「NASA」の記事一覧

人工知能を用いて月のクレーター内部の永久影をより鮮明にとらえる

<年中太陽光がまったく当たらない月のクレーター「永久影」をAIを用いて分析する手法が開発された> 月の極域では、クレーターへの太陽光の入射角が非常に浅く、クレーターの底部などに年中太陽光がまったく当たらない「永久影」がある。 永久影は極低温であることから、彗星や小惑星の衝突、火山噴火によるガス放出、月面と太陽風との相互作用などによって生成された氷水が長年にわたり残されてきた可能性があると考えられている。 氷水調査のため、永久影のあるクレーターは重要なポイント アメリカ航空宇宙局(NASA)では、20...

NASAが火星生活の模擬実験の参加者を募集

<1年間にわたって仮想火星居住環境で活動を行う「乗組員」に求められる資質は> 米NASAが、火星での生活を想定した1年間の模擬実験に参加する希望者を募集している。 このミッションは、3回にわたるCHAPEA(乗組員の健康およびパフォーマンス探査研究)の第1弾で、開始は2022年秋を予定している。 各ミッションに参加する乗組員は4人。この4人が、テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センター内にある仮想火星居住環境「マーズ・デューン・アルファ」で一緒に生活および活動を行う。ここは建設用3Dプリント専門...

インド洋覆う光のカーテン 国際宇宙ステーションから届いた「南極オーロラ」極上写真

<不気味な緑色から鮮やかな紫まで──NASAが公開した至高のオーロラ写真集> NASAは、「オーロラ・オーストラリス」と呼ばれる南極光のうっとりするような写真を公開した。 この写真は、アジアと南極の間に広がるインド洋南部の上空約270マイルを周回する国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたものだ。2日にNASAジョンソン宇宙センターが発表した。 不気味な緑色から鮮やかな紫まで、極光はさまざまな色に輝いている。その上には、何光年も先に輝く膨大な数の星が確認できる。 写真を紹介した国際宇宙ステーショ...

火星の深部構造が探査機インサイトからのデータで判明 予想より薄い地殻と巨大なコア

<困難続きだった探査プロジェクトが、ついに著しい成果を挙げた> NASAが2018年に火星に送り込んだ「インサイト(InSight)」は、火星の1点に留まる定置型の探査機だ。ここ2〜3年ほど火星の平原で、孤独に地震を「聞き」続けてきた。このほど地上の研究者たちがそのデータをもとに、火星の内部構造を推定することに成功した。 NASAがこのほど発表したニュースリリースによると、地殻は予想されていたよりも随分と薄いようだ。現在のところ、厚さ20キロと37キロの2つの可能性が提示されている。その層を抜けると...

太陽圏の境界を三次元でマップ化することに世界で初めて成功

<太陽圏観測衛星IBEXは、太陽系と星間宇宙との境界付近の地図の作成を目的として2008年に打ち上げられていたが、太陽圏の境界を三次元でマップ化することに成功した> 太陽圏(ヘリオスフィア)とは、太陽から吹き出す極めて高温で電離した粒子「太陽風」で生成される太陽系の周囲の泡であり、有害な星間放射から地球を守る役割を担っている。 太陽風は星間物質と相互作用すると減速しはじめる。この地点を「末端衝撃波面」といい、低速度の太陽風と星間物質が混じり合う領域「ヘリオシース」を経て、太陽風と星間物質との圧力が均...

NASAが40年ぶりの金星ミッションへ 気候変動で何が起きるのかを探る

<2つの惑星探査ミッションが始動。地球とほぼ同時期に誕生しながら高温と硫酸の惑星となった、金星の謎を解き明かせるか> NASAはこのほど、金星探査プロジェクト2つを同時に発表した。1978年のパイオニア・ヴィーナス計画以来およそ42年ぶりの金星探査機として、2030年度の打ち上げを目指している。プロジェクトはそれぞれ、比較的低予算での惑星探査を想定したコンペ「ディスカバリー2019」から選定されたものだ。低予算とはいえ、NASAはそれぞれに約10億ドルを投じる。 選定されたミッションの1つ目は「DA...

宇宙ゴミが国際宇宙ステーションのロボットアームに衝突

<増加するいっぽうのスペースデブリ。国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されているロボットアームにスペースデブリが衝突した痕跡が見つかった> 1957年に世界初の人工衛星「スプートニク1号」が打ち上げられて以降、これまでに約1万1670個の衛星が地球周回軌道に送り込まれ、特定のミッションを行うことなく軌道を浮遊する「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」が増加している。 欧州宇宙機関(ESA)によると、2021年5月20日時点で、その数は10センチ以上のものが3万4000個、1センチから10センチまでのものが...

火星着陸の偉業に汚点?中国が公開した着陸動画がNASAにそっくり!

<NASAが2011年に公開した「キュリオシティ」のCG動画にそっくりだと中国でネットが炎上> 5月15日、中国の火星探査車「祝融」を搭載した探査機「天問1号」が火星に着陸した。旧ソ連、アメリカに次ぐ3カ国目の着陸成功で、歴史的な偉業といえる。だが、中国の航空当局がその後公開した着陸の過程を示すCG動画が、米NASAの古い映像にそっくりだと物議を醸している。 中国の国営メディアが放送した2分間の動画には、着陸機が周回機から切り離され、機体を制御しながら火星の表面に着陸する様子など、幾つかの重要な瞬間...

ロケット危険視は「中国の知性に対する侮辱」と中国逆ギレ

<制御不能になったロケットの残骸が地表に落ちるかもしれなかった中国が、無事とわかった後になって「アメリカのあら探し」を批判> 中国の大型ロケット「長征5号B」が5月9日、制御不能のまま大気圏に再突入した。地表に落下して被害が出る恐れもあったため、アメリカの複数の科学者やNASAがこれに懸念を表明したことに、中国メディアが嚙みついた。 共産党機関紙「人民日報」系のタブロイド紙である「環球時報」は9日、ウェブサイトに掲載した論説で、長征5号Bの残骸が「特に危険」だと考えるのは「知性に対する侮辱も甚だしい...

ハッブル宇宙望遠鏡打ち上げから31周年、2万光年離れた大質量星の姿をとらえる

<ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げから31周年を記念し、太陽の100万倍も明るく、その質量は太陽質量の70倍のりゅうこつ座AG星の画像が公開された......> ハッブル宇宙望遠鏡(HST)は、1990年4月24日にスペースシャトル・ディスカバリーによって打ち上げられ、高度約340マイル(約547キロ)の軌道を周回する宇宙望遠鏡である。打ち上げから31年間で、18万1000回以上、地球を周回し、約4万8000個の天体を150万回以上にわたって観測してきた。 星雲が幅およそ5光年にわたり広がっている アメ...