「人種問題」の記事一覧

寝室に踏み込んだ警官3人が黒人女性を撃ち殺しても、誰も殺人罪に問われない不正義

<公正な裁きを求める市民の声に押され、大陪審は「無謀な危険行為」の容疑での起訴を決定> 救急救命士として働く26歳の黒人女性ブレオナ・テイラーがケンタッキー州ルイビルの自宅アパートで恋人と就寝中、「ノックなし」の家宅捜査を認める令状を持った警官が部屋に踏み込み、恋人と警官の撃ち合いのなかでテイラーが死亡する悲劇が起きたのは今年3月。それから半年余り経った今、家宅捜査に加わった元警官のブレット・ハンキソンは殺人罪ではなく、第1級の「無謀な危険行為」で起訴されることになった。 アメリカの司法制度では、検...

Siriが「テロリストは警官」と返答、アップルに怒りの声

<アメリカで警察による暴力が問題視され各地で抗議デモが続くなかの「誤作動」に批判の声があがっている> アップルの音声アシスタントSiri(シリ)に「テロリストはどこにいるの?」と聞いたら、警察署のリストを表示した――まるで警察官はテロリストだと言わんばかりだ。「こんなアルゴリズムを容認するアップルはひどすぎる」と怒るユーザーの動画がツイッター上に複数出回り、アップルに批判が寄せられている。 アメリカの複数の州と、さらにはオーストラリアでも、複数のユーザーが同じような経験をしたと報告している。 しかし...

バイデン「暴力行為で遺族の名誉を傷つけるべきでない」 黒人女性射殺の大陪審判断で

米民主党のバイデン前副大統領は23日、米ケンタッキー州で黒人女性が警官に撃たれ死亡した事件の大陪審判断を受けて抗議活動が広がっていることに関して、平和的な抗議活動を行うよう呼びかけた。 ケンタッキー州の最大都市ルイビルで今年3月、黒人女性のブリオナ・テイラーさん(26)が薬物事件の捜査に来た白人警官らに自宅で射殺された事件で、同州の大陪審は発砲に関与した警官3人のうち2人については正当防衛を認めて起訴せず、後に免職となったもう一人については発砲で隣の住人を危険にさらした罪で起訴する判断を下した。同州...

ファッション業界でも人種差別へボイコット 黒人デザイナー、イタリアの人種差別に挑む

両親がハイチ系とイタリア人の著名ファッションデザイナー、ステラ・ジーンさん(41)はこのほど、業界の人種差別に抗議し、今月開かれる「ミラノ・ファッション・ウイーク」への参加を辞退した。トムソン・ロイター財団のインタビューで彼女は、イタリアのファッション業界で人種差別の話題がタブーになっているのを最近目の当たりにしたと語った。 ジーンさんは著名デザイナー、ジョルジオ・アルマーニさんに重用された元モデルで、イタリアの権威あるファッション評議会に黒人として初めて起用された。「ステラジーン」ブランドは明るい...

大坂なおみ、全米オープン2度目の優勝 人種差別にも抗議、新スターとしての地位を確立

テニスの全米オープンでは12日、大坂なおみ(22)が同大会2回目の優勝を達成。コート内外での新たなスターとしての地位を確立させた。 大坂は2018年の同大会決勝では、セリーナ・ウィリアムズ(米国)を下して優勝。新型コロナウイルスの影響により無観客で行われた今大会の決勝では、ビクトリア・アザレンカ(31、ベラルーシ)との激闘の末、元世界ランク1位同士の対決を1─6、6─3、6─3で制した。 大坂は試合後、「私にとってとてもタフな試合だった」とコメント。「昔から見ていた選手と対戦できてうれしかったし、と...

パンデミック後には大規模な騒乱が起こる

<疫病の歴史によると、パンデミックの後にはまともな抗議運動が力を失い、時の権力を揺るがすような騒乱が起こることが多い。その因果関係は?> 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が終息すれば、世界各地で再び社会不安が高まる可能性がある──2人の研究者がこう警告し、3つの理由を挙げて説明した。 イタリアにあるボッコーニ大学のマッシモ・モレッリ教授(政治科学)とフェラーラ大学のロベルト・チェンソロ教授(経済学・経営学)は、学術誌「ピース・エコノミクス、ピース・サイエンス・アンド・パブリック・ポリ...

拡大する米国の白人至上主義 権利運動と同時に不寛容が高まる現実

米国では今、黒人女性が初めて2大政党の将来の有力な大統領候補となる資格を手に入れ、人種の垣根を越えて「黒人の命は大事(BLM)」運動への支持が広がっている。だが同時に、白人至上主義者の団体がメンバー獲得や公共の場での活動に力を入れる光景も目にされる。 全ての人に同等の権利を保障するという理念を掲げてきた米国では、過去何十年もの間、この理念を支持する全国的な運動が展開される一方、その都度、一部から露骨な嫌悪が表明されるパターンが続いてきた、とロイターが取材した6人の学者や歴史家は話す。 つまり、マイノ...

トランプ vs バイデン 無党派層獲得で両極端の戦略

米大統領選候補者を正式指名する民主・共和両党の党大会は、トランプ大統領の指名受諾演説で幕を閉じた。両陣営とも11月3日の本選に向け、勝敗の鍵を握るほんのわずかな無党派・穏健派層の票を狙う姿勢を鮮明にしたが、最終盤戦に差し掛かってのこの戦略は極めて対照的だ。 トランプ氏は党大会で、テレビのリアリティー番組の元司会者としての才能をいかんなく発揮し、自身の新型コロナウイルス危機対応に失望して離れた支持者の奪還に努めた。27日夜には、民主党候補バイデン前副大統領が大統領になれば米国は「無法」状態になると悲惨...

米人種差別抗議デモでトランプ支持者を銃撃した容疑者、警察が射殺

米西部オレゴン州ポートランドで続く人種差別への抗議運動で参加者1人が銃撃を受けて死亡した事件で、容疑者の男が3日夜、警察に射殺された。 ニューヨーク・タイムズ紙が捜査関係者の話として報じた。 ポートランドの抗議デモでは、トランプ大統領の支持者で地元極右団体「パトリオット・プレイヤー」を支持していたアーロン・ダニエルソンさんが銃撃を受けて死亡した。 ダニエルソンさんを銃撃したマイケル・レイノール容疑者は3日公表されたバイス・ニュースとのインタビューで、自分と友人が刺されそうになったため、やむを得ず発砲...

NY州の警官7人が停職処分 3月に拘束した黒人男性の窒息死で

米ニューヨーク州ロチェスターで3月に警官に拘束され、数日後に窒息が原因で死亡した黒人男性をめぐり、7人の警官が3日、停職処分となった。最近公表された警官のボディーカメラの録画データで、拘束時に頭部にフードをかぶせられていたことが判明したのを受けた措置。 ロチェスターのウォーレン市長が明らかにした。 死亡したダニエル・プルードさんの遺族は今週、動画を公表。裸で手錠をかけられ、膝を地面につけたプルードさんに警官らがフードをかぶせている様子が映っている。新型コロナウイルス感染を予防するために取った行動だと...