での政治難民目指した香港市民か

中国広東省の沿岸警備当局は、同省の沿岸でボートを制止し、少なくとも10人を逮捕した。26日夜、同省の沿岸警備当局によるソーシャルメディアへの投稿で明らかになった。 投稿によると、逮捕したのは8月23日で、うち2人の名字がリーとタン。詳細は明らかにしていない。 香港メディアは、関係筋の情報として、台湾に行こうとしていた香港市民12人が逮捕されたと伝えた。12人は台湾で政治難民の申請をする計画だったという。 さらに、問題のボートに乗っていた1人が香港国家安全維持法で最近逮捕されたアンディ・リー氏と伝えた...