「人権問題」の記事一覧

ロレアルなど世界の化粧品会社「美白」表現取りやめ 人種差別問題の高まりで

世界最大の化粧品会社、仏ロレアルの報道官は26日、スキンケア製品から「白」や「色白」「明るい」の文言を外すと述べた。ソーシャルメディアで批判の声が高まる中、英日用品のユニリーバも前日に同様の措置を取った。 ロレアルとユニリーバは、色白が好まれるアジアやアフリカ、カリブ海諸国の多くで使われているホワイトニングクリーム市場で大きなシェアを占めている。 特にユニリーバは「フェア&ラブリー(Fair&Lovely)」のブランド名が非難の的となった。米国で黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警官に首を圧迫されて...

奴隷貿易と保険会社 ─ 英国が向き合う人種差別の歴史

黒人男性ジョージ・フロイドさんが米ミネアポリスで白人警官に暴行され、死亡した事件をきっかけに、人種差別を巡る歴史が世界的に見直されている。その中で英国は、自国の保険会社が奴隷貿易で担った過去に向き合っている。 英国は何世紀にもわたり、世界貿易を金融面から支えてきた。貿易保険もその1つで、世界的な保険市場である英ロイズ保険組合(ロイズ・オブ・ロンドン)は18日、18━19世紀に大西洋をまたいで行われた奴隷貿易における「恥ずべき」役割について謝罪した。 15世紀から19世紀にかけ、約1700万人のアフリ...

アメリカでまた1つ、LGBTの歴史が動いた

6月15日、米連邦最高裁(写真)がまた1つ画期的な判決を下した。 トランスジェンダーや同性愛を理由にした解雇は性別に基づく雇用差別を禁じる公民権法に違反すると判断。職場におけるLGBTなど性的少数者の権利保護が明確になった。 2015年6月に最高裁が同性婚を合憲とする判決を下してから5年。 6月は世界中でレインボーフラッグがはためく「プライド月間」だ。 <2020年6月30日号掲載> 【話題の記事】 ・米シアトルで抗議デモ隊が「自治区」設立を宣言──軍の治安出動はあるか ・巨大クルーズ船の密室で横行...

台湾、移住希望の香港人受け入れ窓口を7月に開設 就業や就学など支援

台湾で対中政策を担当する大陸委員会は18日、台湾に移住を希望する香港人を受け入れるため、専門窓口を7月1日付で開設すると明らかにした。 中国が「香港国家安全法」の制定を決め、香港への統制を強める見通しとなったことから、香港から台湾への移住を希望する人が増えている。台湾の蔡英文総統は先月、香港人の移住を支援すると表明していた。 専門窓口は、移民、労働、および、学生ビザの取得を支援するなど、香港人の受け入れ体制を拡充するほか、台湾が民主主義と自由、人権を支持する姿勢を示す役割も果たすという。[ロイター]...

「他国に厳しく自国に甘い」人権軽視大国アメリカよ、今こそ変わるとき

<「Black Lives Matter」をスローガンとする抗議デモが求めるのは、他国の人権侵害にはうるさいが国内の人種差別を放置してきたこの国の「例外」が終わること> アメリカは建国以来、自らを「丘の上の光り輝く町」になぞらえてきた。自由と解放の精神に満ち、他の国の模範となる国という意味合いだ。 アメリカ史に照らせば、全くの神話でしかない。とりわけ今は、それがよく分かる。 黒人を死に至らしめても罪に問われないケースがなくならず、国民生活のあらゆる場面で構造的な人種差別がはびこる現状。「ブラック・ラ...

米最高裁、性的マイノリティの雇用差別禁止を支持 同性婚合法に続く歴史的判断

米連邦最高裁判所は15日、性に基づく雇用差別を禁止している1964年公民権法第7編が、同性愛や心と体の性が一致しないトランスジェンダーの労働者の権利も保護しているとの判決を下した。 こうした問題を理由にニューヨーク州やジョージア州などで雇用主から解雇された3人が不当性を主張し、第7編の適用範囲を巡る最高裁の解釈に注目が集まっていた中で、同性愛者の結婚を合法とした2015年に続き、LGBTなどの性的少数者にとって画期的な判断が示された形だ。 最高裁判事のうち4人のリベラル派に加え、トランプ政権が17年...

黒人暴行死事件の米ミネアポリス、市議会が警察解体の意向表明

米ミネソタ州ミネアポリス市議会の過半数の議員は同市警察を段階的に解体し、治安維持を図る新たな仕組みの創設を支持している。議員らが明らかにした。同市の白人警官の暴行で黒人男性が死亡した事件への抗議活動が影響した。 市議会のジェレマイア・エリス議員はツイッターへの投稿で「われわれはミネアポリス市警察を解体する」と表明。「解体後に再び合体することはせず、治安と緊急対応へのアプローチを徹底的に見直す」とした。 黒人男性のジョージ・フロイドさんがミネアポリスの警官に首を押さえつけられて死亡した事件を撮影した動...

米政権の人権抑圧を見た西欧諸国は、アメリカに対する幻想を捨てた

<報道の自由や平和的に抗議する権利を尊重せよと長年、他国に説いてきたアメリカはどこに行ったのか。長年抱いてきた不信が、抗議デモを暴力で蹴散らし、ホワイトハウスを高い塀で囲ったこの一週間で確かな幻滅に変わった> ドイツのアンゲラ・メルケル首相は先日、ドナルド・トランプ米大統領が6月末の開催を目指していたG7(主要7カ国)首脳会議への出席を辞退。イギリスのボリス・ジョンソン首相は、ロシアをG7に復帰させるというトランプの提案を拒絶した。これらのケースはいずれも、欧州の同盟国や友好国がいかにアメリカに幻滅...

中国・全人代、初の民法典を可決 同性カップルの居住権に「救いの手」

「不意打ちだった」──。ヒー・メイリさん(51)は、亡くなった同性の女性パートナーの義父母に警察署で面会したとき、パートナーと12年間一緒に暮らしたアパートの立ち退きを求められたと述懐する。 「自分は法に守られていないのだと痛感したのは、警察署でのあの瞬間だった」と、ロイターに語った。 死について口にすると死期が早まると信じていたパートナーのリー・シンさんは生前、遺書を書いておらず、不動産の所有権をはっきりと話題にすることもなかった。 2016年にリーさんが難病の全身性エリテマトーデスで亡くなると、...

天安門事件から31年 大規模集会禁止の香港で追悼行事

中国の民主化運動が武力弾圧された1989年の天安門事件から31年を迎えた4日、香港で追悼行事が行われた。新型コロナウイルス感染を理由に大規模集会が禁止されているにもかかわらず、大勢の市民が街頭でろうそくを灯し、黙とうをささげた。 ブレンダ・ホイさん(24)は「6月4日を決して忘れない」と書かれた電光傘を手にしながら「これが最後の行事になりはしないか心配だが、6月4日の事件はいつまでも香港市民の記憶に残るだろう」と語った。 こうした中、数百人が集まっていた九竜半島側の旺角(モンコック)地区では、一部の...