「香港デモ」の記事一覧

香港デモ強硬派、ある若者の告白「僕たちは自由を守るために悪魔になった」

<暴力と憎悪がエスカレートする香港を舞台に、デジタル世代の若者はいかに戦ったか――。本誌「香港の挽歌」特集より> 母親がキッチンで肉を切っている音が、ケンを耐え難い場所に引き戻す。人間の頭蓋骨。暗い通路。悲鳴。血。香港警察が滅びるか、自分が滅びるかだ。 湯気の立つ海鮮料理の皿がアパートの狭い部屋の折り畳みテーブルに置かれ、その音にケンは顔をしかめる。「さあ、熱いうちに食べて!」母親は一人息子の顔を見つめ、しわが刻まれた顔を緩ませる。 ケンは吐き気をこらえて料理を飲み込み、しゃべり、笑う。せめて食べ終...

香港の挽歌 もう誰も共産党を止められないのか

<国家安全法の導入で破綻への秒読みが始まった、自由都市・香港の繁栄と一国二制度──次のターゲットはどこか? 本誌「香港の挽歌」特集より> 今年の6月4日、香港のビクトリア公園にはほとんど人影がなかった。昨年とは大違い。一昨年やそれ以前にも、こんな光景はなかった。 30年という歳月のせいではない。1989年のこの日に北京の天安門広場で民主化を求める無数の人々が中国共産党の手で虐殺されて以来、香港市民は毎年、この公園に集まって抗議の意思を表してきた。 中国側は、あの事件を何としても歴史から抹殺したい。そ...

香港市民、民主化デモへの支持が3カ月前より減少 国家安全法案には過半数以上が反対

26日に公表された世論調査によると、ここ1年香港で続く民主化デモへの支持が3カ月前より減少していることが明らかになった。 調査はロイターが香港民意研究所(PORI)に依頼し、6月15─18日に実施した。 香港では昨年6月、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をきっかけに、大規模な抗議デモが起きた。同改正案はその後撤回されたが、民主化を求める動きは人々の間で広がり、反政府デモが数カ月続き、デモ参加者が警官隊と衝突するなどの混乱が起きた。 抗議デモはいったん収まっていたが、中国政府...

台湾、移住希望の香港人受け入れ窓口を7月に開設 就業や就学など支援

台湾で対中政策を担当する大陸委員会は18日、台湾に移住を希望する香港人を受け入れるため、専門窓口を7月1日付で開設すると明らかにした。 中国が「香港国家安全法」の制定を決め、香港への統制を強める見通しとなったことから、香港から台湾への移住を希望する人が増えている。台湾の蔡英文総統は先月、香港人の移住を支援すると表明していた。 専門窓口は、移民、労働、および、学生ビザの取得を支援するなど、香港人の受け入れ体制を拡充するほか、台湾が民主主義と自由、人権を支持する姿勢を示す役割も果たすという。[ロイター]...

香港、民主化求めるデモで53人逮捕 逃亡犯条例の抗議集会から1年 

「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模デモから1年を迎えた香港で9日夜、数百人が民主化を求めるデモを実施し、53人が逮捕された。 香港警察が10日明らかにした。デモ隊は香港中心部の道路を封鎖。警察は催涙スプレーを発射して、デモ隊を解散させた。 中国政府は「香港国家安全法」を制定する方針を示しており、香港では緊張が高まっている。 警察によると、男性36人・女性17人が不正な集会や無許可の集会に参加した容疑などで逮捕された。香港では、新型コロナウイルス対策を理由に8人を超える集会を禁止している。 民主派は...

中国高官「香港の振る舞いが2047年以降の自治度合い決める」

中国政府の高官は8日、英国から香港が返還された際に結んだ、香港の高度な自治を50年間維持するとの約束が2047年に失効した後にどの程度の自治を認めるかは、それまでの期間における香港の振る舞いによって決まるとの認識を示唆した。 香港は1997年の英国からの返還後に適用された一国二制度の下で、中国本土とは異なる権利や自由を少なくとも50年間保障された。ただ、香港の市民の多くは高度な自治や国際貿易・金融センターとしての地位が中国政府によって脅かされていると懸念しており、同政府による香港国家安全法導入方針を...

若者は資格なし? 英国民になれる香港人の条件とは

<中国政府による強権的な国家安全法の適用で揺れる香港住民に、英首相が市民権の大盤振る舞いを示唆。保守派や専門家もこれを歓迎しているが、その実態は一筋縄では行かない> 中国政府が香港を「本土並み」に扱う気なら、イギリスは香港人に「本国人並み」の待遇を与えようじゃないか。 本土の強権的な「国家安全法」を香港にも適用するという中国側の一方的な決定を受け、猛反発する香港人への共感と連帯の証しとして、ボリス・ジョンソン英首相は英国史上「最大級のビザ制度改革」を打ち出した。海外在住英国民(BNO)の資格を有する...

中国公安部、香港警察を「全力で指導・支援」すると表明

中国全国人民代表大会(全人代)が28日に「香港国家安全法」の導入を決定したことを受け、中国公安部は同日、香港警察を「指導・支援」すると表明した。 公安部は声明で「暴力阻止と秩序維持に向け、香港警察を全力で指導・支援する」と表明した。 香港警察は中国政府から独立した組織で、公安部は香港における法執行力を持たない。 香港国家安全法は、香港での分離独立や政権転覆、テロリズム、外国からの介入を阻止することを目的とする。同法の詳細は数週間内に策定され、9月までに成立する見込み。 同法では、中国政府が香港に情報...

中国の香港国家安全法は「自由や自治抑圧」 英米など4カ国が共同声明

中国全国人民代表大会(全人代)が「香港国家安全法」の導入を決定したことを受け、英、米、オーストラリア、カナダの4カ国は28日、国家安全法制が香港の自由を脅かすほか、1984年の香港返還協定に違反するとして、中国の対応を非難する共同声明を発表した。 声明では、中国が「これまで自由のとりでとして繁栄してきた」香港に国家安全法制を導入する決定を下したことを「深く憂慮」すると表明。新法制は「香港市民の自由を抑圧し、香港の繁栄を築いた自治や制度を著しく損なう」ほか、香港の高度の自治を明記した、法的拘束力を伴う...

台湾・蔡英文「香港の活動家に人道援助提供する計画策定する」

台湾の蔡英文総統は27日、香港で民主化を求めるデモに関与している人々に人道援助を提供するための計画を策定すると表明した。 中国が「香港国家安全法」を制定する方針を明らかにして以降、香港ではこれに反対する抗議デモが続き、米国、英国、オーストラリアやカナダなどが、香港の自治が脅かされるとして懸念を示している。 蔡総統は記者団に対し、「香港からの友人に人道援助を提供する行動計画を提案する」と述べ、「われわれは、民主主義と自由を求める香港の人々の決意を支持し続ける」と語った。 蔡総統は計画の詳細やタイミング...