「人種問題」の記事一覧

米ウィスコンシン州、抗議活動の銃撃で2人死亡 17歳少年を逮捕

警官による黒人男性への発砲をきっかけに3日連続で抗議活動が続いている米ウィスコンシン州のケノーシャで25日夜から翌未明にかけて銃撃があり、現地警察によると2人が死亡、1人が負傷した。司法当局によると、17歳の少年が殺人の容疑で逮捕・起訴された。 シカゴの北に位置するケノーシャでは、23日に黒人男性のジェイコブ・ブレークさんが警官に背後から至近距離で複数回撃たれて負傷する事件が起き、人種差別や警察の過剰な行為に対する抗議活動が続いている。 これまでに放火や破壊行為が起きているが、25日夜は、地元商店を...

米ウィスコンシン州、州知事が非常事態を宣言 警官による黒人男性銃撃へのデモ続く 

黒人男性が警官から撃たれ負傷する事件が起きた米ウィスコンシン州のケノーシャでは、抗議活動が続き黒人のビジネス地区で放火も起こっている。 こうした中、エバーズ州知事は非常事態を宣言し、動員する州兵の数を前日の100人超から250人に増員すると表明した。 ジェイコブ・ブレークさん(29)が23日夕、3人の息子の目の前で警官に背後から複数回撃たれ、病院に搬送された。父親によるとジェイコブさんは手術を終え、容体は安定しているという。 ブレークさんの親類は、ブレークさんの足が一時的にまひしている可能性があるよ...

米ウィスコンシン州、警官が黒人男性に発砲し重体 抗議活動で外出禁止令

米ウィスコンシン州の都市ケノーシャで23日夕、警官が黒人男性に発砲したことを受け抗議活動が発生、外出禁止令が発令された。 地元メディアによると、男性は武器を携帯していなかったが、警官に複数回撃たれた。病院に搬送されたが、重体という。 ウィスコンシン州のエバーズ知事によると、男性はジェイコブ・ブレークさん。 ソーシャルメディアに投稿された情報によると、現場には多くの人が集まり、警察にレンガや火炎瓶を投げつけた。 エバーズ知事は「過度の武力行使と緊張激化に反対する」とツイッターに投稿した。 ケノーシャの...

米貧困層は郵便投票の切手代がない!

<切手購入がむずかしい低所得の少数派の選挙権を奪えば格差の拡大再生産になると、権利団体は送料の無料化を要求している> 11月の大統領選に向けて郵便投票をめぐる議論が盛んだが、そこに新たな問題が持ち上がった。アメリカは世界最大の新型コロナウイルス感染国で、その勢いはまだ収まらない。「密」になりがちな投票所に出かけるのは危険なため、郵便投票が奨励されている。 だが、ドナルド・トランプ大統領は不正の温床だとして郵便投票に反対しているし、トランプが最近指名したばかりの郵政長官はトランプに有利な郵便「改革」を...

日本人が知らない、アメリカ黒人社会がいま望んでいること

<BLM運動が起こり、「構造的差別」に対するアメリカ社会の意識が変わり始めた。日本まではなかなか伝わってこない黒人社会の慟哭を、ピュリツァー賞受賞ジャーナリストが長編ルポで描く。本誌「Black Lives Matter」特集より> その日、米テキサス州ヒューストン選出の連邦下院議員アル・グリーン(民主党)は、ヒューストンで開かれたジョージ・フロイド(46)の告別式会場の最前列で自身がスピーチする番を待っていた。フロイドは、今年5月25日にミネソタ州ミネアポリスで首を白人警官の膝で押さえられ、無念の...

前回選挙で成功した「集会戦術」に執着するトランプ 世論と合わず「空回り」

11月の米大統領選に向けて、トランプ氏は支持率の低下や幾つもの国家的な危機に直面しながらも、誇張的で乱暴な言い回しを駆使する集会を相変わらず選挙戦の主な手段としている。だが2016年の前回選挙後に、米国では多くの状況が変わったのだ。 米国では新型コロナウイルス感染症の死者が13万人を超え、感染対策としてロックダウン(封鎖)が実施された結果、経済は奈落の底に沈んだ。また5月に黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、人種差別や警察の暴力に対する抗議デモが全...

トランプ、警官の暴力問題で「白人の方が多く殺されている」 CBSのインタビューで

トランプ米大統領は14日、CBSニュースとのインタビューで、黒人に対する警察の暴力の問題について、警官によって殺されるのは白人の方が「もっと多い」と述べ、黒人を特別視しない姿勢を示した。 トランプ氏は、黒人がいまだに当局の手で殺されているのはなぜかと問われ、「白人も同じだ。何てひどい質問だ。むしろ白人の方が多い」と強調した。 米国では5月に起きた白人警官による黒人のジョージ・フロイドさんの暴行死を受け、黒人に対する警察の暴力に世論の注目が集まり、抗議活動が国内外で広がった。 13日に公表された米紙ワ...

カニエ・ウエスト「もうトランプを支持せず」 大統領選勝利目指す

米人気ラッパーのカニエ・ウエスト氏は、トランプ大統領をもはや支持しないと表明し、出馬する11月の米大統領選では勝利すると言明した。 ウエスト氏はフォーブス誌とのインタビューで、トランプ大統領のトレードマークである「米国を再び偉大に」と書かれた赤い帽子について言及し、「このインタビューをもって赤い帽子を脱ぎ捨てる」と述べた。 ウエスト氏はこれまでトランプ大統領支持を公言し、2018年にホワイトハウスを訪問したこともある。 ウエスト氏が大統領選で黒人有権者の票を取り込み、民主党候補の指名獲得が確実なジョ...

ブラック・パンサーの敗北がBLM運動に突き付ける教訓

<警察とFBIは徹底的に黒人解放運動の組織を憎悪し壊滅させた。71歳の元ブラック・パンサー構成員が危惧する今のBLM運動の問題とは? 本誌「Black Lives Matter」特集より> 5月末からアメリカで勢いづいているBLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大事)運動は、世界中の人々の心をわしづかみにしている。 ニュースサイトwburによると、5月25日以降、BLM運動に関連した抗議活動は全世界で3960件を超える。アメリカだけでなくベルギーやイギリスでも、植民地支配を象徴する歴史上の人...

元大統領ジャクソンの像襲撃に、現大統領トランプが即座に応戦

<強権で知られた第7代大統領アンドルー・ジャクソンの像が人種差別抗議運動の標的に> 首根っこに縄を掛けられ引き倒されようとしているのは、強権ぶりで名をはせた米第7代大統領アンドルー・ジャクソンの像。 ホワイトハウス前のラファイエット公園に立つ像が、人種差別抗議運動の標的になった。 一方で、現大統領のトランプは、像の破壊などに10年の禁錮刑を科す大統領令に署名。 ジャクソン像破壊未遂の4人の男は即座に訴追された。 <本誌2020年7月14日号掲載> 【関連記事】日露戦争を終わらせたルーズベルト像も人種...