「宇宙」の記事一覧

億万長者の「宇宙開発」競争は、実はこんなに世界に貢献している

<決して金持ちの道楽に非ず。富豪実業家のビジョンと競争心が、宇宙開発に革新をもたらす> 「偉大な人が素晴らしいことをしようとすると、小さい者たちが阻止しようとする」。フランク・ディレイニーは小説『アイルランド』でそう書いている。イギリスの実業家リチャード・ブランソンとアマゾンの創業者ジェフ・ベゾスが、それぞれ自前の商用宇宙船で宇宙に行くと発表した際に、怒りやあら探しが出たのも無理はないのだろう。 批判の論調は、バーニー・サンダース米上院議員のツイートに凝縮されている。「地球上で最も豊かな国で、国民の...

ベゾスら大富豪の宇宙旅行は科学発展の福音か、ただの道楽か

7月20日、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスが自ら設立した宇宙開発企業ブルーオリジンのロケット「ニュー・シェパード」に乗り、宇宙へと出発。 約10分後に無事に帰還した。 11日にはイギリスの富豪、リチャード・ブランソンも有人宇宙船の試験飛行に成功。 このところ相次ぐ大富豪の宇宙旅行は科学の発展の新たな形か、それともただの金持ちの道楽か。 答えは今後の宇宙開発の行方に懸かっている。 ===== 無重力体験を楽しむベゾスら搭乗員 NBC News-YouTube...

リチャード・ブランソンの宇宙船はどうやって飛んだのか<動画あり>

<宇宙の商業利用に大きな一歩を記す企業家の初飛行。すぐ後にはアマゾンのベゾスが続く予定だ> 欲しいものは何でも持っているような大富豪の気を引くのにぴったりの事業は何かと問われれば、最近の事例を見る限り、宇宙旅行というのが答えのようだ。胸の奥に宇宙に出る夢を抱いている相手ならば、の話だが。 イギリスの実業家リチャード・ブランソンは11日、自らが経営する宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船で「宇宙飛行」を体験した。今月の20日には、アマゾンの創業者で前CEOのジェフ・ベゾスが、やはり自ら創業...

イランの「北朝鮮製」ロケットを、欧米が全く怖がっていない理由

<軍事転用も可能なはずのイランのロケット打ち上げ実験だが、いまいち話題にはなっていない> イランが小型衛星の打ち上げを試みていたらしい。衛星を宇宙に打ち上げるロケット技術は、長距離ミサイルに軍事転用できる。その実験が、イラン核合意を立て直すための交渉が大詰めを迎えていた6月12日に行われていたとなれば穏やかではない。 だが、この打ち上げはさほど大きな話題になっていない。最新の衛星写真によると、イランは新たな打ち上げの準備もしているらしいのだが......。 どうやらそれは、12日の打ち上げが失敗に終...

太陽圏の境界を三次元でマップ化することに世界で初めて成功

<太陽圏観測衛星IBEXは、太陽系と星間宇宙との境界付近の地図の作成を目的として2008年に打ち上げられていたが、太陽圏の境界を三次元でマップ化することに成功した> 太陽圏(ヘリオスフィア)とは、太陽から吹き出す極めて高温で電離した粒子「太陽風」で生成される太陽系の周囲の泡であり、有害な星間放射から地球を守る役割を担っている。 太陽風は星間物質と相互作用すると減速しはじめる。この地点を「末端衝撃波面」といい、低速度の太陽風と星間物質が混じり合う領域「ヘリオシース」を経て、太陽風と星間物質との圧力が均...

野心露わな中国の宇宙開発、ISSに代わる宇宙ステーションは中国のものに?

<ロケット「神舟12号」打ち上げで、中国の宇宙開発がますます前進。ISSに代わる宇宙ステーション「天宮」も建設中> 月や火星での探査を進める中国が、宇宙開発でまた大きく前進した。6月17日、5年ぶりの有人宇宙飛行として、建設中の宇宙ステーション「天宮」に向けて飛行士3人を乗せたロケット「神舟12号」を打ち上げた。 天宮の中核モジュール「天和」は4月29日に打ち上げられており、神舟の飛行士たちは天和の居住空間と生命維持装置を検査する。宇宙での滞在は、中国史上最長の3カ月となる。 天宮は2022年末まで...

UFO目撃情報が多発! 不思議な噂が絶えない「謎のスポット」厳選8カ所

<エリア51だけではなく、UFOの首都から、巨大岩、山奥の異常地帯......。異星人と会えるかもしれない世界の8カ所> 地球外生命体が存在する可能性に、人類は古代から魅了されてきた。決定的証拠はまだないが、異星人やUFO(未確認飛行物体)の目撃事例は世界各地で報告されている。宇宙人探しにぴったりの刺激的で謎めいたエリアを紹介しよう。 ===== 01. エリア51 グルームレーク(米ネバダ州) MARIO TAMA/GETTY IMAGES UFOや地球外生命体といえば、最も有名なのがここだろう。...

有人宇宙船の打ち上げで中国は宇宙「領有」の野望へ一歩

<「先に奪わなければ奪われる」──中国にとって宇宙は南シナ海と同じ征服対象> 中国は6月17日、独自に建設中の宇宙ステーションに向けて初の有人宇宙船を打ち上げ、宇宙に恒久的なプレゼンスを確保する野望に向けて動き出した。 中国が初めて地球の大気圏外に踏み出したのは、1970年4月に人工衛星「東方紅1号」の打ち上げに成功した時。それから半世紀で中国は世界有数の宇宙強国の仲間入りを果たし、既に地球低軌道での長期ミッションや、月や火星での探査計画を明らかにしている。 2019年1月、中国は世界で初めて月の裏...

NASAが40年ぶりの金星ミッションへ 気候変動で何が起きるのかを探る

<2つの惑星探査ミッションが始動。地球とほぼ同時期に誕生しながら高温と硫酸の惑星となった、金星の謎を解き明かせるか> NASAはこのほど、金星探査プロジェクト2つを同時に発表した。1978年のパイオニア・ヴィーナス計画以来およそ42年ぶりの金星探査機として、2030年度の打ち上げを目指している。プロジェクトはそれぞれ、比較的低予算での惑星探査を想定したコンペ「ディスカバリー2019」から選定されたものだ。低予算とはいえ、NASAはそれぞれに約10億ドルを投じる。 選定されたミッションの1つ目は「DA...

これが天の川銀河の中心だ 観測データのパノラマが公開される

<超大質量ブラックホールが存在し、非常に観測しづらい天の川銀河の中心の、20年以上にわたる観測データをつなぎ合わせたパノラマが公開された> 天の川銀河の中心には、太陽質量の約400万倍の質量を持つ超大質量ブラックホール「いて座A*(エースター)」が存在し、その重力や磁場に支配されて極限環境になっていると考えられている。 この領域は、地球からの距離が2万5800光年と比較的近くにありながら、塵やガスの厚い雲に覆われているため、非常に観測しづらい。 20年以上にわたる観測データをつなぎ合わせた このほど...