「LGBT」の記事一覧

アメリカでまた1つ、LGBTの歴史が動いた

6月15日、米連邦最高裁(写真)がまた1つ画期的な判決を下した。 トランスジェンダーや同性愛を理由にした解雇は性別に基づく雇用差別を禁じる公民権法に違反すると判断。職場におけるLGBTなど性的少数者の権利保護が明確になった。 2015年6月に最高裁が同性婚を合憲とする判決を下してから5年。 6月は世界中でレインボーフラッグがはためく「プライド月間」だ。 <2020年6月30日号掲載> 【話題の記事】 ・米シアトルで抗議デモ隊が「自治区」設立を宣言──軍の治安出動はあるか ・巨大クルーズ船の密室で横行...

米最高裁、性的マイノリティの雇用差別禁止を支持 同性婚合法に続く歴史的判断

米連邦最高裁判所は15日、性に基づく雇用差別を禁止している1964年公民権法第7編が、同性愛や心と体の性が一致しないトランスジェンダーの労働者の権利も保護しているとの判決を下した。 こうした問題を理由にニューヨーク州やジョージア州などで雇用主から解雇された3人が不当性を主張し、第7編の適用範囲を巡る最高裁の解釈に注目が集まっていた中で、同性愛者の結婚を合法とした2015年に続き、LGBTなどの性的少数者にとって画期的な判断が示された形だ。 最高裁判事のうち4人のリベラル派に加え、トランプ政権が17年...

「この貞淑な花嫁は……男だ」 イスラムの教え強いインドネシア、ベール越しのデートで初夜まで気付かず

<甘いひとときとなるはずの初夜が気まずい雰囲気に暗転、夫が新妻に不審を抱き始めた......> インドネシアの世界的観光地バリ島の東にある西ヌサテンガラ州ロンボク島は、国際レベルのビーチリゾートと素朴なインドネシアの田園風景が続く「隠れた観光地」あるいは「喧騒のバリ島を逃れた人を癒す島」として知られている。そのロンボク島西部のスンギギビーチのある西ロンボク県のジェロゴル村で6月2日、1組の夫婦がめでたく結婚式を挙げた。 新郎、新婦側の親戚、知人そして宗教関係者らが参列した結婚式も無事終わり、新婚夫婦...

中国・全人代、初の民法典を可決 同性カップルの居住権に「救いの手」

「不意打ちだった」──。ヒー・メイリさん(51)は、亡くなった同性の女性パートナーの義父母に警察署で面会したとき、パートナーと12年間一緒に暮らしたアパートの立ち退きを求められたと述懐する。 「自分は法に守られていないのだと痛感したのは、警察署でのあの瞬間だった」と、ロイターに語った。 死について口にすると死期が早まると信じていたパートナーのリー・シンさんは生前、遺書を書いておらず、不動産の所有権をはっきりと話題にすることもなかった。 2016年にリーさんが難病の全身性エリテマトーデスで亡くなると、...

ヨシダナギ、アフリカ少数民族の次は「ドラァグクイーン」の理由

<少数民族を撮影した色鮮やかな作品で知られる写真家、ヨシダナギ。このたび、ドラァグクイーンの写真集を発売した彼女はこう語る。「自分とちがう人ほど、かっこいい」> 初めて海外に行ったのは20歳のとき。初めて一眼レフを買ったのは21歳のとき。その後ヨシダナギは、単身アフリカへ渡り、独学で写真を学び、少数民族たちの写真を撮って、フォトグラファーになった。 当初は被写体である少数民族と同じ格好になって撮影するスタイルも注目されたが、アフリカをはじめ世界中の少数民族を撮影した彼女の作品は、鮮やかな色彩にあふれ...

韓国クラスター発生の梨泰院、BTSメンバーら芸能人も 感染者追跡の陰で性的マイノリティへの差別も

<規制緩和と同時にクラスターが発生したソウルの繁華街。だが問題は感染だけではなかった> 今Netflixで世界配信され、各国で人気を集めている韓国ドラマ『梨泰院クラス』。このドラマでソウルにある繁華街梨泰院の存在や雰囲気を初めて知った人もいただろう。 しかし、今や「梨泰院」というとクラブなどで新型コロナウイルスのクラスターが発生した繁華街、というイメージが付いてしまった。また現地韓国では梨泰院に遊びに行っていた芸能人への批判やセクシャルマイノリティへの差別問題にまで発展する事態となっている。 新型コ...