「宇宙」の記事一覧

地球には約5200トンの地球外物質が降り注いでいる

<フランス国立科学研究センターなどの研究チームが、南極で地球外物質を採取し、これを分析したところ、年間5200トンの地球外の塵が地表に到達していることがわかった...... > 地球は毎年、彗星や小惑星からの塵と遭遇している。これら惑星間塵の粒子は、地球の大気を通過して流星になったり、微小隕石として地表に到達することもある。 それでは、地球には宇宙の塵がどれくらい降り注いでいるのだろうか。フランス国立科学研究センター(CNRS)、パリ=サクレ大学、米国の国立自然史博物館(NMNH)らの国際研究チーム...

笑えてハラハラできて胸を打つ──米ヒットドラマの主人公はエイリアン

<主人公は地球で生きる異星人、ケーブル局サイファイのオリジナル作品『レジデント・エイリアン』が進撃を続ける理由> サイファイは、基本料金のみで見られるアメリカのケーブルチャンネルとしては異色の存在だ。オリジナルドラマをヒットさせているのだから。 『レジデント・エイリアン』はコメディーかつシリアス路線で、殺人ミステリーものでもあるドラマ。アラン・テュディックが演じる主人公はコロラド州の架空の町で、人間のふりをして生きていこうと苦闘するエイリアンだ。 笑えるだけの作品ではない。人類滅亡を狙う異星人の物語...

「土星の環は、小さな太陽系のようだ」とよくわかるアニメーション発表 

<惑星科学者のジェームズ・オドノヒュー博士は、土星の環が土星を周回する様子が表現されたアニメーションを発表した...... > 土星は、太陽から6番目に位置し、木星に次いで大きな惑星である。内側からD環、C環、B環、A環、F環といった環(リング)を持ち、土星を囲むドーナツ状の薄い輪のように見えるのが特徴だ。これらの環は、塵からバスくらいの塊まで、無数の多様な氷の破片や岩でできており、音速の約70倍の速度で土星を周回している。 「土星の環は、小さな太陽系のようだ」 アメリカ航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センター(GSFC)の元研究員で、現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に在籍する惑星科学者のジェームズ・オドノヒュー博士は、余暇を活用し、物理学や太陽系についてわかりやすく解説したアニメーションを制作している。 動画投稿サイト「ユーチューブ」で2020年6月14日に投稿されたアニメーションでは、土星の環が土星を周回する様子が表現されている。 The orbit(s) of Saturn's rings この動画によると、土星に近い環の周回速度は速く、土星から離れた環は遅いことがわかる。土星から最も近いD環は秒速23.2キロであるのに対して、外側のF環は秒速23.2キロであった。オドノヒュー博士は「土星に近い環は速く周回しなければ落ちてしまう一方、離れた環はゆっくりと移動できる。これは惑星と同じだ」とし、「土星の環は、小さな太陽系のようだ」とたとえている。 土星の環が高速で移動するにもかかわらず、環からわずか数メートルの近傍の氷は毎分2〜3センチしか移動しない。オドノヒュー博士は「近傍の氷の移動速度は30分に1歩程度なので、劇的な衝突にはならない」と解説している。 Icy ring grains on neighbouring orbital tracks, e.g. separated by a few meters, move at a few cm per minute *relative to eachother*. That speed is like walking 1 step every 30 minutes, or similar to rush hour traffic in <your city's name>... so collisions aren't very dramatic— Dr. James O'Donoghue (@physicsJ) June 14, 2020 土星の環を広げると、太陽系の惑星がすべておさまるほどの長さ 土星の環は非常に長く、薄い。オドノヒュー博士が図であらわすとおり、これを広げると、太陽系の惑星がすべておさまるほどの長さになる。一方、その質量は、地球大気の3倍にすぎず、月質量のわずか5000分の1だ。 It's true, you can fit all the planets between the Earth and Moon! At the average Earth-Moon separation of 384,000 km shown below you'd have to turn Saturn & Jupiter around to fit (they're wide!). I also took Saturn's rings and unwound them: outer rings at top, inner rings bottom pic.twitter.com/B8qwMz7R9P— Dr. James O'Donoghue (@physicsJ) May 8, 2020 ===== 土星の環はゆっくりと消えつつある オドノヒュー博士は、NASA在籍時、土星の上層大気を研究し、土星の環がゆっくりと消えつつあることを発見している。2018年11月に発表した研究論文では、「土星の環が毎秒432〜2870キロのペースで土星電離圏に流れ込んでいる。このペースが続くと、2億9200万年後には土星の環が消失するだろう」と結論づけている。 オドノヒュー博士は「土星の環は安定していない。永続的な機能というよりもむしろ、近づきすぎてバラバラになった古代の月や彗星の一時的な破片のようだ。土星の環が太陽系でこれほど大きな存在感を持つ時代に生きている私たちは幸運かもしれない」と述べている。 ●参考記事 ・カッシーニ、最終任務は衛星タイタンへの「最後のキス」 ・【写真特集】土星探査機カッシーニがくれた贈り物----使命終え大気圏突入 ・おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が公開される

硬貨大のブラックホールが地球を破壊する

<人気掲示板サイトに投稿されたブラックホール衝突のシミュレーション動画が大ヒット> 3月29日、ソーシャルニュースサイト、レディットに「1セント銅貨サイズのブラックホールが地球と接触したときに起きる現象」をシミュレーションしたという動画が投稿された。 その後、この動画は偽物で、ブラックホールとは何の関係もなく、破壊される地球をCGIで描いたストック映像であることが判明した。だがすでにこの投稿には5000以上のコメントがつき、6万以上の高評価が集まっていた。その映像はこちら。 1セント銅貨大のブラック...

観測されない「何か」が、太陽系に最も近いヒアデス星団を破壊した

<欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡ガイアの観測データを検証したところ、ヒアデス星団は、太陽質量の約1000倍もの巨大な塊と衝突したとみられることがわかった。しかし、その塊は周囲に観測されていない...... > おうし座の顔の部分を形成するV字形の「ヒアデス星団」は、153光年離れた太陽系から最も近い散開星団だ。6〜7億年前に形成されたとみられ、橙色巨星「おうし座イプシロン星」など、100個以上の星が、約60光年にわたる球状の領域に含まれている。 そしてこのほど、この星団が、目に見えない巨大な塊の...

12年かけて撮影された天の川の圧倒的パノラマ画像が公開される

<フィンランドの天体写真家J-Pメトサヴァイニオ氏が、12年間かけて撮影した234枚の写真をつなぎ合わせた圧倒的な天の川の写真が公開された...... > 2009年から2021年までの12年にわたり、北欧フィンランドのオウルで撮影された天の川のパノラマ画像が、2021年3月16日に公開された。 この画像は、計1250時間もの露光時間をかけて撮影された。おうし座からはくちょう座まで、約2000万個の星がきらめき、水素は緑、硫黄は赤、酸素は青というように、電離した元素によって放出された光がカラフルに映...

生命は落雷から誕生した? 放電がDNAの必須要素を生成:米英研究

<DNAや細胞膜などに欠かせないリンをもたらし、生命誕生に大きく寄与したのは、40億年前に頻発した落雷現象だったという。最新の米英共同研究が明らかにした...... > 驚くべき発見をもたらしたのは、地を穿つ一本の閃光だった。米中東部・シカゴ郊外のグレンエリンの街に暮らす一家は、2016年のある日、裏庭に轟音が響き渡るのを聞いた。地面には炎がくすぶり、小さな火事さながらだ。焼け焦げた土の合間からは、見たこともない奇妙な形状の岩が顔を覗かせている。隕石が墜ちたに違いないと思った一家は、地元のウィートン...

仮説上の天体『テイア』の遺物が地球深部に存在する、との説が発表される

<約45億年前に火星くらいの大きさの天体「テイア」と原始地球が衝突し、月ができたとする「ジャイアント・インパクト説」。その天体「テイア」が、地球深部に存在するとの説が発表された......> 月の起源については、約45億年前に火星くらいの大きさの天体「テイア」と原始地球が衝突し、周囲に拡散した破片が集まって月が形成されたとする「ジャイアント・インパクト説(巨大衝突説)」が広く知られているが、テイアの存在を示す証拠は未だに見つかっていない。 ●参考記事 「地球の内核に新たな層が存在する」との研究結果 ...

国際宇宙ステーションで新種の微生物が発見される

<国際宇宙ステーション(ISS)で採取されたサンプルから、4種の菌株を分離し、そのうち3種は新種だった......> アメリカ航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)、南カリフォルニア大学(USC)、印ハイデラバード大学らの共同研究チームは、国際宇宙ステーション(ISS)で採取されたサンプルから、4種の菌株を分離した。 いずれも地球の土壌、淡水などに広く生息するメチロバクテリウム属に属し、そのうち3種は新種であった。一連の研究成果は、2021年3月15日、学術雑誌「フロンティアーズ・イン・...

イギリス上空に大火球、落下片から生命の構成元素を検出

<英イングランド地方の夜空を特大の火の球が照らし、住民たちは騒然となった。この大火球は研究者たちをも驚かせることになる。地上に落下して隕石となったその破片に、生命の源となり得る物質が含まれていたのだ> 特大の流星(火球)が現地時間2月28日の夜10時前、イングランド南西部の静かな夜空に突然姿を現した。彗星のような黄緑色の尾を引きながら6秒ほどにわたり輝き、やがて地上方向へと姿を消している。 非常に明るい閃光を放っており、目撃範囲はイギリス国内に留まらない。宇宙関連情報を扱う『スペース・コム』は、アイ...