「WHO」の記事一覧

中国がWHOに送り込んだプロパガンダ宣伝マン

<中国政府お墨付きのニュースキャスターが、流暢な英語を武器にWHO親善大使として中国の宣伝を堂々と発信中> オンライン上で開催されたWHO(世界保健機関)の年次総会は5月19日に閉幕したが、WHOのテドロス・アダノム事務局長は今こそ世界に説明しなければならない。WHOの活動や課題を人々に知らせる重要な役目を負い、スポーツや芸術分野の著名な人物が起用される「親善大使」の1人に、なぜ中国政府お墨付きのニュースキャスターがいるのか。この人物はWHO親善大使の肩書を利用して、中国の新型コロナウイルス対策を模...

WHO演説で習近平が誓ったコロナ後の「失地回復」

<年次総会の場を借りて習が猛アピールしたのは、失地回復の決意表明とダメージコントロールだった> 新型コロナウイルス感染症が、中国からヨーロッパ、アメリカを経て、中南米で猛威を振るうなか、WHO(世界保健機関)の年次総会が開かれた。5月18日の開会式を含め、2日間の短縮日程は、全てビデオ会議で進行。中国の習近平(シー・チンピン)国家主席が登場したのは、その開会式でのことだ。 その演説を読み解くと、中国の防衛線と弱点、そして今後何に重点を置くつもりなのかが見えてくる。 中国が今、何よりも力を入れているの...

WHO、抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンの新型コロナ利用を検証 6月中旬までに結果公表

世界保健機関(WHO)は26日、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を新型コロナウイルス感染症治療に利用することについて、効果の有無を含めたデータ検証結果を6月中旬までに公表すると発表した。 WHOは声明で「データ安全検査委員会がエビデンスの検証を終え次第、ヒドロキシクロロキン利用の功罪についての最終評価を公表する」とした。 WHOのテドロス事務局長は25日、ヒドロキシクロロキンを新型ウイルス感染症治療に利用する試験について、データの検証が終わるまで一時停止したことを明らかにしている。 ヒドロキシク...

WHO、トランプが服用した抗マラリア薬の新型コロナ治試を一時停止 安全データ検証へ

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は25日、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を新型コロナウイルス感染症治療に利用する試験について、安全検査委員会がデータの検証を終えるまで、一時停止したことを明らかにした。 ヒドロキシクロロキンを巡っては、トランプ米大統領が新型ウイルス感染への予防薬として服用していたことを明らかにしたほか、ブラジルが感染者に投与する際のガイドラインを更新し、より広範な利用を承認するなどしている。 ただ医学誌ランセットは、ヒドロキシクロロキンが患者の死亡リスク増大と関連がある...

米中どちらに軍配?WHO総会で習近平スピーチ、トランプ警告書簡

18日、WHO総会オンライン会議で習近平がスピーチしWHOの調査を承諾し、2年間で20億ドル拠出するとしたのに対して、トランプはWHOが30日以内に中国寄りを改善しなければ拠出金を停止し脱退する可能性を示唆した。 習近平のスピーチのために関係国首脳に声掛け これまでWHO総会に関係国首脳がスピーチをするという例はあまり見られない。 しかし今年は習近平のスピーチを可能ならしめるために、敢えて関係国首脳にビデオメッセージの形で開会の挨拶を冒頭に盛り込んだとしか解釈できない。 開会の辞を述べたのは順番に以...

ワクチンができてもパンデミックが終わらない理由

<他国より先にワクチンを手に入れようと画策する自国第一主義は、新型コロナウイルスの思う壺> 新型コロナウイルスとの戦いでは、現在100を超えるワクチンの臨床試験が始まっている。これほどの規模で研究開発が進むのは前代未聞のことで、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が経済と社会に及ぼした混乱の大きさを物語る。 ワクチン実用化の時期はまだ見通せない。多くの専門家は開発には1年半掛かるとみているが、来年初めには接種を開始できるとの見方もある。 ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、5月21日...

批判覚悟で中国を称賛 WHO事務局長テドロス・アダノムの苦悩と思惑

1月末、慌ただしい北京訪問からスイスのジュネーブに戻った世界保健機構(WHO)のテドロス事務局長は、中国指導部による新型コロナウイルスへの初期対応をはっきり称賛したいと考えていた。だが、当時の状況を知る関係者によると、テドロス氏は複数の側近からトーンを落とすべきだと進言された。 習近平国家主席らと会談したテドロス氏は、インフルエンザに似た感染症に関する彼らの知識や、封じ込めに向けた取り組みに感銘を受けた。だがこの時点で、すでに中国では新型コロナウイルスで多数の死者が発生し、国外へも拡散し始めていた。...

中国、世界保健総会の新型コロナ調査決議案に激怒「オーストラリアの主張はジョーク」

在豪中国大使館は、新型コロナウイルスに関する調査を求める世界保健総会(WHA)の決議案が、オーストラリアによる国際調査呼び掛けの正当性を裏付けているとの同国の主張は「ジョークでしかない」と批判した。 同大使館の報道官は電子メールの声明で「WHAで採択されるCOVID─19(新型コロナウイルス感染症)に関する決議案は、オーストラリアの独立した国際調査の呼び掛けとは全く異なる」と指摘。「WHAの決議案がオーストラリアの呼び掛けの正当性を裏付けていると主張することはジョークでしかない」と一蹴した。 WHA...

トランプ、WHOに警告「大幅改善なければ資金拠出停止の恒久化や加盟見直し」

トランプ米大統領は18日、米国は世界保健機関(WHO)への資金拠出停止を恒久化し、加盟を見直す可能性があると警告した。 トランプ氏はWHOのテドロス事務局長に宛てた書簡をツイッターに投稿。その中で「WHOが今後30日以内に大幅な改善にコミットしなければ、米国は資金拠出の一時停止を恒久化し、WHOの加盟も見直す」と述べた。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・「新型ウイルスは実験室で生まれた可能性もある」とする論文が登...

WHO総会への台湾不参加、非常に残念 地理的空白作るべきでない=菅官房長官

菅義偉官房長官は19日の閣議後会見で、昨日から始まった世界保健機関(WHO)総会への台湾のオブザーバー参加が認められなかったことについて、非常に残念との認識を示し、地理的な空白をつくるべきではないとの見解を表明した。 年次総会への台湾の参加については、日米独などが支持、台湾当局も新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めた経験を共有することの必要性を訴えていた。ただ、中国政府は台湾の参加に「強烈な不満」を示していた。 今回の総会ではコロナウイルスへの対応について検証を求める決議案が欧州連合(EU)の主導...