「香港デモ」の記事一覧

【香港人の今5】「香港人には3種類しかいない。順民、暴民と移民だ」18歳女子大学生

<香港の状況は絶望的に悪化している。11月23日には民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)らが収監された。香港人は今、何を思い、どう反抗しているのか。16人の本音と素顔を伝える(5)> 勇武派の抗議者 大学生・盈(18) 2019年に高校生だった盈(イェン)は、平和的なデモから抗議活動に参加し始めた。 6月12日、逃亡犯条例の成立を阻止するためデモ隊が立法会前に集まったとき、彼女は初めて催涙ガスに追われ、恐怖で泣き出した。涙には素手同然の市民を追い詰める警察への怒りも混ざり、この気持ちに背中を押されて...

【香港人の今4】「政権が見たいのは、こういう自己検閲だ」38歳新聞記者

<香港の状況は絶望的に悪化している。11月23日には民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)らが収監された。香港人は今、何を思い、どう反抗しているのか。16人の本音と素顔を伝える(4)> 新聞記者 梁嘉麗(38) 今年8月10日、中国に批判的な日刊紙、蘋果日報(アップル・デイリー)の創業者・黎智英(ジミー・ライ)が香港国家安全維持法違反の疑いで逮捕され、捜査のため警察官が本社ビルに乗り込んできた。 その時、同紙記者の梁嘉麗(シャーリー・リョン)は会社におらず、同僚のライブ中継で状況を把握するしかなかった...

【香港人の今3】「中国製でないほうが、品質がよくて安い」・「黄色経済圏」支持者

<香港の状況は絶望的に悪化している。11月23日には民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)らが収監された。香港人は今、何を思い、どう反抗しているのか。16人の本音と素顔を伝える(3)> 「黄色経済圏」支持者 Rob(41)& Laura(36) 「和理非(平和・理性・非暴力)」派を自称する2人は、よく逃亡犯条例改正案反対デモに姿を見せた。今年になって街で警察に捕まるリスクが高まるようになり、安全な範囲で政治的信念を貫けるよう「黄色経済圏」だけで消費することにした。 黄色経済圏とは、民主化運動の支持者が...

【香港人の今2】「殴り殺す」と警察に脅された友人が、台湾密航に失敗した・20歳勇武派

<香港の状況は絶望的に悪化している。11月23日には民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)らが収監された。香港人は今、何を思い、どう反抗しているのか。16人の本音と素顔を伝える(2)> 勇武派の抗議者 Edward(20) 2014年の雨傘運動の時、まだ中学2年生だった。その年の9月、香港警察が近年の民主化デモでは初めて催涙ガスを使用した日に先輩と現場で催涙ガスを浴び、そこから社会運動への関心が芽生えた。 5年後の2019年、平和なデモから道路封鎖や火炎瓶投げまで、あらゆることをした。先日、台湾への密...

【香港人の今1】「攬炒(死なばもろとも)」を世界に知らしめた・27歳国際工作組織創設者

<香港の状況は絶望的に悪化している。11月23日には民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)、周庭(アグネス・チョウ)らが収監された。だが、香港人の目に現状はただの暗闇とは映らない。彼ら香港人は今、何を思い、どう反抗しているのか。16人の本音と素顔を伝える(1)> 昨年6月に逃亡犯条例改正案への大規模デモが始まって以来、今年10月末までに香港では1万144人が逮捕され、2285人が起訴された。今年6月末には香港国家安全維持法が施行。状況は絶望的に悪化しているが、香港人の目に現状はただの暗闇とは映らな...

暗黒の香港から台湾への脱出者が急増中 日本など近隣諸国にも

<移住希望者は過去最大に達し、産業界や大学で働く専門職のほか、会計士や弁護士、ジャーナリスト、公務員なども> 中国が今年6月30日に香港国家安全維持法を施行して以降、締め付けが強まる香港から台湾への移住を希望する人の数が過去最大に達している。 アメリカ最多の発行部数を持つ中国語新聞・世界日報によると、台湾への移住希望者には産業界や大学で働く専門職のほか、会計士や弁護士、ジャーナリスト、香港政府の公務員なども含まれている。 香港にある台湾の在外代表部、台北経済文化代表処や現地の入国管理局の情報を見ると...

香港デモ強硬派、ある若者の告白「僕たちは自由を守るために悪魔になった」

<暴力と憎悪がエスカレートする香港を舞台に、デジタル世代の若者はいかに戦ったか――。本誌「香港の挽歌」特集より> 母親がキッチンで肉を切っている音が、ケンを耐え難い場所に引き戻す。人間の頭蓋骨。暗い通路。悲鳴。血。香港警察が滅びるか、自分が滅びるかだ。 湯気の立つ海鮮料理の皿がアパートの狭い部屋の折り畳みテーブルに置かれ、その音にケンは顔をしかめる。「さあ、熱いうちに食べて!」母親は一人息子の顔を見つめ、しわが刻まれた顔を緩ませる。 ケンは吐き気をこらえて料理を飲み込み、しゃべり、笑う。せめて食べ終...

香港の挽歌 もう誰も共産党を止められないのか

<国家安全法の導入で破綻への秒読みが始まった、自由都市・香港の繁栄と一国二制度──次のターゲットはどこか? 本誌「香港の挽歌」特集より> 今年の6月4日、香港のビクトリア公園にはほとんど人影がなかった。昨年とは大違い。一昨年やそれ以前にも、こんな光景はなかった。 30年という歳月のせいではない。1989年のこの日に北京の天安門広場で民主化を求める無数の人々が中国共産党の手で虐殺されて以来、香港市民は毎年、この公園に集まって抗議の意思を表してきた。 中国側は、あの事件を何としても歴史から抹殺したい。そ...

香港市民、民主化デモへの支持が3カ月前より減少 国家安全法案には過半数以上が反対

26日に公表された世論調査によると、ここ1年香港で続く民主化デモへの支持が3カ月前より減少していることが明らかになった。 調査はロイターが香港民意研究所(PORI)に依頼し、6月15─18日に実施した。 香港では昨年6月、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をきっかけに、大規模な抗議デモが起きた。同改正案はその後撤回されたが、民主化を求める動きは人々の間で広がり、反政府デモが数カ月続き、デモ参加者が警官隊と衝突するなどの混乱が起きた。 抗議デモはいったん収まっていたが、中国政府...

台湾、移住希望の香港人受け入れ窓口を7月に開設 就業や就学など支援

台湾で対中政策を担当する大陸委員会は18日、台湾に移住を希望する香港人を受け入れるため、専門窓口を7月1日付で開設すると明らかにした。 中国が「香港国家安全法」の制定を決め、香港への統制を強める見通しとなったことから、香港から台湾への移住を希望する人が増えている。台湾の蔡英文総統は先月、香港人の移住を支援すると表明していた。 専門窓口は、移民、労働、および、学生ビザの取得を支援するなど、香港人の受け入れ体制を拡充するほか、台湾が民主主義と自由、人権を支持する姿勢を示す役割も果たすという。[ロイター]...