「音楽」の記事一覧

ジョン・レノン「ビートルズ後」の音色──解説:大江千里

<ビートルズが解散したその年から始まったソロ活動──凶弾に倒れるまでの10年間にスタジオ録音されたアルバム8枚をつぶさに聴くと、ミュージックシーンの中心に居続けようともがいたジョンの一面が見えてくる。本誌「ジョンのレガシー」特集より> 『ジョンの魂』(1970年) APPLE 2枚目のスタジオアルバム『イマジン』があまりに有名過ぎて若干割りを食ってる印象があるが、『ジョンの魂』はビートルズ解散後初のスタジオ録音ソロアルバムであり、これがあっての『イマジン』なのである。 2つのアルバムを、代わり番こに...

現代のセレブも使うジョン・レノン式成功モデル

<偉大な音楽以外に彼が残したレガシーは、周囲の言うがままに踊らされる有名人から脱却して名声を「道具」にしたことだ。本誌「ジョンのレガシー」特集より> 20世紀における最も革新的なミュージシャンの1人であるジョン・レノンは、名声という渦の中で人生を切り開いたパイオニアでもあった。 名声を追い求め、それについて語り、利用し、一旦は距離を置いたジョンは、最後には肥大した名声にのみ込まれた。その過程で彼は、スターダムとは何なのか、それはどのような影響力を持ち得るかを私たちに教えた。 亡くなる3日前、ジョンは...

現代のセレブも使うジョン・レノン式成功モデル

<偉大な音楽以外に彼が残したレガシーは、周囲の言うがままに踊らされる有名人から脱却して名声を「道具」にしたことだ。本誌「ジョンのレガシー」特集より> 20世紀における最も革新的なミュージシャンの1人であるジョン・レノンは、名声という渦の中で人生を切り開いたパイオニアでもあった。 名声を追い求め、それについて語り、利用し、一旦は距離を置いたジョンは、最後には肥大した名声にのみ込まれた。その過程で彼は、スターダムとは何なのか、それはどのような影響力を持ち得るかを私たちに教えた。 亡くなる3日前、ジョンは...

韓国の法律まで動かしたBTS

<最年長メンバーJINの兵役義務が近づいていた。義務に従う意思を伝えていたが、韓国文化への貢献より兵役のほうが国の利益になるのかと、ファンは疑問を口にしていた> 世界的な躍進を続けるKポップグループのBTS(防弾少年団)が、韓国の法律まで動かした。韓国の国会は12月1日、BTSの最年長メンバーが兵役に就くのを2年延長できる法案を可決した。 韓国では18~28歳の健康な男性は約20カ月間の兵役に就くことを義務付けられているが、最年長のJIN(ジン)が28歳になる日が迫り、BTSにとっての打撃が懸念され...

2020年の日本で最も輝いたクリエイターはこの6人

<今年最も輝いたクリエイターを選ぶ「クリエイター・アワード」の受賞者が発表された。選ばれたのは講談、アート、料理、建築、音楽、小説の分野からの6人だ> 新しい表現を追い求め、多くの人々に影響を与えたクリエイターを選ぶ「クリエイター・アワード」(雑誌『Pen』主催)の2020年の受賞者が発表された。 選ばれたのは、今年2月に真打に昇進した講談師の神田伯山、アーティゾン美術館での展覧会で壮大な世界観を表現したアーティストの鴻池朋子、パリの3つ星シェフの小林圭、今年開館の「弘前れんが倉庫美術館」を手掛けた...

熱烈なBTSファンの娘に、親として言いたいこと

<日本在住の作家デイヴィッド・ピースが、娘のBTS愛は「異次元の愛」だと気付かされた理由。娘よ、愛する才能を失うことなかれ──。本誌「BTSが変えた世界」特集より> アンパンマン、スポンジ・ボブ、『オシャレ魔女♥ラブandベリー』、ジャクリーン・ウィルソンの児童文学、ワン・ダイレクションとメンバーのゼイン・マリク、ノルウェーのドラマ『スカム』、ティモシー・シャラメ、ファイブ・セカンズ・オブ・サマー(5SOS)......。 生まれてから20歳になるまでの私の娘の人生はさまざまな意味で、情熱の対象とい...

グラミー賞ノミネートの快挙! BTSメンバーと世界のファンの歓喜の声

<BTS初の英語歌詞シングル「Dynamite(ダイナマイト)」が、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門で米グラミー賞の候補に選ばれた。ようやく正当に評価されたことに、ネット上では祝福の投稿が広まった> (本誌12月1日号は「BTSが変えた世界」特集です) BTS(防弾少年団)が米グラミー賞にノミネートされるという歴史的快挙を成し遂げた。初の英語歌詞シングル「Dynamite(ダイナマイト)」が、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門で候補に選ばれたのだ。Kポップグループが...

グラミー賞ノミネートのBTSとその音楽がこんなにも愛される理由

<数々のKポップアイドルが全米本格進出を成し遂げられなかったなかで、なぜBTSはブレイクできたのか? BTSが新アルバム『BE』で描いたものとは? 本誌「BTSが変えた世界」特集より> 2020年、世界が新型コロナウイルスに襲われ、音楽業界は自粛に沈むなか、急成長を遂げたアーティストがBTSだ。 彼らは韓国にいながら『トゥナイト・ショー』や『MTVビデオ・ミュージック・アワーズ』など世界的なテレビ番組や授賞式に出演し、国連の会議でスピーチをし、6月に開催された生配信ライブでは100カ国以上の75万6...

韓国、JKの制服もKビューティーもK-POPも最新トレンドは「伝統美」

<常に新しいものを追いかけ流行に敏感な韓国。だが最近のトレンドは変わってきているのかも> 今月から、韓国の各地で伝統美溢れる制服を着た学生たちを目にすることができるようになった。 文化体育観光庁傘下の韓国工芸デザイン文化振興院では、韓国の伝統衣装である韓服(チマチョゴリ)をモチーフにした新しい制服デザインを2019年4月から公募し、その結果53種類のデザインによる制作を行った。 その約1年後となる今年5月から試験的に導入する中高校を募集し、最終的に全国各地22校で、この2学期から実際に利用されている...

ロックの地平を開拓した永遠のギター少年、エディ・ヴァン・ヘイレンよさらば

<65歳で死去したエディは音楽的技術だけにとどまらない多大な功績をロック界に残した。常に音楽と共にあった伝説的ギタリストの生涯をたどる> 伝説的ギタリストのエディ・ヴァン・ヘイレンが10月6日、65歳でこの世を去った。 時代の音楽シーンに多大な影響を与えたエディは、右手でも弦を押さえるライトハンド奏法を習得し、ロックの技巧派ギターソロをポピュラー音楽の主流に押し上げた。素晴らしいプレーを事もなげにやっているかに見せたが、その陰には途方もない練習量と、バンド「ヴァン・ヘイレン」を成功に導いた献身があっ...