「高齢化」の記事一覧

人口激減と超高齢化……2020年代以降の日本を待ち受ける未曽有の大変化

<40年後の日本は、5人に2人が高齢者で、毎年人口が100万人近く減る社会になる> 総務省統計局は毎年、『日本統計年鑑』という資料を出している。あらゆる分野の統計が網羅された公的な総合統計書だ。 この資料の「人口」という章を見ると、過去から現在までの日本の人口の長期推移が出ている。これによると、20世紀初頭の1900年(明治33)年の人口は4385万人で、現在の3分の1ほどしかなかった。しかし翌年は4436万人、その翌年は4496万人と右上がりに増加し、戦前期は毎年、人口が50~70万人ほど増えてい...

今改めて問う、日本独自の概念である「生きがい」って何?

<健康を維持するには運動や食事に気をつけるばかりでなく、心を元気にしてくれる楽しみを持つことも不可欠> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2020年11月26日付)からの転載です。 Q1. 人生を"より良く"生きていく上で、「生きがい」は必要だと思います。ただ、改めて考えると生きがいとは何でしょうか? ■"生きがい"の概念は多様 一般に"生きがい"とは、「生きるはりあい」、あるいは「しあわせを感じるもの」、「生きる価値や経験を実現できるもの」と考えられています1。ただ、概念は非常に曖昧で必ず...

健康長寿の新たな敵「フレイル」「オーラル・フレイル」とは

<メタボと同じく怖い身体のフレイル(虚弱)化を防ぐには、食事や運動に気を配るだけではなく、社会との接点を保ち精神の張りを失わないことが重要。コロナ禍の巣ごもりでも、特に高齢者には注意が必要だ> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2020年11月26日付)からの転載です。 Q1. 健康で長生きするには、「フレイル」の予防が大事と聞きます。そのフレイルとは一体どのようなことですか? ■中年期をすぎたら"フレイル"予防が大事! 健康を維持していくために大事なことは様々あります。食事(栄養)や運動に...

健康寿命の延伸とは──マイナス面への配慮も必要

<従来の平均寿命は必ずしも高齢者の生活の質を反映していないという理由から健康寿命という指標が使われ始めたが、障害のある人の生きにくさを助長する危険性などにも留意すべきだ> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2020年12月8日付)からの転載です。 人口の高齢化が進む中、「健康寿命」を伸ばす必要性が論じられている。健康寿命とは一般的に「医療・介護が必要のない状態」を指しており、平均寿命だけでは、高齢者の生活・健康状態や生活の質(QOL)を把握しにくいため、こうした指標が用いられるようになった。...

単身高齢者が賃貸物件を借りやすくする対策が不可欠な理由

<アパートなどの借家に住む単身高齢者の割合は全国で3割を超え、都市部の東京23区では約半数にもなる> 人口の高齢化が進んでいるが、年金等の社会保障だけではなく、住まいの問題も懸念される。世帯の3割は借家住まいで、高齢になると賃貸を借りにくくなる。独り身の場合は特にそうだ。 孤独死ともなれば家主はたまらない。特殊清掃の費用がかさみ、次の入居者に貸し出す際は家賃を大幅に下げなければならない。家賃滞納に業を煮やして明け渡しの裁判に勝っても、歩くのもままならない老人を追い出すわけにもいかない。外に放り出した...

菅義偉、原点は秋田県湯沢のいちごの集落 高齢化する地方の縮図

気温が上がってきた夏の昼どき、街の中心部にある商店街は半分以上の店がシャッターを下ろしている。通りに人影はほとんどなく、たまに見かける通行人はみんな高齢者だ。 百貨店の大きなビルは、耐震基準に合わずに使われなくなったが取り壊すにもコストがかかるため放置されている。駅からほど近い、「I LOVE YUZAWA(湯沢が大好き)」と壁面に書かれた建物にも人は見当たらない。 東京から480キロ離れた秋田県湯沢市は、次期首相の座が近づく菅義偉官房長官(71歳)の故郷だ。菅氏が生まれ育った秋ノ宮の集落は住民の半...

人手不足に新型コロナが追い打ち 医療現場同様に疲弊する日本の介護現場

新型コロナウイルスの感染拡大で崩壊の危機に瀕しているのは、患者の救命に追われる医療現場だけではない。高齢化が進む日本では、介護現場も人材がひっ迫して飽和状態に陥ろうとしている。 ロイターはこのほど、日本の介護施設関係者10人以上に話を聞いた。そこから浮かび上がってきたのは、子どもの休校で出勤できない職員が増えたり、予定していた外国人スタッフの来日が中止になるなどし、入居者に十分なケアを提供できなくなりつつある現場の苦悩だった。 27歳の女性職員が働く東京のある特別養護老人ホームでは、おむつが汚れてい...